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Apes! Not Monkeys! はてな別館

2007-03-04

[][]慰安婦・慰安所に関してオンラインで閲覧できる一次史料(追記あり)

再追記あり。再追記部分は太字。その後、オンラインで閲覧できる資料がさらにあることをご教示いただきました。こちらをご覧ください。

コメント欄が制限字数に到達しましたので新規の投稿ができなくなっております。


アジア歴史史料センターで公開されている資料を「慰安婦 or 慰安所」で検索すると計15点がヒット。このうち関連するものは(ざっとみた限り)次の通り(「@」は判読不能部分)。


「支那渡航婦女に関する件」 内務大臣決裁書類・昭和13年(下) レファレンスコード:A05032044800

支那渡航婦女ニ関スル件伺本日南支派遣軍古荘部隊参謀陸軍航空兵少佐久門有文及陸軍省徴募課長ヨリ南支派遣軍ノ慰安所設置ノ為必要ニ付醜業ヲ目的トスル婦女約四百名ヲ渡航セシムル様配意アリタシトノ申出アリタルニ付テハ、本年二月二十三日内務省発警第五号通牒ノ趣旨ニ依リ之ヲ取扱フコトトシ、左記ヲ各地方@ニ通牒シ密ニ適当ナル引率者(@主)ヲ選定之ヲシテ婦女ヲ募集セシメ現地ニ向ハシムル様取計相成可然哉 追テ既ニ台湾総督府ノ手ヲ通ジ同地ヨリ約三百名渡航ノ手配済ノ趣ニ有之(後略)

「申出」の主体は「南支派遣軍古荘部隊参謀陸軍航空兵少佐久門有文及陸軍省徴募課長」である。すなわち、内務省が軍からの要請に基づき、業者に慰安婦を募集させることを決済したわけである。


「軍慰安所従業婦等募集に関する件」 昭和13年 「陸支密大日記 第10号」 レファレンスコード:C04120263400

昭和十三年三月四日 陸支密 副官ヨリ北支方面軍及中支派遣軍参謀長宛通牒案支那事変地ニ於ケル慰安所設置ノ為内地ニ於テ之カ従業婦等ヲ募集スルニ当リ故ラニ軍部諒解等ノ名儀ヲ利用シ為ニ軍ノ威信ヲ傷ツケ且ツ一般民ノ誤解ヲ招ク虞アルモノ或ハ従軍記者、慰問者等ヲ介シテ不統制ニ募集シ社会問題ヲ惹起スル虞アルモノ或ハ募集ニ任スル者ノ人選適切ヲ欠キ為ニ募集ノ方法誘拐ニ類シ警察当局ニ検挙取調ヲ受クルモノアル等注意ヲ要スルモノ少カラサルニ就テハ将来是等ノ募集等ニ当リテハ派遣軍ニ於テ統制シ之ニ任スル人物ノ選定ヲ周到適切ニシ其実施ニ當リテハ関係地方ノ憲兵及警察當局トノ連携ヲ密ニシ(後略)

これはかなり有名なもの。この文書を、軍が慰安所に直接タッチしていなかった証拠と考えるひとがいるようなので驚いてしまう。「一般民ノ誤解ヲ招ク虞アルモノ」というとあたかも「軍部諒解等ノ名儀ヲ利用シ」が事実に反しているかのようであるが、もちろんそんなことはない。こういう例えが不謹慎なのは承知しているが、後半は現在でいえば風俗嬢のスカウトを自衛隊が「選定」する、というはなしである。

そもそも軍慰安所は、業者が自発的に「営業したい」と申し出てきたので軍がそれを許可した、といった類いのものではない。軍のイニシアティヴによってつくられたものである。旧陸軍将校の親睦団体偕行社が編纂した『南京戦史資料集』に収録された当時の参謀の日記には、彼らが慰安所の設置を計画したことが記されている。例えば上海派遣軍参謀長飯沼守の12月11日の日記には「慰安施設の件方面軍より書類来り実施を取計らう」、19日の日記には「迅速に女郎屋を設ける件に就き長中佐に依頼す」とある。また上海派遣軍参謀副長、上村大佐の12年12月28日の日記には「南京慰安所の開設に就て第二課案を審議す」と記されている。

慰安所の運営実態については場所や時代によりさまざまだろうが、例えばこの写真の慰安所では「兵站司令」名義で注意書きが掲げられている。


「南方派遣渡航者に関する件」 昭和17年 「陸亜密大日記 第22号 2/3」 レファレンスコード:C01000379100

本年三月台電第六〇二號申請陸亜密電第一八八號認可ニ依ル「ボルネオ」ニ派遣セル特種慰安婦五十名ニ関スル現地著後ノ實況人員不足シ稼業ニ堪エザル者等ヲ生スル爲尚二十名増加ノ要アリトシ左記引率岡部隊發給ノ呼寄認可證ヲ携行歸台セリ事實止ムヲ得ザルモノト認メラルルニ付慰安婦二十名増派諒承相成度

(…)

秦郁彦は「文部省食堂」に譬えたわけだが…。台湾軍参謀長が慰安婦「二十名増加」を諒承してもらいたい、と言っているわけである。


「大東亜戦争関係将兵の性病処置に関する件」 昭和17年 「陸亜密大日記 第24号 2/3」 レファレンスコード:C01000419000

出動地ニ於ケル性病豫防ノ徹底ヲシ以テ戰力ノ減退ト病毒ノ國内搬入ニ依ル民族ノ將來ニ及ボス悪影響トヲ防止センカ爲左ノ通リ定メラレタルニ付依命通牒ス 左記一.派遣部隊ニ於ケル性病豫防ニ就テハ嚴正適切ナル指導ニ依リ感染ノ機會ヲ避ケシムルト共ニ出動地ニ於ケル慰安所等ノ衞生管理ニ關シ遺漏ナキヲ期スルモノトス(後略)


「渡航手続に関する件」 昭和17年 「陸亜密大日記 第55号 2/3」 レファレンスコード:C01000831600

軍酒保要員並慰安婦ニ対スル渡航手續ハ昭和17年4月23日陸亜密第一、二八三号一ノ「ト」ニ依リ処理セラルヘキモノナリ尚慰安婦ハ既ニ南方地域ニ於テハ飽和状況ナル由ニ付為念(後略)



追記

「日本の戦争責任資料センター」による「日本軍「慰安婦」問題に関する声明」はこちら

青狐さんがeichelberger_1999さんの問題提起をこちらで紹介しておられるが、当ブログのコメント欄でも同様のご指摘をいただいている。従軍慰安婦問題における「強制性」という争点は南京事件で言えば殺害の「非合法性」という争点とパラレルなものである、と言えるのではないか。なるほど、ある観点からは「強制の有無」「合法な殺害/非合法な殺害」をきっちり区別することに重要な意味はあろう(特定個人の責任が追及されるような場合)。そうした議論を行なうこと自体がけしからんとか無意味だとかは思わない。この問題が広く認識された当時「強制性」についてどのようなことが言われていたのか、なにぶんかなり前のことでありかつその後集中的に調べたこともないのではっきりした記憶はないのだが、仮に「ほとんどのケースで、銃剣を突きつけて連行するような強制が行なわれた」といった認識を持つ人が少なくなかったのなら、その点に関する限り認識を改めるよう求めたってかまわないだろう。しかしながら、そのことは国家が自国の兵士の「性」の管理のために女性を動員することを国家として発意した(単に黙認するといった消極的なかたちではなく)という問題にはなんら影響を与えない、というのがeichelberger_1999さんの問題提起の趣旨であろう。また、強制性の内実が「銃剣」を中心としたものでなかったということは日本「軍」の責任を一定程度軽減する理由にはなるかもしれないが、日本「政府」の責任を軽減する理由には必ずしもならない。銃剣を突きつけられたわけでもないのに慰安婦となることを強いられた(「強いる」という語の様々な意味において)人々がいるのだとすれば、むしろ問題はよりいっそう深刻であるということだって可能である。というのも強制が「銃剣」によってのみ行なわれたのなら問題は旧日本軍の体質へと集約しうることになるが、そうでないのなら当時の日本社会全体のあり方が問われることになるからだ。

dokushadokusha 2007/03/05 01:49 興味深く拝見してます。
ブログ主様とbluefox様は必ずしも意見を同じくしてるわけではないのでしょうが、兵站としての慰安所の必要性といった以下の見解に対してはどのようなお考えでしょうか?
http://otd5.jbbs.livedoor.jp/tani6010/bbs_tree?range=4&base=581

ゆーきゆーき 2007/03/05 03:49 >兵站としての慰安所
大変軍規に厳しく統率のとれた世界から賞賛される軍隊であるはずの旧日本軍
にとってそのようなものが必要だったのですか?

