冠攣縮性狭心症(体験記)

冠攣縮性狭心症とわかってから10年以上。救急車で運ばれたこと、入院、通院、日々の発作のことなど書き残しています。

冠攣縮性 が付く狭心症

原因ははっきりしないことが
多いそうです。冠攣縮性の場合。



T先生の説明で狭心症のことや冠攣縮性狭心症のことがおぼろげながらもわかってきました。それと同時に狭心症の怖さも知りました。救急車で運び込まれなければ大げさではなく、どうなっていたかわかりません。発作が起きていないときは病院に行っても、なかなか狭心症それも冠攣縮性狭心症の場合はがはっきりわからないそうです。発作が起きたからこそ発症中に診察していただけ、原因が狭心症であることを特定していただけました。もともと病院には行くつもりだったのですが、はっきりと原因が特定できなければ、医者嫌いの自分はほったらかしにしていたことと思います。どこまで怖いのかわかりませんが、狭心症の発作も度重なる発症をほったらかしにしておくと、とんでもないことになるそうです。それこそ命にかかわるようです。

いろいろな偶然が重なったり、いろいろな人の機敏な判断で幸い最悪の胃事態は免れました。というよりも非常に適切な処置を行っていただけ、極軽度であることも検査でわかりました。本当に恵まれていました。しかしここで問題が残っています。繰り返し発作を起こさないための原因究明ができないことです。何しろ冠攣縮性の場合、発作発生の原因を特定することはほぼ困難だからです。同じ狭心症でも「労作性狭心症」と呼ばれる狭心症の場合は急激な運動などが原因であることが分かっているようです。それに比べて・・・本当にトホホな気分です。

それでもまったく原因不明かというとそうでもなく、いくつかの要因はわかっているとのことでした。ただ、決定打ではなく複合因子だそうです。
1)喫煙 これは決定打に近いらしい
2)高血圧 直すべき要因だそうです
3)ストレス かなり確率は高いそうです
4)肥満 心臓に負担をかけてしまいます
5)成人病の要因と同じ
ちょっと待ってください!ってなところでしょうか。たしかにこれらの要因は冠動脈を「キュッ!」とさせるだけのパワーを持っていそうです。しかしどう見ても決定打と呼べる感じはしません。いかにも成人病やメタボリック症候群対策と同じにしか聞こえません。これらを全部守ったらさぞ健康体になることでしょう、と言う感じにしか思えませんでした。

さすがにT先生も笑っておられました。しかし現状冠攣縮性狭心症の特効薬はないそうです。逆に言えば危険因子を近づけないようにするしかないようです。とにかく発作を起こさせない。もし発作が起きてしまったら薬で直ぐに沈静化させる。これが原則かつ最大限の対処法のようです。何とも心許ない対策です。ただ、これら危険因子の中でも喫煙は決定打に近いようです。タバコを吸わない人でも冠攣縮性の狭心症にはなりますから、決定打ではないようですが、相当くせ者のようです。

とりあえず禁煙は成功してしまいました。強制的にやめさせられた&あの苦しさから逃れられるなら禁煙でも何でもしますと言った感じです。禁煙についてはカテゴリーを「タバコなどについて」にセグメントしてみてください。禁煙までの道のりが載っています。

狭心症のこと、冠攣縮性狭心症のことなど、いろいろなことがT先生の説明でわかってきました。このブログを立ち上げた理由「狭心症に気付いていない or 狭心症を無視しているサラリーマンの皆様には早く受診して欲しいことと サラリーマンの皆様が狭心症の発作におそわれないようにして欲しい」はこんな雰囲気から思いついたのです。
今書いている部分は救急車で運ばれた当日のことです。まだまだ検査は続きます。そして入院生活も始まります。

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