夢一夜

 冒頭から申し訳ないけれど、今日のは面白くない。なぜなら、聞いててつまらない三大話のうちの一つ、夢ネタだから。
 話すのはいいんだけど、聞くのは辛い。コメントのしようがないから。夢占いには詳しくないし、「フロイト的に言うと抑圧された性的欲求の表れだね」で全て済ませる程、強気でもないし。
 読まされるのもたまったもんじゃないんだろうな。人の夢話、読んだことないけど。でも行くよ。

 
 どこかの校舎の窓から外を見ていると、齋藤孝が校舎の壁に薄い緑色の液体をホースで撒いている。
 「何してるんですか?」と尋ねると「この薬を撒くと、学生にやる気が漲るんですよ」との答え。少し話をして、薬品撒布が終わったら近くの和菓子屋さんに行きましょうと約束をする。
 場面転換。和菓子屋。ちょうど栗きんとん(お節料理のじゃなく、岐阜中津川銘菓の栗菓子。絶品!)が始まる9/1だったので、出来立てのを一緒に頂こうと待っているが、齋藤クンは来ない。美人のママ友(実在)との約束を優先したと知り、齋藤クンも面喰いなんだなぁと落ち込み、バスに乗って帰宅の途へ。
 場面転換。バスの中。なぜか遠足のバスに乗り間違えたので、降ろしてもらおうとすると、予定ルートから外れて時間をロスしたとのことで慰謝料として17,000円請求されるけど、持ち合わせがない。<目が覚める>


 どーですか、やっぱりたまったもんじゃないでしょう。支離滅裂、意味不明、更にオチなしのストーリーを読まされるって。
 分かってて、それでも果敢に書いてみたというのは、これが記念すべき齋藤孝初登場の夢だったということで。


 中学生の頃、国語の先生が「現代では誰かが夢に出てくるのは、自分がその人を気にしているせいだと考えるけど、古典の世界では相手が自分のことを好きだから自分の夢の中にまで現れると考えられていたのよ」と話してくださったことがあったけれど、さすがにそこまで図々しく自分本位に解釈しようって訳ではないものの、私の場合、「夢に出てくる」というのはかなり大きな意味を持つ。


 と言うのも、それまで特に意識してなかった人が、ある日夢に出て来た途端に気になるようになって、いつの間にか好きになっていた、というのが恋の始まり王道パターンだった。
 片思いやアイドルへの思慕も含め、6・3・3・4の学生時代の恋はほとんどこれに当てはまる。
 後半は自覚も手伝い、誰かが夢に出てくると「お、これは!」と思ってしまうので話は早い、というのもあったけど。そして「好きなのかも」とどきどきするものの、長続きせず、無意味に夢に出てきただけの空振りという、自覚してしまった故の失敗談などもあるのだけど。


 本当は、深層心理だか下意識だかで気になっているので夢に見て、それで鈍い本部が気づくとかそういう仕組みになっているんだろう。
 本気でリサーチしてみたことはないのだけど、今のところ私と同じ性癖を持つ人に会ったことはないので、少数派なのかも知れない。
 因みにスマも王道パターンで、その時の夢は今でもはっきり覚えているけれど、既にひと夢書いてしまったので、これ以上つまらなくなるのを瀬戸際で避けるために自主規制。


 ところがなぜか夫だけは、このゴールデンルールに該当せず、更に齋藤クンの夢も見たことがなかったので、年と共に海馬や扁桃体*1の働きが鈍ってきているのかなぁなんて思いながら、もう戻らない過ぎ去りし日々を懐古するこの頃、そこに齋藤クン初登場と来れば「おお!」とかつての夢心地に浸り、つまらないことを知りつつ敢えて夢ネタを綴るもやむなきこと、か?


 とは言え、既に齋藤孝愛は随分前からスタートしているので、恋の始まりというルールには当てはまらないと言うのに、書いてしまった手前、どこかに落としどころを見つけなくてはならない。で、分かり易く夢占いサイトをあちこち渡り歩いて、継ぎ接ぎで夢解きをしてみた。


 どうもこの夢は相手(齋藤孝)が転換期に入っており、私自身は世間から取り残されている焦燥感と健康への不安から自分を変えようと刺激を求めつつ、向学心にも燃えているという意味*2らしいですよ。
 齋藤孝の新境地、そして私自身の華麗なる飛躍に期待を込めて!
 というより、フロイト的に性的欲求の表れ、と見る向きが自然か…

*1:てきとーに言ってます

*2:あれこれ見過ぎて、何がなんだか分からなくなりました