と私は思います。

ApemanApeman 2007/03/05 11:05 dokushaさん、ゆーきさん

一つにはeichelberger_1999さんの問題提起もふまえて、もう一つは読みかけの本(モッセの『ナショナリズムとセクシュアリティ』)との関連で考えると、これはかなり射程の深い問題だと思います。
まず基本的に近代国家にとって「性」は私的な領域に属する、「家庭」という親密圏に囲い込まれるべきものです(もちろん、これは性が国家の管理を逃れているということではありません)。提示された掲示板の「酒と女」はつきもの、という言い分が見落としているのはその点で、なるほど実態として軍隊のあるところ「酒と女」はある、といって過言ではないでしょう。しかし日本軍の慰安婦制度は国家が関与した度合いと規模においてやはり特筆すべきものであると思います。
公娼制もよくひきあいに出されますが、公娼制は性道徳のダブルスタンダードにより「家庭」をはみ出してしまう性を管理するための制度です。国家が公娼を積極的に利用するよう国民に働きかけるといったことはないわけです。
「兵站」という観点についてですが、第一次世界大戦で戦争神経症が初めて注目され、これについてはローテーション制が有効であることがわかっていたわけです。兵士の「性」の問題はこの休暇期間に私的に処理させようというのが欧米の軍隊の方針だと言えるでしょう(実態として軍隊と不離不測だったとしても)。しかし日本は総力戦を戦える動員体制が不備だったため、実は成年男子のうち徴兵されたものの割合が(他の主要参戦国に較べて)低いんですね。ということは、徴兵されないで終る成年男子が少なからずいる一方、休暇を与えられないまま長期間戦場に駆り出される兵士がいることになる(しかも、米軍兵士などと較べると平均年齢が高く、世間擦れした兵士たちが)。
というわけで、旧軍の設置したような慰安所が「兵站」として必要だと主張することは、要するに旧軍の前近代性と兵士のモラールの低さ(ゆーきさんが皮肉っておられるように)を暴露するものでしかない、と私は思います。
言い換えれば、「必要だった」と言えば言えるのでしょう。だが問題はそうした制度を「必要」とした軍隊のあり方をどう評価するか、です。だから旧軍を誉めたい人は「どこにでもあること」と強調するわけですね。「文部省食堂」論もそうでしょう。しかしeichelberger_1999さんがご指摘のように、食堂などよりもっと正確な比較が対象な業種が日本には存在します。「文部省食堂」論はあってもなぜ「自衛隊駐屯地内ソープランド」論がないのか…というのは極めて興味深いと思います。

Gl17Gl17 2007/03/05 13:11 首相の「強制性」国会答弁について、米国メディアからは悪い意味で注目を惹いたようですね。
報道っぷりから見ると、北朝鮮の要人が客観性ゼロで勝手なことを言ってるのと似たような印象を与えたのではと思います。
自分はそうでないと言いたいらしいですが、まさに国家元首自ら「日本の信頼を貶める」行為に出ています。
これじゃ右派からしても自滅というか逆宣伝ですよ。

ApemanApeman 2007/03/05 13:57 訂正
「食堂などよりもっと正確な比較が対象な業種」→「食堂などよりもっと正確な比較が可能な業種」

Gl17さん
一般に保守派のほうが被疑者や被告人の権利に対して冷淡であることを考えると皮肉な事態ですね。安倍首相にアドバイスするとしたら「本心がどうであれ否定的な表現(「〜ではなかった」)を使う限り歴史修正主義的動機を読み込まれてしまうことは避けられない、「〜だった」ということを積極的に明らかにする努力をせよ」ということでしょうか。

私が思うに、日本の保守派は従軍慰安婦をめぐる事実認識の違いがすべての原因だと思っているようで。しかし確認されている事実に対する評価の厳しさもずいぶん違うと思うんですよね。つまり慰安所の実態についてほぼ見解が一致したとしても、なお評価をめぐって大きな違いが残るだろう、と。この「評価」の齟齬に気づかず「事実認識」の部分で争っているのだという誤解から、まずは脱却すべきではないかと。

Gl17Gl17 2007/03/05 22:54 事実性の細かい部分(悪く言えば、細かい故に明確でないので誤魔化しやすい部分)で、かつて決着のついていたことをうまく行けば
ひっくり返そうというのが保守派の目論見ですから、ああいう方向へ行ってしまうのはある意味必然とも思います。
河野談話を全否定し中韓米や欧州等主要国と対決するとでも言わない以上、あきらめるか上記方針か、ということで・・・。
ただ、そんなことが通用するのは国内だけですね。
真っ当に胸を張りたければ、過去のことはきっちり認めて将来の糧とするのみですが、それが出来ない人はいるものです。

だいたい、狭義の強制がなかったから何かマシなのか、という点で有意のように語ってしまう時点でダメでしょう。間接的に自由意志
を損なう形式で「広義に強制」するというのは、近代国家の観点からすれば十分に非道なことです。
そういう傾向に関しては、ご当人もNHK番組の「そんたく」関連などがありましたけど。表向きに力づくでなければ問題なしという
感覚では共通しています。

saikesaike 2007/03/05 23:02 保守派だけではなくて、宮台真司も慰安婦や南京事件については今週の『週刊ミヤダイ』でトンデモな認識を披露していますね。
http://www.tbsradio.jp/miyadai/popup.html

ApemanApeman 2007/03/05 23:30 Gl17さん

>狭義の強制がなかったから何かマシなのか

そうですね。その場合強制の主体が「軍」から(ほとんどの場合)日本国民たる業者等に移るだけですし。「当時は公娼制もあった」という言いわけはある意味では軍隊以外の場でも性的収奪(とそれを可能にする貧困や性差別)がまかり通っていたことを意味するわけですから。

saikeさん
昨日ダウンロードして、現在エントリを準備中です。

dokushadokusha 2007/03/06 16:04 レス頂きありがとうございました。
ご紹介の文献には早速あたってみようと思います。
したり顔の相対化を逐一持ち込むのは混線のもとでしょうが、戦史のみならずフェミニズム、セックスワーカーの問題としての慰安婦問題には南京以上に興味深く感じられるので、これからも楽しみに読ませていただきます。ありがとうございました。

ApemanApeman 2007/03/07 00:10 dokushaさん

>戦史のみならずフェミニズム、セックスワーカーの問題としての慰安婦問題には南京以上に興味深く感じられるので

2月17日付けのエントリにコメント頂戴しているほっけさんとちかい問題意識をお持ちなのでしょうかね。http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20070217/p2#c
当時と現在とではセックスワーカーをとりまく状況が相当違うという問題はありますが、たしかに従軍慰安婦問題は多角的なアプローチが可能な、というよりも必要な問題であると思います。

eichelberger199eichelberger199 2007/03/07 01:34 dokushaさんへ
 軍慰安所は、軍の後方組織の一種です。正確に言えば、陸軍の場合は、野戦酒保の付属施設という軍制上の位置づけをもっていました。野戦酒保は兵站組織の一種ですので、軍慰安所も兵站組織の中に含まれるています。 
 ですので、兵站としての軍慰安所は、軍の組織の一部ですので、そこでおこなわれたことがらについての、最終的な責任の帰属は軍にあるということになります。

 次に、だからといって、軍の兵站に、慰安所のような性欲処理施設を付設させることが、軍の制度上必然的であったかといえば、そんなことはまったくありません。日中戦争期以降の日本軍は特殊な例です。同じ日本軍でも、日清戦争や日露戦争の際には、軍慰安所のようなものは存在していません。
 日露戦争では満州の軍政区域で、軍隊相手の売春業が存在していましたが、それは現地または日本から渡った民間の売春業であって、軍慰安所とは性格が異なります。

PhlsPhls 2007/03/11 23:48 はじめましてApemanさん。Phlsと申します。
いつも丁寧に右派と話し合っていることに感嘆しています。
さて、慰安婦に関する一次資料なんですが、「女性のためのアジア平和国民基金」のサイトにある、『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』(全5巻、龍溪書舎出版)の復刻版はどのような位置づけ、というか評価なのでしょうか?
個人的にはオンライン上でアクセスできる一次資料で一番包括的なものはそれだと思っているんですが……。
単に意見を聞きたいだけで底意はありません。
(以前に紹介していて私が知らないだけでしたらすいません)。
追記
あまりまとまってない日本語で申し訳ありません。

eichelberger199eichelberger199 2007/03/12 00:14 Phlsさんへ
はじめまして。eichelberger199です。Apemanさんをご指名ですが、この件に関しては、おそらく私の方が詳しいだろうと思われますので、よけいなお節介かもしれませんが、代わってこたえさせていただきます。
 おたずねの『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』(全5巻、龍溪書舎出版)は、河野談話の背景となった政府調査によって確認された、慰安婦関係の公文書の集成です(一部政府調査後に発見されたものも含む)。
 その公文書の範囲は、日本関係では、陸軍、海軍、内務省、外務省、厚生省等を網羅しており、さらにアメリカ軍やイギリス政府のものにまで及んでいます。資料集としてはもっとも根本的なものだと評価されています。この史料集成の特長は、原資料の影印版であるという点にあります。つまり、原資料を写真にとってその画像をそのまま印刷してあるのです。
 原資料をそのままのかたちで見ることができるので、非常に有益です。しかし、その反面、一般の読者には読みにくい資料集ではあります。
 以上、簡単ですが、こういう説明でご満足いただけたでしょうか。

PhlsPhls 2007/03/12 00:52 すいません、私の評価を入れておかないとまずいですよね。
えっと、『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』だけで一応国家関与は示せると思います。量が膨大だから読むのも嫌になりますけど、第一巻の頭の方に国家関与があったという結論が書いてありますので。(Apemanさんのサイトでは皆様国家関与は前提しているように見受けられるんですが、他のところだと否定する人もいるので……)
あと、同じサイトの中の■『「慰安婦」問題調査報告・1999』の中に強制性や賃金を支払わなかった事例があるので、慰安婦に否定的な人たちへの有力な武器になると考えています。

