復讐は冷めた料理
早い梅雨明けと真夏日が騒がれている今日この頃。
とはいえエデンの東、ここ千葉県下某市の元公団住宅の5階では風通しよく、室内では日中でも気温25℃ 湿度55% くらいと、なかなかに快適です。
もっとも少々風通しが良すぎて、風切り音がひょうひょうと激しすぎたりと、まるでキャブレターの中か、「風の谷」のような具合。
まあ文句を言ったらきりがありません。
なにより近所には畑が広がり、団地の敷地内に緑もあって、コンクリの輻射熱や他所のクーラーの廃熱が気にならないですむですから。
クーラー無しでもどうにか夏をやり過ごせるのはありがたいことです。
さてカラッとした晴天を好機に、洗い物、洗濯等々、家事を片付けてみます。
それなのに、肝心の著述に集中できない。
気散じに料理でもしよう、料理。
鶏手羽元の酢とトマト煮込み。ニンニクをきかせ、玉ネギとナスとピーマンを加えて。
コトコト煮込んでまず味見。まだ味が馴染んでないな。でもまあまあ、この感じなら。
粗熱がとれたころにまた味見。だいぶ味が馴染んできた。いい感じ。
もう一口味見。うーん、オリーブ油を使いすぎたかな?ちょっと油っこい。
もう一口、ついでにもう一口。
結局味見続きで、夕方までにひと鍋片付けてしまいました。
まあ、野菜主体でコラーゲンもたっぷりの健康料理なのが救いかな。
でもこういう煮込み料理は、一晩くらい置いてから食べるのが一番ウマいのになあ。
「復讐というものは、冷めてから食べると一番美味しいご馳走のようなものである」
/クリストファー・フレイリング『セルジオ・レオーネ』(フィルムアート社)
/蔵臼金助『マカロニ・ウェスタン銃器「熱中」講座』(彩流社)より孫引き
著述に関しても「冷めてから」、アタマの中で十分に味わいが馴染むのを見計らってから、取りかかろうとする悪癖が…。嗚呼。
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「つまり、報復する際はすぐには手をつけず、心の中で繰り返し宿敵を倒す場面を反芻し、時間をおいてから実行に移すほうが望ましい……ということです。」 (蔵臼金助『マカロニ・ウェスタン銃器「熱中」講座』より)
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