情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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今から20年前の週刊少年サンデーはこんな感じ その2 落日編 (1986年52号)


 前回の記事 今から20年前の週刊少年サンデーはこんな感じ その1 黄金時代編

 この時からたったの8ヶ月、それとも8ヶ月も?


 とにかく、1986年の年末、週刊少年サンデーは斜陽の時を迎えていました。
 タッチがこの2号前の50号に最終回を迎え、うる星やつらも残すところあと7話。
 (タッチの終了からうる星やつらの終了までは2ヶ月しか無かったのですね。)
 以下、各画像はクリックで拡大画像ページを開きます(フォト蔵使用)

表紙と目次

 週刊少年サンデー 1986年52号 表紙 週刊少年サンデー 1986年52号 目次


 目次より

 ■表紙■ はっぴぃ直前 絵/克・亜樹 モデル/和久井志保 撮影/菱沼勝彦 構成/田口孝敏 製版/中村春一

奥付より

週刊少年サンデー1986年第52号 12月10日号*1

  • 昭和六十一年十二月十日発行(毎週一回水曜日発行)
  • 第二十八巻 第六十一号
  • 編集人 猪俣光一郎
  • 発行人 田中一喜
  • 定価百八十円

データ


連載作品:15作品
読み切り:1作品


総ページ数:356ページ*2

  • 漫画作品ページ数:298ページ
  • 記事ページ:23ページ*3
  • 広告:19ページ
  • 企画広告:2ページ*4
  • 自社広告:14ページ*5

 ページ単価は0.505円。

この週の漫画*6


 巻頭カラーは新連載2回目(タッチと入れ替わりで始まった)はっぴぃ直前。
 2色カラーってのはこういうのね。
 週刊少年サンデー 1986年52号 2色カラー例


 うる星やつらは360話目。最終シリーズ「ボーイミーツガール」のAct.5「再会のラビリンス」
 燃えるVは最終回、陸運中野予備校も最終回。
 週刊少年サンデー 1986年52号 燃えるV 週刊少年サンデー 1986年52号 中野予備校
 究極超人あ〜るはミス春高コンテスト。
 風を抜け!はボク女カニック登場。
 

 前回紹介した16号と比べると、かなり入れ替わってます。


 そして、50号で最終回を迎えたタッチ以降、この翌年1987年にかけて主力連載がごっそりと抜けて行きます。

  • うる星やつら    1987年8号で終了
  • To-y        1987年15号で終了
  • スプリンター    1987年17号で終了
  • ちょっとヨロシク! 1987年20号で終了
  • 究極超人あ〜る  1987年32号で終了
  • ジャストミート   1987年49号で終了


 この号の連載作品で一年後に残っていたのは僅かに4作品。B.B、風を抜け!、闘翔ボーイ、はっぴぃ直前のみ。*7


 しかも、17号にラフ@あだち充が始まるまでの間は、あだち充高橋留美子が居ないという飛車角落ちの状態。
 らんま1/2@高橋留美子の開始が32号ですから、(読切連作の人魚シリーズが何度か掲載されていたとはいえ)半年近い空白期間が存在したことになります。


 また、この次の号から鳴り物入りで始まったI'mナム@細野不二彦*8も、結果としては半年程度の短期連載。
 結局、1987年に始まった*917作品の中で(3年以上の)長期連載となったのは、青空しょって@森秀樹らんま1/2@高橋留美子の僅かに2本。
 

 この頃がサンデーの迷走、もしくは少し長い夜の始まりでした。ということで「落日編」なわけです。


 参考URL:http://f56.aaa.livedoor.jp/~shinisoh/db/

記事ページ

  • グラビア サンデーギャル特捜隊
    • 和久井志保
    • 清水とも子
    • 沢田真子
    • 高木裕子
    • 広井久恵
    • 古山幸子
    • 塩沢直子
  • ワープロで年賀状を作ろう(SHARPTo-yの企画広告)
  • 最先端ハイテクくらぶ 『IKARI-怒-』
  • とんねるずのサンデーファン
  • めざせ!!まんが家


 ラジカセだけで無しにこういう企画広告もあったんですね。(ラジカセのはこちらに>究極超人あ〜る5巻の広告ネタのモトネタ)


 「シャープ日本語ワードプロセッサ“ミニ書院”WD-85(62,000円)を使って楽しく遊ぼう!!」
 と、カラー見開きで「ワープロTo-yの年賀状を作ろう!」
 週刊少年サンデー 1986年52号 企画広告左週刊少年サンデー 1986年52号 企画広告右
 なんてのが載ってます。
 でも、イラストはドット絵を打って作ること、ってのはどうなんだろう。