PhlsPhls 2007/03/12 01:02 >eichelberger199様へ
どうもありがとうございます。
私も見つけたときは基本的な文献じゃないか?と考えたんですが、他のところで慰安婦問題を扱うとき、慰安婦は存在した、強制連行だった、と主張する人たちでもこの資料をソースとして引用する、ということを見たことがなかったので、この資料は論争に於いて肯定・否定どちらにも寄与しないのかな、と不可思議に思っていまして尋ねた次第です。
ええと、少なくとも国家関与を否定する人はこの資料(と『「慰安婦」問題調査報告・1999』)を読んだことのない不勉強な人、という扱いであってるのでしょうか?
追記
↑の私のコメントは時間違いで投稿してしまったものです。
あまり気にしないでいただけると嬉しいです。

ApemanApeman 2007/03/12 11:42 Phlsさん、こんにちは。eichelberger199さん、ありがとうございました。

>他のところで慰安婦問題を扱うとき、慰安婦は存在した、強制連行だった、と主張する人たちでもこの資料をソースとして引用する、ということを見たことがなかったので

わたしも『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』はみたことがありますが、これまでここでとりあげたことがないのはPhlsさんご指摘の通りです。米議会での動きとそれに対する日本側の反応が報道された最近になるまで、このブログでは従軍慰安婦問題について言及することもあまりありませんでした。理由は単純に「不勉強だから」ということです。きちんと調べようと思えばそれこそ『「従軍慰安婦」関係資料集成』は買いたいところですが、現時点ではそこまでカヴァーできていないということです。
他の方の事情については推測するしかありませんが、「論争に於いて肯定・否定どちらにも寄与しない」からではなく、おそらくは研究者による著作からの孫引きにとどまっている、ということではないでしょうか。

eichelberger199eichelberger199 2007/03/13 00:09 Phlsさんへ
『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』について言い忘れたことがいくつかあります。
 まず、このコメントの元記事でApemanさんが紹介されている5つの史料は、すべて『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』に収録されています。
 今は『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』に収録されている日本政府および日本軍関係史料のほぼすべてが、アジア歴史資料センターで公開され、オンラインでも閲覧可能ですので、『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』に言及されることは少ないです。
 値段も高いし、量も膨大なので、個人で所有するわけにはいかない書物です。決して読みやすいとはいえない。実際に手にとってみたことがある人はそんなに多くはありませんし、まして全部を読んだという人は、ごくかぎられていると思われます。
 専門的に慰安婦問題を研究している歴史家ならばともかく、通常のネットワーカーで読んだことにある人はまずいないのではないでしょうか。ですので、これに言及していないからといって、いちがいに不勉強とはいえないでしょう。
 それから、アジア歴史資料センター発足の由来と『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』とはあさからぬ因縁があります。女性のためのアジア国民基金が集まり、それでもって日本政府が償い事業をはじめたのですが、その際に近隣諸国との友好的未来を展望するための、歴史の清算の一環として、日本政府や軍の関連史料の公開が進められることになりました。その最初の成果が、政府調査で集められた資料の公開であり、『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』となってあらわれました。
 と同時に、すでにIT時代でしたので、活字にするだけでなく、オンラインでも史料を公開しようということになって、アジア歴史資料センターが生まれたのです。もっとも、現在のアジア歴史資料センターは、上記のようなもともとの由来から離れてきて、公文書をネット上で公開する政府系アーカイブスとなって、より拡張されたものになっています。
 
 それから、『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』以前に、より読みやすい資料集として吉見義明氏が編集した『従軍慰安婦資料集』1992年が刊行されていました。これはよくできた資料集で、『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』にも収録されている重要史料の多くがすでに含まれています。
 ですので、わざわざ『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』をみなくても、吉見資料集で十分こと足りるのです。
 そしていわゆる従軍慰安婦論争は河野談話を間にはさんで、1992年頃からはじまり、1997、1998年頃にピークを迎えます。だいたい現在ネットワーク上で繰り返しあらわれる言説は、すでにこの論争においてすべて出尽くしているともいっていいわけで、現在のものはその反復にすぎません。もはや言及される史料やその解釈の定型ができあがっていて、それを口まねしているだけなのです。
 とすると、1999年に出された『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』はおのずと言及される度合いが少なくなります。
 
 長くなったのでこれで最後にしますが、『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』に収録されているのは、公文書すなわち政府や軍の文書であって、元慰安婦の証言や、軍慰安所を設置し、その運営にあたった軍人の私文書(日記や回想など)や軍慰安所を利用した兵士たちの日記や証言、回想などは含まれていません。
 また、収録されている政府文書も、本来存在していた慰安婦関係の公文書の中のごく一部にしかすぎません。ほんとうはもっと膨大な量の公文書が存在していたはずなのです。しかしそれらは、終戦時に廃棄・焼却されたために現在では残っていません。もっとも、まだ公開されていない公文書が残っているとも言われています。
 なぜ、『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』に収録されているのがごく一部にすぎないかというと、収録されているものから逆にそう判断できるのです。たとえば、ある特定の陸軍の部隊が中央に提出した「後方業務に関する報告書」が現在残っていて、そこに軍と慰安所の関係を示す記述があります。同じような報告書が別の部隊からも出されていたと考えてまちがいないわけですから、そうすると現在残っているよりももっとたくさんの公文書があったと考えていいわけです。

ApemanApeman 2007/03/13 00:23 eichelberger199さん
大変行き届いた解説、ありがとうございました。
なお、以前に南京事件否定論者に「敗戦時、多数の文書が焼却された」ことを指摘したところ、「焼かれたという証拠があるのか?」などという現代史の常識に反する質問をされたことがありますので、この機会に防衛庁防衛研修所戦史室著、朝雲新聞社刊の『戦史叢書』各巻に付された「序」から引用しておきます。
____
(…)
 終戦時、大量の史料の消滅と散逸を来し、そのうえ、戦史室の開設まで十年間の空白を生じたため、戦史編纂の困難さは、既往内外のそれに比べ、筆舌に尽くしがたいものがあった。しかし幸いにも、関係方面の理解と多数歴戦者各位の熱誠あふれる協力とによって、この刊行を実現し得たものであり、ここであらためて深く謝意を表する次第である。
(…)
____

防衛庁の戦史室にとってさえ、旧軍の文書は思うように利用できなかったわけです。旧軍に批判的な視点をもつ研究者の苦労は推して知るべきでしょう。

PhlsPhls 2007/03/13 20:52 >eichelberger199様へ
丁寧な説明どうもありがとうございました。

>Apeman様へ
>朝雲新聞社刊の『戦史叢書』各巻に付された「序」から引用しておきます

これを「証拠がない、証拠がない」と叫ぶ人たちに見せてあげたいですね。
それから、どっかの悪い政府が、自分のやった悪事が露見するのを恐れて焼いちゃったんだよ、と
言いいたいですね。

ABRABR 2007/03/15 16:36 初心者ですみませんが、教えていただけないでしょうか。
記事中の慰安所の運営実態として引用されている写真は、どの資料のものでしょうか。

ApemanApeman 2007/03/15 21:17 ABR さん
こちらをご参照ください。↓
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20061002/p1#c

ABRABR 2007/03/16 00:15 これらの写真を見るだけでも問題の考え方が違ってくるように思います。視覚的効果は大事かもしれませんね。どうもありがとうございます。

ApemanApeman 2007/03/16 10:22 ABR さん
ご紹介したエントリとは別のエントリでも「不許可写真」について触れたものがありまして、そこで頂戴したコメントによれば、検閲を受けて不許可になった写真は撮影場所、日時、撮影者などのデータがきっちり残っているので資料価値は高いのだ、とのことです。

elel 2007/05/18 17:17 好き勝手に強姦させるよりはずっといいかと。
彼だって慰安所があったことは認めているわけだし。
なんだか論点がずれてますよ。

ApemanApeman 2007/05/18 17:48 「彼」というのが誰を指しているのかわかりにくいですし、「論点がずれて」いるというのは「本来の論点」がなにであるとお考えなのか、もう少し説明していただければありがたいのですが。

いうまでもないことですが、「好き勝手に強姦させる」と「軍が慰安所をつくって過酷な環境で従事させる」のあいだには他にもいろんな選択肢がありますよね?

