冠攣縮性狭心症(体験記)

冠攣縮性狭心症とわかってから10年以上。救急車で運ばれたこと、入院、通院、日々の発作のことなど書き残しています。

救急車に乗った日の症状

ある程度までは正確に覚えています
詳しくは4月4日以降のブログをご覧下さい



ストレスが狭心症発生の原因になるという話を聞きました。冠攣縮性狭心症の場合は特にストレスが起因する事があるそうです。というよりも、そのほかの狭心症では血管に何か障害物ができて冠動脈をふさいでしまうことがあるのに対して、冠攣縮性狭心症の場合は血管自体が「キュッ」と収縮してしまい狭心症の発作を起こします。ストレスが起因すると言ってもストレスが原因で狭心症が発生すると言うよりも、狭心症の原因のひとつとして狭心症が存在すると言った方が正しい言い方のような気がします。この辺りのことは様々なページに記載があります。NHKのためしてがってんの過去放映分のコーナーに非常にわかりやすい解説がありますので、興味のある方はこちらも会わせてご覧下さい。

さて自分の場合ですが、(結果として)過去に何度も狭心症の発作を起こしていました。小さな発作や、発作であっただろう症状の事は覚えていませんが、大きな発作のうちの4回は原因が思い当たります。原因が思い当たると言っても正式に医者が判断したわけでもなく、何処かに相談したわけではありませんので、参考程度に押さえてください。自分自身の判断ではかなり確実な原因だと思っています。

この4回の発作に共通することを箇条書きにしてみます。
1:狭心症の発作発生時間が朝の6時40分から10時ちょうど頃
2:完全に目は覚め着替えなども終わったきちんとした状況
3:食欲がないとか体調不良はいっさいない通常の状況
4:特に暑さや寒さが極端な日ではなかった
5:突発的なトラブルが突如発生などということはなかった
周囲の状況は以上で、簡単にいってしまえば普通の状況でした。

次にストレスに関する恐々ですが、
1:新しい部署に配属になり通常+αのストレスはあった
2:参謀的な年長者と意見が合わずに時間が経過
3:協力企業の資金繰りの相談を受けどうにもならない感
4:2得意先の各案件が今までにない障害で大きく遅延
5:おぼろげに描いていたイメージを絵にできないいらいら
などがあり、自分の事ながら良くはわかりませんが、社会人になって過去最高のストレスを薄くかぶっていたような気がします。ひとつひとつのストレスはたいしたことなくても、それなりに思いストレスがこれだけ一気に来ると「ガタ」も来るよな!という感じでしょうか。

4回の大きな狭心症の発作はこの様な状況の時に発生しました。次回は発生直前から私が覚えている範囲で記載します。

狭心症の発作発生の直前

狭心症補発作が起こる直前まで
4回とも同じような事象があってびっくりです



昨日の4回の発作について言えばさらに共通した事象があります。
「何かに対して相当、かっ!としてかなりのレベルでイライラした時」という状況がありました。その中で特に顕著であった2回に発作は子供を怒ったときと若手の対応を叱りつけたときです。

我が子ながら情けないのですが、最近の娘の寝起きの悪さには少々手を焼いています。ある朝、目覚まし時計は自分で止めているのに起きてこない、布団をはがし、毛布をはがしても微動だにしない。さらにどんなに声をかけてもまったく無視といった状態が続きました。仕事の疲れからかこれだけのことなのに無性にイライラして怒鳴り散らしました。
その後ようやく起きてきた娘と家内と朝食を取り(食欲は普通でした)、ネクタイをして出勤の支度を終えソファで新聞を読んでいるときに狭心症はやってきました。この日は遅刻をした日です、この話もちょっとさかのぼっていただければ記載してあります

もう1回の発作は名古屋出張の時です。詳しくは名古屋出張の巻きを読んでください。(今思うと本当に生きていて良かったという感じです。)この時は狭心症がやってくる1時間ほど前に部下の若手を叱りつけていました。さんざん説明をし、すぐに対処に向かうように指示したのですが、出先からまたまた超が付くとんちんかんな電話。怒ると言うより完全にイライラが頂点にたっしました。発作が起こったのはこの30分後くらいあとのことです。(もしも誰のことかわかってしまったとき彼の名誉のために「今は本当に頑張っています」と、付け加えます)

そしてもう1回は非常に憂鬱な商談がある朝です。それは商談と言うよりも「けんかになってしまうかも知れないなあ〜」といった状況の面談でした。出勤途中の電車の中でそれは起こりました。ただこの時は症状が軽く、下車駅ホームのベンチで少し休んだあとなんとか会社に行き、始業10分前くらいまで椅子に座りゆっくりしていたら自然と治ってしまいました。

発作が起きる前の状況をはっきり覚えている4回の中で最後の発作は、第1回から記載している救急車で運ばれた日です。これはもうずっと呼んで頂くしかないのですが、特にイライラしていたわけではありません。読んでいただければわかるとおりの医者嫌いが会社を休んでまで医者に行く、それも現状はこんなに元気なのに、というストレスが発作を起こさせたような気がします。

入院するきっかけになった発作が起きる前は1週間に3度ほど発作が起きていました。従ってストレスがより強い発作になったのではなく、連続していたことが強い発作に繋がったような気がします。次回は発作が起きる直前の自覚症状を書きたいと思います。