コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

「CD屋」なんてありません。

四十年間自分を温厚で情緒の安定した人間だと思いこんでいた。どうやらちがうらしい。毎日どうでもいいようなことで癇癪をおこしている。
最近では、「レコード屋」と言ったときに「CD屋でしょ」とわざわざ訂正してくれた人たちに腹をたてていた。そのときの思考のみちすじはだいたい次のとおりである。
レコード屋ではなくてCD屋だ」というが、そもそもCDとはコンパクトディスクの略で、デジタルレコードの一種ではないか。それを売っている店を「レコード屋」とよんでいけない理由があるのか。まさかアナログレコードだけがレコードだと信じこんでいるのか。自分の盲信を武器に他人の行動を制限するな。それに、「CD屋」に売っているのはCDだけか。最近ではビデオやDVDをおいていない店の方がめずらしいぞ。ならばより正確に「CD、ビデオ、DVD、…屋」と呼ぶべきだろう。では、なんでも売っているTSUTAYAはいったいなに屋なのか。
TSUTAYAか。
まあ、つまり「CD屋」というよび名は実は乱暴で、より正確な呼称を使いたければ、ひろく記録物をあきなうのだから「レコード屋」が適当なのだ。
…書いてみると、やはりどうでもいいことですね。
反省。