散歩散歩 2007/06/25 20:55 突然すみません。
「軍慰安所従業婦等募集に関する件」 昭和13年 「陸支密大日記 第10号」 レファレンスコード:C04120263400

ですが、解釈の仕方、読み取り方を間違えていませんか?
というか、重要な所を(後略)にしないで下さい。
そういう意図的とも取れる略し方をするから疑われるのです。

この史料に書かれているのは、
「委託業者の選定が適当であった為に、募集にあったって問題行動を起こす者が少なくない。
将来的には軍がきちんと選定し、地元警察等と連帯して問題が起こらないようにするべきだと報告します。」
という内容です。
これは委託業者の行状に対する報告書。

「軍部諒解等ノ名儀ヲ利用シ」の主語は委託業者。

「軍部諒解等ノ名儀ヲ利用シ為ニ軍ノ威信ヲ傷ツケ且ツ一般民ノ誤解ヲ招ク虞アルモノ」とは
「軍部の了解を得ている等の名義を利用して、軍の威信を傷つけかつ一般人の誤解を招く恐れがある者」
という意味です。
そもそもこの時代は売春業は合法なのです。
軍が自分達専用の売春宿を持とうとも、それそのものは何ら「軍の威信を傷つける」ものでも、「一般人の誤解を招く恐れがある」ものでもありません。
「軍の威信を傷つける」「一般人の誤解を招く恐れがある」としているのは、誘拐まがいの方法で女性を集めてくる事です。

ApemanApeman 2007/06/25 21:22 使い古されたトリックは勘弁してください。いちいち反論するのも退屈です。

 散歩 散歩 2007/06/27 00:39 トリック(w
重要な部分を略して表記する方が使い古されたつまらないトリックですよ。

これは歴史認識などというメンドクサイ話ではなく日本語の読解能力の問題です。
たかだか100年足らず前の日本語ですから、ちゃんと読みましょう。

http://pds.exblog.jp/pds/1/200504/12/37/a0029437_17125529.jpg
まずこちらがアジ歴で公開されている文書です。

テキストを打ち出すとこうなります。

陸軍省兵務局兵務課起案 軍慰安所従業婦等募集に関する件 1938年3月4日
            起元庁(課名)兵務課
 軍慰安所従業婦等募集ニ関スル件

陸支密
  副官ヨリ北支方面軍及中支派遣軍
  参謀長宛通牒案
支那事変地ニ於ケル慰安所設置ノ為、内地ニ於テ
之カ従業婦等ヲ募集スルニ当リ故ラニ軍部諒解
等ノ名儀ヲ利用シ為ニ軍ノ威信ヲ傷ツケ且ツ一
般民ノ誤解ヲ招ク虞アルモノ或イハ従軍記者、慰
問者等ヲ介シテ不統制ニ募集シ社会問題ヲ
惹起スル虞アルモノ或イハ募集ニ任スル者ノ人選適
切ヲ欠キ為ニ募集ノ方法、誘拐ニ類シ警察当局
ニ検挙取調ヲ受クルモノアル等注意ヲ要スルモノ
少カラサルニ就テハ将来是等ノ募集等ニ当リテハ
派遣軍ニ於テ統制シ之ニ任スル人物ノ選定ヲ
周到適切ニシ其実施ニ当リテハ関係地方ノ憲
兵及警察当局トノ連繋ヲ密ニシ、以テ軍ノ威信
保持上並ニ社会問題上遺漏ナキ様配慮相成
度依命通牒ス
    陸支密第七四五号 昭和拾参年参月四日

Apeman さんが(後略)とされた部分は

>以テ軍ノ威信保持上並ニ社会問題上遺漏ナキ様配慮相成
度依命通牒ス

「通牒ス」とありますから、これが報告書である事が分りますね。

以下に平たく読みやすくしたものも記載します。

支那事変の地における慰安所設置の為に、
内地において、これ(慰安所)の従業婦等を募集するに当って、
・軍部了解等の名儀を利用して、軍の威信を傷つけかつ一般人の誤解を招く恐れあるもの
・従軍記者や慰問者等を介して不統制に募集し、社会問題を起こす恐れあるもの
・募集を任せる者の人選が適切を欠いた為に、募集の方法が誘拐に類するもので、警察当局に検挙取調を受けるもの
等がいて、注意を必要とするものが少からざる状況にあるので
将来的にはこれ等の募集等に当っては
派遣軍において統制しこれ(募集)を任せる人物の選定を周到適切にし
その(募集の)実施に当っては関係地方の憲兵及警察当局との連繋を密にすることによって、
軍の威信保持上ならびに社会問題上、遺漏なき様配慮すべきであると、この度の命令について、報告します。


これでも理解できない方の為に、2ch風に要約すると
「俺らの雇った奴等はDQNだから注意汁!」
後半は
「やっぱちゃんと選んで雇うべきじゃね?」

蛇足ですがついでに解説すると最初に「起案」とありますので、これが報告書の原案である事が分ります。
このように参謀長に報告しても宜しいでしょうか?と上司に許可を貰っている書類です。
(OKを出した上官の押印がありますね。)

さて、この文書から、誘拐まがいの募集方法については問題視していても、売春宿を公設する事に関しては何ら問題を感じていない事が分るはずです。

それは何故か。
ヒント:この文書が書かれたのは1938年です。
さて、この時江戸時代に隆盛を誇った吉原などの花街はどうなっていたでしょうか?

eichelberger199eichelberger199 2007/06/27 11:00 >「通牒ス」とありますから、これが報告書である事が分りますね。

 「通牒ス」をこういうふうに解釈する人を見たのはこれがはじめてです。こういう人がぬけぬけと、

>これは歴史認識などというメンドクサイ話ではなく日本語の読解能力の問題です。
>たかだか100年足らず前の日本語ですから、ちゃんと読みましょう。

とのたまうのですから、まったく大笑いですね、Apemanさん。

ApemanApeman 2007/06/27 12:10 通牒 (1)書面で通知すること。また、その書面。(2)通達の旧称。(広辞苑第4版より)

eichelberger199さんのご指摘で終わりにしても十分、というはなしではあります。そもそも、「通牒」を「報告書」と歪曲することで一体なにを達成しようとしているのかさっぱりわかんないですが。でもまあ、今日は他にお返事すべきコメントもないのでお相手しておくことにしましょう。

まず「以テ軍ノ威信保持上並ニ社会問題上遺漏ナキ様配慮相成度依命通牒ス」の省略について。この箇所は「将来是等ノ募集等ニ当リテハ派遣軍ニ於テ統制シ之ニ任スル人物ノ選定ヲ周到適切ニシ其実施ニ當リテハ関係地方ノ憲兵及警察當局トノ連携ヲ密ニ」することによって軍が何を達成しようとしたかを示すものです。そしてそれはこの文書が問題にしているのが「軍ノ威信ヲ傷ツケ」「不統制ニ募集シ社会問題ヲ惹起スル虞アルモノ」「募集ノ方法誘拐ニ類シ警察当局ニ検挙取調ヲ受クルモノアル」といった事態であることから当然推論できることであって、別に最後の一節を省略したからといって文書全体の趣旨を歪めることにはならない。「是等ノ募集等ニ当リテハ派遣軍ニ於テ統制シ之ニ任スル人物ノ選定ヲ周到適切ニシ其実施ニ當リテハ関係地方ノ憲兵及警察當局トノ連携ヲ密ニシ」というかたちで軍が慰安婦の募集に関与していたことを示す、という目的に必要な範囲で引用を行なっただけのことです。
だいたい、「以テ軍ノ威信保持上並ニ社会問題上遺漏ナキ様配慮相成度依命通牒ス」の部分まで引用するとなにか軍にとって有利な解釈が可能になるのかと言えば全くそんなことはなくて、例えば軍にとっての最大の関心事はあくまで「軍ノ威信保持」だったことがうかがえてしまうし、この「通牒」以降も「社会問題上遺漏」があれば方面軍・派遣軍レベルで軍に責任があることを示すことになるわけです。

>さて、この文書から、誘拐まがいの募集方法については問題視していても、売春宿を公設する事に関しては何ら問題を感じていない事が分るはずです。

これが旧日本軍を擁護する材料になると思っているところが「使い古されたトリック」たる所以ですよ。まさか「旧軍が問題だと思わなかったことは現に問題ではないのだ」と思ってるわけじゃないでしょうね? まさか「公娼制とは国営売春のことだ」と思ってるわけじゃないですよね? むしろ軍が兵站の一部として買春施設をつくることを問題と認識していなかったこと、それ自体が旧軍の人権感覚の稀薄さ(兵士の交替休暇制度が整備されていなかったこともあわせて)を物語っているのです。

uchya_xuchya_x 2007/06/27 12:23 散歩さんのような方々のアシストもあり。無事(?)外交委員会で非難決議案が可決されたそうですよ。あの意見広告は最も効果的な応援だったみたいですね。

ApemanApeman 2007/06/27 12:25 付け加えておくと、最初のコメントの

>軍が自分達専用の売春宿を持とうとも、それそのものは何ら「軍の威信を傷つける」ものでも、「一般人の誤解を招く恐れがある」ものでもありません。
>「軍の威信を傷つける」「一般人の誤解を招く恐れがある」としているのは、誘拐まがいの方法で女性を集めてくる事です。

というのも明らかな誤読ですね。「軍ノ威信ヲ傷ツケ且ツ一般民ノ誤解ヲ招ク虞アルモノ」とは「之カ従業婦等ヲ募集スルニ当リ故ラニ軍部諒解等ノ名儀ヲ利用」することを指している。「…為ニ軍ノ威信ヲ傷ツケ」と因果関係は明快なのであって他の解釈の余地はありません。軍慰安所の存在は当時の軍の感覚でも体面のよいことではなかった、ということです(これは毎日新聞社の「不許可写真」写真集に慰安所の利用規程を写したものが含まれていたり、岡村寧次が「私は恥かしながら慰安婦案の創設者である」と第一次上海事件当時のことを振り返っていることなどからも推測できます)。

eichelberger199eichelberger199 2007/06/27 14:51  せっかくの機会ですので、こちらも便乗させてもらって、慰安所従業婦を募集するにあたって「故ラニ軍部諒解等ノ名儀ヲ利用」することそのものが、当時において「軍ノ威信ヲ傷ツケ且ツ一般民ノ誤解ヲ招ク虞アル」ことだとみなされていたのを示す別の資料を紹介しておきます。