 で、次のページにはそのものの広告。荻野目洋子ですね。
 週刊少年サンデー 1986年52号 書院広告



巻末コメント


週刊少年サンデー 1986年52号 作者コメント似顔絵1
週刊少年サンデー 1986年52号 作者コメント似顔絵2

  • 増刊の「まぼろし佑幻」は1月号で最終回です。単行本もヨロシク!(克)
  • TVのうるせい全話収録のVDビデオディスクが出るとか。全50枚とはスゴイ・・・。(高橋)
  • 12月2日は、浜田の防衛戦へ行くゾ。みんなもTVテレビで応援すべし!!(石渡)
  • スタジオを借りて、思いきりギターを鳴らした!!う〜〜ん気分爽快!!(吉田)
  • ご愛読感謝。街で見かけたら、最後まで読んだといってください!!(島本)
  • 新日本プロレスのリングアナ・ケロちゃんにあった。面白かった。(竜崎)
  • ゆうプロ、ただ今、フル回転中!!われながら、スゴイと思います。(小山)
  • 年末進行とかゆーもののまっただ中で、私は途方に暮れてます。(上條)
  • イメージ・アルバムの録音レコーディング、全曲終了。発売は2月下旬だよ。(ゆうき)
  • 12月発売の大別冊の巻頭ページに『ジャスティ』外伝が載るぞ!!(岡崎)
  • 寒さを感じ頭の中は、すでに白銀の世界へ・・・!!  アルペンの王者(村上)
  • わっはっは。わけもわからんうちに最終回。早く来い来いお正月♥(安永)
  • 昼間があったかいと人はいう。私は夜が寒いことしか知らない。(こした)
  • 息子が前編のゲラを見て“オモシロイ!!”といってくれた。エヘヘヘ・・・。(牧野)
  • 28日発売増刊号の読切で新分野に挑戦してみました。読んでみてね♥(原)


 編集部ダイアリー

  • 闘将・星野仙一が、ドラゴンズに帰ってきた。ここ数年、優勝戦線を遠く離れっぱなしの中日を、そのガッツで立て直してくれ。そして33年ぶりの日本一の栄冠を。期待してるぜい!!(荒木)
  • 『めざせ!!まんが家』の単行本コミックスが出ます!!まんが形式だから、読みやすいし、内容も、漫画製作のマル秘テクニックを満載!!漫画家を目指す諸君、絶対に参考になります!!ぜひ御一読を!!


 なんか「!」多いですか。
 うる星やつらの全50枚組ってのは、VDでフリガナもビデオディスクって書いてありますが、これはLDですね。これに関してはまあ、色々あったんですよ、当時は。
 あ〜るのイメージアルバムは、かなりのヒットを記録し、タイムボカンシリーズ山本正之の新しい代表作として認識されることになりました。
 小山ゆうは「お〜い!竜馬」の連載が始まって週刊二本だった頃。
 こしたてつひろは、後にコロコロコミックに移籍し、児童向け漫画で活躍することに。
 後藤ゆきお×牧野和子は「ハイティーン・ブギ」などで知られる夫婦漫画家。*10少年誌で描いたのはこのくらいのはず。



 といったところで今回はここまで。




 関連記事:今から20年前の週刊少年サンデーはこんな感じ その1 黄金時代編
      :今から20年前の週刊少年サンデーはこんな感じ その3 ゲーム関連広告編
      :
究極超人あ〜る5巻の広告ネタのモトネタ
      :今から20年前の週刊少年サンデーはこんな感じ その4 増刊や別冊の広告編



#ファミコンカセットの広告とかはまた今度。ところで、前回記事分のフォト蔵のアクセス数、目次だけなんか突出してるのは何故?


2006/03/13 21:40 関連記事更新
2006/03/16 23:20 関連記事更新

*1:発売日は11月26日

*2:表紙・裏表紙含む

*3:表紙・目次を含めて

*4:カラーページでシャープのワープロとTo-yのタイアップ

*5:次号予告、単行本広告を含めて

*6:この号での掲載順どおりです

*7:リュウは1988年1号で終了だから、残ってたとは言い難い

*8:細野不二彦は、GuGuガンモ、さすがの猿飛というコメディ系でのヒット実績があり、この作品もコメディ系かつ動物(きぐるみだけど)ネタ、ということでかなりプッシュされていました

*9:短期集中連載やシリーズ連載以外の

*10:この絵でわかるかな>週刊少年サンデー 1986年52号 牧野和子

読んだ本

  1. 隔週ビッグコミック
  2. 月刊コミックビーム
  • ビッグコミック
  • ビーム
    • これはすごい。学校関係ないけど。でもこの山描写はすごい>群青学舎@入江亜季
    • 意外な漫画家が読切で登場。これはマンサンでもアクションでも刃-JIN-でも載せられるだろうけど、ビームでも違和感が無いのが面白い>剣姫 -kenki-@湯浅ヒトシ。
    • エマ@森薫は次号最終回。誰かの幸せは誰かの不幸、で終わるのかどうか。