 内務省警保局(現在の警察庁にあたる官庁)の外事課が刊行していた『外事月報』昭和17年4月分に次のような記事(「南洋行酌婦募集広告取締」)があるそうです。長くなるので、原文は紹介しませんが、概要はこうです(「 」でくくった部分は原文からの引用です)。

 神戸在住の芸妓紹介業者井上某が、「南洋方面軍慰安所に稼働すべき酌婦を募集するに当り、葉書に行先南洋○○方面(海軍慰安所)と印刷せるもの二百枚を全国各地に郵送」した。その葉書が秋田県で発見され、警察は「防諜並軍の威信保持上之を阻止することにし、兵庫県に於て前記井上に対し将来を厳戒、残部五十枚を任意提出せしめた」という事件です(鈴木裕子他編『日本軍「慰安婦」関係資料集成 上』p.395、明石書店、2006年)。

 つまり、「南洋某方面の海軍慰安所で働く酌婦募集」といった内容の葉書を全国に郵送したら、警察から「軍の威信保持上」阻止すべきとみなされて、厳重注意をくらったうえ残りの葉書を没収されてしまったわけです。

 どうやら散歩さんご自身は、「売春宿を公設する事に関しては何ら問題を感じない」方のようですが、当時の日本の警察は、銃後の日本国民は決して散歩さんのように考える者ばかりではないと考えていた。すなわち「売春宿を公設する事」が銃後の国民に知れわたったりしたら、軍の威信は大いに揺らぎかねないと、心配していたわけです。

 たしか、現在の自分の感覚なり倫理観で、当時の人の感覚や倫理観を判断するのは、たいへんまずいことであるというのが、一部の方の口癖じゃありませんでしたっけ。

厘斗厘斗 2007/06/27 18:16 軍が兵站の一部として買春施設をつくることが問題であるか、といえば問題であるというほかないわけですけれども。
しかし、もし募集が穏当に行われ、施設での労働条件が妥当なものであったなら、これほどまでに問題がクローズアップされることはなかったでしょう。
「俺らの雇った奴等はDQNだから注意汁!」ということならば、そのDQNがしたことについて、雇った側である軍なり国家なりの責任が問われるのは当然ではないでしょうか。

ところで「現在の自分の感覚なり倫理観で、当時の人の感覚や倫理観を判断するのは、たいへんまずいことである」というのは、日本人が責任逃れをしたいときの常套句になりつつあるようで。
http://www.asahi.com/politics/update/0626/TKY200706260477.html
常套句となったがために説得力が失われる、というところまで行ってくれたほうがいいのかもしれません。

ApemanApeman 2007/06/27 21:53 うちゃさん

なにせ「事実をふまえていない」と主張する際に事実を無視するという、最悪の手段を使いましたからね。

厘斗さん

>しかし、もし募集が穏当に行われ、施設での労働条件が妥当なものであったなら、これほどまでに問題がクローズアップされることはなかったでしょう。

慰安婦問題の射程は深くかつ多様なので、何がもっとも核心的な問題であるかについて私自身結論を出せているわけではないのですが、事実問題としてご指摘はもっともですね。売買春に関して矯風会的な主張はかつて程の影響力を持たなくなる一方で日本軍の慰安所制度が問題視される大きな要因は、なによりも慰安婦募集プロセスおよび慰安所の実態にあるわけですから。

>http://www.asahi.com/politics/update/0626/TKY200706260477.html

ここで右派が社保庁労組擁護の一大キャンペーンでも張ればその首尾一貫性に敬意を払うこともできるんですけどね。

monromonro 2007/06/27 22:58 警察関係者が慰安婦の募集を、当初どう見ていたかについては、永井和氏がいくつかの事例を紹介し論考されてますね。
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/~knagai/works/guniansyo.html

散歩散歩 2007/06/27 23:27 別に旧日本軍の擁護などしていませんよ。

>「是等ノ募集等ニ当リテハ派遣軍ニ於テ統制シ之ニ任スル人物ノ選定ヲ周到適切ニシ其実施ニ當リテハ関係地方ノ憲兵及警察當局トノ連携ヲ密ニシ」というかたちで軍が慰安婦の募集に関与していたことを示す、という目的に必要な範囲で引用を行なっただけのことです。

これは無理です。
「是等ノ(以下略」というかたちで「関与した」とは書いてありません。
そもそもこの文書を書いた軍人には、業者にどう関与するか決める権限はありません。
というか、これが起案書だという意味分ってますか?

>通牒 (1)書面で通知すること。また、その書面。(2)通達の旧称。(広辞苑第4版より)
ですから、陸軍省兵務局兵務課の参謀長宛の通知書(報告書)の原案です。

起案書って分りますか?
今でも官公庁ではこの形式で文書が作成されます。
作成された書類はまず各課内を廻り上司の承認を受けてからやっと通知・通達される。
起案書の段階ではまだ通知・通達される前です。


>軍にとっての最大の関心事はあくまで「軍ノ威信保持」だったことがうかがえてしまう
当然です。
募集に応じた娼婦が募集方法や労働条件に納得しているのならば、特に注意すべき点もありません。

>軍が兵站の一部として買春施設をつくることを問題と認識していなかったこと
していないでしょうね。
当時はどこの国の軍でも買春施設はありましたし。
日本軍だけが特別人権意識が高いわけがないでしょう。
新聞の募集広告で募集されたりもしてましたしねえ。


でも、Apemanさんの言っている事はおかしくないですか?
「軍は問題と認識していなかった」と言ったり、「当時の軍の感覚でも体面のよいことではなかった」と言ったり。
全然逆の主張をしていますね。
どちらかにして頂けませんか?
それともApemanさんは何でもいいから旧日本軍を貶したいだけですか?

まあ「今からソープに行くぜ!」とか公衆の面前で堂々と言わないぐらいの慎みは在っただろうとは思いますけど。

>「俺らの雇った奴等はDQNだから注意汁!」ということならば、そのDQNがしたことについて、雇った側である軍なり国家なりの責任が問われるのは当然ではないでしょうか。
管理責任は問われるでしょう。
この文書では報告を受けた軍部が対応したのかしなかったのか、そこまでは分りません。

ところで、皆さんは例え70年近く昔であろうと「軍が買春施設をつくることが問題である」とお考えのようですが、当時の法律のどこに「買春施設を作ってはいけない」とされているのでしょうか。
条文を提示していただけませんか?

私の言っているのは単純です。
例えば、今は禁煙・分煙が当然となっていますが、一昔前は会社内でも電車の中でも当たり前に吸われていた。今そんな事をしたら大顰蹙ですね。
でも、電車内での喫煙が当然であった時代に行われていた車内喫煙を指して「モラルが無い!」と非難してもそれはナンセンスです。


>意見広告は最も効果的な応援だったみたいですね。
そうですね。
ばっちり売春婦だと書かれたようです。
一歩前進と言った所でしょうか。
これからきっと面白くなりますよ。楽しみですね。

GedolGedol 2007/06/27 23:43 ども。

>作成された書類はまず各課内を廻り上司の承認を受けてからやっと通知・通達される。
>起案書の段階ではまだ通知・通達される前です。

一応大臣決裁済みの資料の様ですが?当然その通りに「通知されている」と考えるのが妥当だと思いますが。
あと、「通知」の宛先は「北支方面軍及中支派遣軍参謀長」ですよね。

ついでに、
>電車内での喫煙が当然であった時代に行われていた車内喫煙を指して「モラルが無い!」と非難してもそれはナンセンスです。

電車内での喫煙が当然であった時代に行われていた車内喫煙を指して「ヒドい事してたよね」と「評価」するのはナンセンスですか?

ApemanApeman 2007/06/28 00:07 >「是等ノ(以下略」というかたちで「関与した」とは書いてありません。

はあ? まさか、まさかですよ、「関与した、と書いてないから関与はなかった」とお考えなわけではないですよね?

>そもそもこの文書を書いた軍人には、業者にどう関与するか決める権限はありません。
>というか、これが起案書だという意味分ってますか?

お役所が「決める権限がない」事柄について「起案」するのだ、ということをおっしゃろうとしているのですか? それとも官僚ハイアラーキーの中間段階に位置する人間には最終的に「決める権限がない」のだから、そうした官僚がどんな文書を書こうが国家の責任とは関係がない、ということをおっしゃるつもりなんですか?

>起案書の段階ではまだ通知・通達される前です。

と主張することがどう言う含意をもつか、理解されているんでしょうかね。いわゆる「否定派」はこの文書をもって「軍は違法な募集をちゃんと取り締まろうとしていた」と主張しているわけですが、あなたによれば「これはあくまで起案段階だから、軍が違法な募集をちゃんと取り締まろうと決定したわけではないんだよ」ということになるわけですね?

>募集に応じた娼婦が募集方法や労働条件に納得しているのならば、特に注意すべき点もありません。

他にも追求すべき点はあるのですがとりあえず絞り込みます。「募集に応じた」のはすべて、とはいわないまでも大部分が「娼婦」だったのですか? そして(こちらがより重要ですが)すべて、とはいわないまでも大多数の慰安婦は「募集方法や労働条件に納得」していたのですか? そう判断する史料的根拠があるならぜひともご教示ください。そうすれば私も認識を改めるでしょう。

>当時はどこの国の軍でも買春施設はありましたし。

へえ、そうなんですか。史料的根拠を示してください。いうまでもないことですが「群の駐屯地の近くに買春施設がある」ことと「軍に買春施設がある」こととはまったく異なる事柄です。

>「軍は問題と認識していなかった」と言ったり、「当時の軍の感覚でも体面のよいことではなかった」と言ったり。

「問題として認識すること」と「体面のよいことではないと考えること」の違いがわかりませんか? まあ、「世間」が道徳的判断の基準である人々にはわからない違いかもしれませんね。

>まあ「今からソープに行くぜ!」とか公衆の面前で堂々と言わないぐらいの慎みは在っただろうとは思いますけど。

その程度の「慎み」があったことは私も否定していないのですよ。問題は(70年前と現在とでは売春をめぐる全般的な事情に無視できない程度の違いがあることは前提としたうえで)軍隊という当時の日本で圧倒的な実力を持っていた組織の内部で単に「「今からソープに行くぜ!」とか公衆の面前で堂々と言わないぐらいの慎み」があっただけでは、人権を擁護するうえでは十分でなかった、ということです。

>この文書では報告を受けた軍部が対応したのかしなかったのか、そこまでは分りません。

つまりこの文書は旧軍を免罪する根拠にはならない、ということでいいですね? 私はこの文書を「旧軍が違法・不当な慰安婦の募集に対して対策をとらなかった」ことの根拠としてはいません。単に「慰安婦の募集に軍が関与していた」ことの根拠としているだけです。

>ところで、皆さんは例え70年近く昔であろうと「軍が買春施設をつくることが問題である」とお考えのようですが、当時の法律のどこに「買春施設を作ってはいけない」とされているのでしょうか。

第一に、あなたは「違法でないことはすべて問題ではない」とお考えなのでしょうか? 返答を要求します。第二に、あなたは「私人が行なってもよいことは、すべて国家機関が行なってもかまわない」とお考えなのでしょうか? 返答を要求します。第三に、慰安所制度に対する日本政府および日本軍の責任を否認する人々がしばしば「偽善」を批判することをふまえてお尋ねします(それゆえ、あなたが「偽善」は必ずしも悪くない、とお考えならこの問いに答える必要はありません)。「本音と建て前の乖離」をいかなる場合でも許さないのは「偽善」の典型的な徴候の一つだと思いますが、あなたは「本音と建て前の乖離」についてどうお考えですか? 私は「本音と建て前」のあいだに乖離があるのはむしろ当然だと思っています。そうでなければ「建て前」の理念的規範性は効力を失うと思うからです。具体的にいえば「政府機関が売買春を容認することと、それを自ら制度化することのあいだには大きな違いがある」と私は思うわけですが、あなたはどうお考えですか?

>でも、電車内での喫煙が当然であった時代に行われていた車内喫煙を指して「モラルが無い!」と非難してもそれはナンセンスです。

まずこのたとえそのものが不適切です。「電車内での喫煙が当然であった時代」においても「煙草の煙を同じ車輛に乗り合わせた乗客に向けて吹きつける」ようなふるまいは当然「モラルが無い」と評価されますよね? さらに言えば未成年者に売春させることや強制ないし詐欺的手段によって売春させることは当時の法的・道義的水準にてらしても不適切なのです。厘斗さんが指摘されたように「もし募集が穏当に行われ、施設での労働条件が妥当なものであったなら、これほどまでに問題がクローズアップされることはなかった」のです。

>ばっちり売春婦だと書かれたようです。
>一歩前進と言った所でしょうか。

こういう発想こそがまさに批判の対象になっている、ということが理解できないあなたのような人間が米下院決議批判論者の多数派なのだとすると、決議可決はまさに自業自得としか評価できなくなりますね。

ApemanApeman 2007/06/28 00:20 monroさん

フォロー、ありがとうございます。

Gedolさん

>一応大臣決裁済みの資料の様ですが?当然その通りに「通知されている」と考えるのが妥当だと思いますが。

ご指摘ありがとうございます。画像ファイルでは不鮮明ではあるものの「大臣」「次官」「決裁指定」「決行指定」欄などに押印がある文書ですね。

>電車内での喫煙が当然であった時代に行われていた車内喫煙を指して「ヒドい事してたよね」と「評価」するのはナンセンスですか?

これはいわゆる「現在の価値観で過去の行動を判断する」問題と関わる事柄ですね。既にコメントしたように、慰安婦制度については当時の法的、道義的水準にてらしても問題にされて然るべき側面があったわけですが、「当時は(概ね)問題とされなかった事柄」についても「ヒドい事してたよね」と評価することを否定するなら、よく言われるように奴隷制を批判することすらできなくなってしまいますよね。

GedolGedol 2007/06/28 00:31 更に言うと、
「当時の法的、道義的水準にてらしても問題にされて然るべき側面があった」が、当時の状況として「仕方なかった」としても・・・「ヒドい事してたよね」って評価からは逃れられないワケで。大事なのは「それじゃソレを踏まえて今後はどうするか」ってコトで、東方の国からのツッコミもソコを問うていると思うんですけどねぇ。

mutukimutuki 2007/06/28 00:38 横から失礼します。Apemanさんは
>慰安婦制度については当時の法的、道義的水準にてらしても問題
>未成年者に売春させることや強制ないし詐欺的手段によって売春させることは当時の法的・道義的水準にてらしても不適切

と書いてるけど、それは正に不法業者がやった事で軍はそりゃ拙いと通牒だしてる訳じゃないですか?それとも軍が未成年でもいいから連れてこい、軍の名が出なければ詐欺でも良いぞ、と書いたメモでもあると言うのかかね?

>>売春婦だと書かれたようです。
そしてこれが今回の結論だよね、世界が慰安婦は売春婦だと認めてくれますよ

eichelberger199eichelberger199 2007/06/28 01:07 散歩さんへ

>ですから、陸軍省兵務局兵務課の参謀長宛の通知書(報告書)の原案です。

 Gedolさんも指摘されていますが、せっかくApemanさんが、レファレンスコードまで明記しているにもかかわらず、この文書の原本の画像をみもしないで、いいかげんなことを言ってますね。
 アジア歴史資料センターで原本の画像をみればわかることですが、この文書は陸軍省兵務局兵務課で起案され、同課の千葉課長、さらに今村兵務局長の承認を受けたあと、大臣官房に送られ、そこで主務副官、櫛淵高級副官(大臣官房の官房長のような役職)の判子をもらったあと、梅津陸軍次官が決済して結了です。
 この件は、大臣が次官に決済を委任していることがらなので、杉山陸軍大臣の判子はありません。次官決済のあと、高級副官の名前で北支那方面軍参謀長と中支那派遣軍参謀長に依命通牒として打電されました。依命通牒ですから、比較的軽微なことがらについての大臣の指示文書とみてかまいません。その通牒の発簡番号は「陸支密第745号」です。これ以降この通牒を参照するときには、この発簡番号で言及されます。
 なお、通牒が出されたあと、一見書類は陸軍省の文書録(「陸支密大日記」という名称です)に保管されました。その保管記録番号が「陸支密受第二一九七号」です。
 以上のことが、最初のページからわかります。

ApemanApeman 2007/06/28 01:16 mutukiさん
これはまた壮絶に「誰も言ってないことに反論する」パターンですねぇ。旧軍の参謀本部や陸軍省が「未成年だろうがなかろうがかまわない、銃剣突きつけてでも嘘ついてでも慰安婦集めてこい」などという命令を明文で出したと主張している人間…が皆無である、とまでは私にも保証できませんが、少なくとも一定の影響力のある論者でそういう主張をした人間が誰なのか、存在するのなら教えてくださいな。そんなところにこの問題の核心があるわけじゃない、というのはほとんど自明のことだと思ってたんですがね。

例えば現在の日本政府が「当て逃げしてもオッケー」などという「通牒」を出しているという事実なんかは当然なくて、政府としてはもちろん「当て逃げはいけません」という立場を(尋ねられれば)表明するわけですが、現に当て逃げ事件が発生してもなかなか捜査が進捗するとは限らないという現実があって、それに対して容疑者候補の勤務先のみならずその取引先にまで電突したりビデオカメラもって勤務先で張り込みするような人々が登場して、「懲戒解雇に追い込みましたが、なにか?」と自慢しているわけですよ。
http://homepage.mac.com/biogon_21/iblog/B1604743443/C1634184641/E20070626094347/index.html
こうした「道義的水準」にてらせば、軍のイニシアティヴで設立されたことが明らかな買春施設における「慰安婦」の募集実態に対して軍の責任が問われるのは当然すぎると思うのですが、いかがですか? 現に軍中枢(すなわち参謀本部ないし陸軍省レベル)でも「誘拐まがいの方法はダメだから止めさせろ」と「通牒」したわけですよね? にもかかわらずその後も同様の事例が存在したとしたら、「止めさせろ」と命じた側、命じられた側に責任は無いわけですか?

mutukimutuki 2007/06/28 01:22 Apemanてもしかして本当に猿?
あんたが
>未成年者に売春させることや強制ないし詐欺的手段によって売春させることは当時の法的・道義的水準にてらしても不適切
と書いたから、誰もそんな事を証明していない事を指摘しただけ、自分で自分の
書いたことが間違いだと言ってりゃ世話ないぜ。

散歩散歩 2007/06/28 01:26 >Gedolさん。
通知されていると考えるのが妥当ですが、実際に通知された文書は見つからず、その文書がその後どう扱われたかも分りません。

>「ヒドい事してたよね」と「評価」
評価するのは勝手ですが、私の個人的意見を言わせていただければ「なに正義の味方面してるの?」という感じです。

>「これはあくまで起案段階だから、軍が違法な募集をちゃんと取り締まろうと決定したわけではないんだよ」ということになるわけですね?
そうです。どうしてこれで決定したかどうか分るんですか?
警察の取り締まりが行われていた事は分っても、軍が取り締まったかどうかは分かりません。
取り締まりは警察に丸投げで、注意しただけかもしれない。
大体「将来」と書いてあります。
今すぐどうこうしようという話でもない。
つまり、取り締まろうとしたかもしれない。しなかったかもしれない。
そんな事はこの文書からは分らないわけです。

>大部分が「娼婦」だったのですか?
日本人慰安婦の方は出て来ないので前歴は分りませんが、朝鮮人慰安婦はキーセン出身者が多かったと言われています。

>大多数の慰安婦は「募集方法や労働条件に納得」していたのですか?
大多数の慰安婦は糾弾騒ぎに参加していませんが。
そもそもどうして日本人の慰安婦は出てこないのですか?
この文書でも「内地での募集」とかかれていますが、概ね日本人を雇用していたわけですよね。

>未成年者に売春させることや強制ないし詐欺的手段によって売春させることは当時の法的・道義的水準にてらしても不適切
ええ。ですからこの文書でも、委託業者の行状を問題視してますよね。
警察も不法行為を働く業者は取り締まっています。
軍としては本人了解の上で業務について欲しかったわけです。

>へえ、そうなんですか。史料的根拠を示してください。
GHQが慰安所を持っていたこともご存知無いんですか?

>よく言われるように奴隷制を批判することすらできなくなってしまいますよね。
出来ないんじゃないんですか?当時認められていたのならば。
でももし今やったら大問題ですよね。
大体太平洋戦争当時の日本人の地位なんてサル扱いですよ。
今だったら人種差別で批判されるでしょうが、それを今現代になって批判しようとは思いません。

ああ、そういえば最近中国で奴隷工場が見つかったそうですよ。
批判すべきなのはこういう案件では無いですか?

>決議可決はまさに自業自得

一部それで騒いでいる方もいらっしゃいますけれど、可決した所でどうって事無いですし。
何を騒いでいるんでしょうね、一体。

mutukimutuki 2007/06/28 01:29 今回の下院騒動でわかったが、アメリカ人もApemanも一緒。
慰安婦でひどい目にあった婆さんがいる、だから慰安婦制度はひどい制度だ。それを人権意識という。
これがひどい間違いなのはすぐわかるね、何せ慰安婦制度がどういう制度だったか明らかにした人は
いないからね。でも安倍首相はそんなアバウトな話はしていない、もっと精緻に慰安婦制度を話した。
人権意識で細部に目の行かぬ猿のような人が日本軍や日本国をけなすのを我慢できないだけだ。

厘斗厘斗 2007/06/28 01:36 monroさん
興味深いですね。
「そこで、今後さらに新しい警察資料が発見され、それによって必要な変更を施す必要が生じるまでは、もっぱら以下に述べる作業仮説を採用し、その上で考察を進めることにする。すなわち内務省は主として現在知られている警察資料に含まれている諸報告をもとに、前記警保局長通牒を作成・発令し、さらにそれを受けて問題の副官通牒が陸軍省から出先軍司令部へ出されたのである、と。

この作業仮説を前提におくと、和歌山の婦女誘拐容疑事件一件を除き、警察は「強制連行」や「強制徴集」の事例を一件もつかんでいなかったと結論せざるをえない。そうすると、副官通牒から「強制連行」や「強制徴集」の事実があったと断定ないし推測する解釈は成り立たないことになる。また、これをもって「強制連行を業者がすることを禁じた文書」とする自由主義史観派の主張も誤りと言わざるをえない。なぜなら、存在しないものを取締ったりはできないからである。では、いったい副官通牒や警保局長通牒は何を取締まろうとしたのか、そもそもこれらの通達はいったい何を目的として出されたのか、それをあらためて問題とせざるをえない。

結論を先回りして言えば、問題の警保局長通牒は、軍の依頼を受けた業者による慰安婦の募集活動に疑念を発した地方警察に対して、慰安所開設は国家の方針であるとの内務省の意向を徹底し、警察の意思統一をはかることを目的と出されたものであり、慰安婦の募集と渡航を合法化すると同時に、軍と慰安所の関係を隠蔽化するべく、募集行為を規制するよう指示した文書にほかならぬ、というのが私の解釈である。さらに、副官通牒は、そのような警察の措置に応じるべく、内務省の規制方針にそうよう慰安婦の募集にあたる業者の選定に注意をはらい、地元警察・憲兵隊との連絡を密にとるように命じた、出先軍司令部向けの指示文書であり、そもそもが「強制連行を業者がすることを禁じた」取締文書などではないのである。」

「この通牒は、一方において慰安婦の募集と渡航を容認しながら、軍すなわち国家と慰安所の関係についてはそれを隠蔽することを業者に義務づけた。この公認と隠蔽のダブル・スタンダードが警保局の方針であり、日本政府の方針であった。なぜなら、自らが「醜業」と呼んではばからないことがらに軍=国家が直接手を染めるのは、いかに軍事上の必要からとはいえ、軍=国家の体面にかかわる「恥ずかしい」ことであり、大っぴらにできないことだったからだ。このような隠蔽方針がとられたために、軍=国家と慰安所の関係は今にいたっても曖昧化されたままであり、それを示す公的な資料が見つかりにくいというより、そもそものはじめから少ないのは、かかる方針によるところ大と言えるであろう。その意味では、慰安所と軍=国家の関係に目をつむり、できるかぎり否認せんとする自由主義史観派の精神構造は、この通牒に看取される当時の軍と政府の立場を、ほぼそのまま受け継ぐものと言ってよい。

副官通牒はこのような内務省警保局の方針を移牒された陸軍省が、警察の憂慮を出先軍司令部に伝えると共に、警察が打ち出した募集業者の規制方針、すなわち慰安所と軍=国家の関係の隠蔽化方針を、慰安婦募集の責任者ともいうべき軍司令部に周知徹底させるため発出した指示文書であり、軍の依頼を受けた業者は必ず最寄りの警察・憲兵隊と連絡を密にとった上で募集活動を行えとするところに、この通牒の眼目があるのであり、それによって業者の活動を警察の規制下におこうとしたのである。であるがゆえに、この通牒を「強制連行を業者がすることを禁じた文書」などとするのは、文書の性格を見誤った、誤りも甚だしい解釈と言わざるをえない。」

官僚のすることって・・・この解釈が正しいとすると悪知恵そのものですな。

散歩散歩 2007/06/28 01:48 比較的軽微なことがらについてエライ人の名前で出される文書でしょう。
でなかったら起案して決済なんてするわけ無いじゃないですか。
平たく言えば、下の者が決済印借りて勝手に出す通知文書ですよね。

最初のレスで史料の画像を提示してますよ。


レスを書いているうちに何か長々と事実であるかのように仮説が書かれているようですが。
仮説に証拠能力が無いのはご承知で?

厘斗厘斗 2007/06/28 01:52 科学はこれ全て仮説であります。

PhlsPhls 2007/06/28 02:05 >mutukiさん

>これがひどい間違いなのはすぐわかるね。

全然分からないのですが。どうしてこんな結論になるのでしょう?

>何せ慰安婦制度がどういう制度だったか明らかにした人はいないからね。

歴史学者の慰安婦制度の実態の解明の研究成果(例えば、吉見義明氏の『従軍慰安婦』)をどのようにお考えですか?

>でも安倍首相はそんなアバウトな話はしていない、もっと精緻に慰安婦制度を話した。

「明らかにした人はいない」なら「慰安婦制度がどういう制度だったか」は分からないわけですよね。そんな分からない制度を「精緻に」話すことが出来るのですか?

mutukimutuki 2007/06/28 03:00 Phlsへ、
慰安婦制度がどういうもだったか吉見義明が書いていると思ったら大間違いだよ。よく本を読んで皆、ほとんど描写していない。彼は資料で判ることはこれとしか書いていない。おまえさんみたいな質問ばっかりの呉呉たこらじゃそれ以前にしらないだろうがね。

BigHopeClasicBigHopeClasic 2007/06/28 03:54 http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/4682759523d9bd7cd9f4bed9ed84d9d5

池田信夫センセイの最新エントリですが、「日本国が国家賠償請求されても負けることはない」という事実と、
慰安婦問題とは必ずしもリンクしないということが分からないということは不可解ですね。
国家賠償請求が認められないことを、全ての問題の幕引きと直ちにリンクさせることを
全く疑ってない様子なのですが、そこを疑わずに済む論理を、知性と教養に溢れネットイナゴ駆除の義憤に燃える
池田先生には是非呈示して頂きたいと思っているのですが。

ApemanApeman 2007/06/28 11:09 mutukiさんはやはり、うちゃさんご指摘のように「猿以下」の読解力しかお持ちでないようで。まあ単に無知なのかもしれませんが。

>あんたが
>>未成年者に売春させることや強制ないし詐欺的手段によって売春させることは当時の法的・道義的水準にてらしても不適切
>と書いたから、誰もそんな事を証明していない事を指摘しただけ、

書いていて自分で恥ずかしくなかったですか? 未成年の慰安婦が存在したこと、強制ないし詐欺的手段によって売春させたケースが存在することはいずれも証明されています。他方、大本営がそうしたことを明示的に指示した、などと主張している人間はいない。私はこれらのすでに自明と言ってよい認識を前提にコメントしたまでです。

散歩さん
場当たり的に逃げ回っていて実に見苦しいですね。

>通知されていると考えるのが妥当ですが、実際に通知された文書は見つからず、その文書がその後どう扱われたかも分りません。

で? その認識を前提すると、あなたの最初の二つの投稿における主張は一体どうなるんですか?

>評価するのは勝手ですが、私の個人的意見を言わせていただければ「なに正義の味方面してるの?」という感じです。

お暇があったら
http://homepage.mac.com/biogon_21/iblog/B1604743443/C1634184641/E20070626094347/index.html
のコメント欄で、当て逃げ事件に怒りを爆発させている面々にそう言ってやってくださいな。光市干し殺害事件で被告の弁護人への懲戒請求行なったりしている人々についても「なに正義の味方面してるの?」と思います?

>つまり、取り締まろうとしたかもしれない。しなかったかもしれない。
>そんな事はこの文書からは分らないわけです。

これが旧軍にとってはこれっぽっちも有利な材料にならない、ってことはわかりますか?

>日本人慰安婦の方は出て来ないので前歴は分りませんが、朝鮮人慰安婦はキーセン出身者が多かったと言われています。

>大多数の慰安婦は糾弾騒ぎに参加していませんが。

私は「史料的根拠」を示してくれ、と言ったのですが、理解できませんでしたか?
なお、慰安所制度の問題が広く認知されるようになったのは90年代に入ってから、つまり日本の敗戦後50年近くたってからのことであり、その時点で少なからぬ数の元慰安婦がすでに亡くなっていたことが推定できます。第二に、性暴力の被害者がすべて(と言わないまでもほとんど)被害を公に訴えるなどということが現実にあると思っているのですか?

>この文書でも「内地での募集」とかかれていますが、概ね日本人を雇用していたわけですよね。

この文書が作成された段階について言えばその通りでしょうが、それがどうかしましたか?

>軍としては本人了解の上で業務について欲しかったわけです。

さあ、そんな素朴な解釈が成立しますかね。現にこの文書からは、女性の人権に対する配慮は全くうかがえません。あるのは軍の威信に対する配慮であり、せいぜい「社会問題」に対する配慮でしかありませんから。

>GHQが慰安所を持っていたこともご存知無いんですか?

はい。知りません。史料的根拠を示してください。まさか産経の古森記者のヨタ記事を信じ込んじゃったわけじゃないですよね?

>大体太平洋戦争当時の日本人の地位なんてサル扱いですよ。
>今だったら人種差別で批判されるでしょうが、それを今現代になって批判しようとは思いません。

ウワァ…自虐的だなぁ。

>批判すべきなのはこういう案件では無いですか?

「こういう案件は批判すべきではないですか?」ならおっしゃる通りです。真相究明・問題解決のためのブログでも開設されたらどうですか? 応援させていただきますよ。

>一部それで騒いでいる方もいらっしゃいますけれど

いますねぇ。新聞広告出したりした人々が。

ApemanApeman 2007/06/28 11:10 >何せ慰安婦制度がどういう制度だったか明らかにした人は
いないからね。でも安倍首相はそんなアバウトな話はしていない、もっと精緻に慰安婦制度を話した。

これはもはや論評にも価しないな。

ApemanApeman 2007/06/28 11:24 >仮説に証拠能力が無いのはご承知で?

「仮説」とか「証拠能力」ってことばの意味がわかってないのがまるわかり(笑) あんたは当初この文書を

>「俺らの雇った奴等はDQNだから注意汁!」
>「やっぱちゃんと選んで雇うべきじゃね?」

と解釈すべきだと主張していたわけですが、いまは「この文書なんてなんの意味も無い」という主張に鞍替えした、ってことでいいですか?

mutuki サンへ

>彼は資料で判ることはこれとしか書いていない。

「書いて」いるなら「描写」してるわけですな。あと、Phlsさんの

>そんな分からない制度を「精緻に」話すことが出来るのですか?

という問いは実にもっともですね。こたえてもらいたいものです。

ApemanApeman 2007/06/28 11:29 BigHopeClasicさん
これまたひどいエントリですね。

>国家賠償訴訟においては、「公権力の行使」があったかどうかは最大の争点です。

というのは恐るべき事実の歪曲ですよ。

BigHopeClasicBigHopeClasic 2007/06/28 14:30 >恐るべき事実の歪曲
一番の壁は国家無答責の法理のはずなんですけどね。

>「公権力の行使」
管理者責任って言葉を知らない中学生並みの脳味噌であることがばれてしまったのでしょうか。

PhlsPhls 2007/06/28 20:25 >国家賠償訴訟においては、「公権力の行使」があったかどうかは最大の争点です。

池田氏の言い分を飲んだとしても彼が主張したいであろう「公権力の行使は無かった」とは言えないはずだと思うんですが。
何しろほぼ全面的に帝国政府なり軍なりが関わっているわけですから、その個々の側面で「公権力を行使している」と看做せると私は思うんですけど……。
「強制連行」もそうでしたけど「公権力の行使」の定義も徹底的に狭くしているように見えます。

なんだかなんだか 2011/09/05 11:55 慰安婦問題について調べているうちにこちらへお邪魔しました。
細かい事象の論争が繰り広げられていてこれでは門外漢には理解できません。
日本政府が旧「慰安婦」に対して謝罪・賠償する義務があるのかないのかわかりません。
私の拙い知識では、「日本兵(朝鮮兵ではなく)が銃剣を突き付けて本人の意思に反してやたらめったら婦女子を連行して無理やりに売春婦にした」事実はないように思うのですが(一般的イメージですね)。
日本軍が売春宿を設置したことに責任を負う必要はありません。古今東西どの国でもやっているようですから。
それから通州事件への言及がどこかにありましたが、あれは事実ではないのですか?
赤ん坊の目が切り取られ、陰部に棒状のものを突き刺されて殺害されている女性の写真です。

ApemanApeman 2011/09/05 15:30 >細かい事象の論争が繰り広げられていてこれでは門外漢には理解できません。

じゃあせめて吉見義明さんの新書一冊でも読みましょう。

>私の拙い知識では、「日本兵(朝鮮兵ではなく)が銃剣を突き付けて本人の意思に反してやたらめったら婦女子を連行して無理やりに売春婦にした」事実はないように思うのですが(一般的イメージですね)。

「拙い」ことは自覚されているようでなによりです。まず「一般的イメージですね」が間違い。歴史修正主義者たちがそう思わせたがってるだけで、この問題についてまともな文献を読んだことのある人間であればすべて、「銃剣突きつけて慰安婦に」という事例が一般的でないことを承知してます。もちろんマスコミの報道もそういう認識にもとづいてます。
第二に、「日本兵(朝鮮兵ではなく)が銃剣を突き付けて本人の意思に反してやたらめったら婦女子を連行して無理やりに売春婦にした」事実はあります。第三に、「日本兵(朝鮮兵ではなく)が銃剣を突き付けて本人の意思に反してやたらめったら婦女子を連行して無理やりに」強姦した事例ならたくさんあります。

>日本軍が売春宿を設置したことに責任を負う必要はありません。古今東西どの国でもやっているようですから。

へえ。じゃあとりあえずはなしを近代に限るとして、日本以外に「軍が」売春宿を設置した事例をリストアップしてみて下さい。

>それから通州事件への言及がどこかにありましたが、あれは事実ではないのですか?

だれか事実じゃないといってる人間がいるんですか?

と、返答はしたもののまあピンポンダッシャーだろうなぁ。

uchya_xuchya_x 2011/09/05 18:37 何のために通州事件を持ち出して来たか知らんけど、これって正式に謝罪と賠償が行われているって知ってる?

ApemanApeman 2011/09/05 20:07 uchya_xさん

100%知りませんね。知ってたら「やぶ蛇だ」ってことくらいは理解できるでしょうから。

なんだかなんだか 2011/09/10 21:51 ここがコリアンタウンとは知りませんでした。
通州事件は謝罪と賠償の問題じゃないですよ。
あれほど人間に対する残虐な行為は知りませんので。
もちろん写真は見てますよね?
あ、もう来ませんから。

ApemanApeman 2011/09/10 22:59 >ここがコリアンタウンとは知りませんでした。

このブログではこれほど間抜けなコメントは久しぶりかなw いつも思うんだけど、これで相手になにがしかのダメージを与えることができると本気で思ってんだろうか。

>あれほど人間に対する残虐な行為は知りませんので。

なにも無知を告白してもらわなくても、十分わかってるから。

>あ、もう来ませんから。

膝ががくがく震えてるのでもう書き込めません、だろ?

MKMMKM 2011/09/11 01:26 >謝罪と賠償の問題じゃない

爆笑しました。
これが自国に返ってくる事が無いとでも思っているんでしょうかw

>コリアンタウン
通州ってどこにあると思ってるんだろw

scopedogscopedog 2011/09/11 01:27 >それから通州事件への言及がどこかにありましたが、あれは事実ではないのですか?
>赤ん坊の目が切り取られ、陰部に棒状のものを突き刺されて殺害されている女性の写真です。

通州事件についてはかなり調べたつもりですが、そのような記事も写真も見た事ありませんね。
もっとも、南京事件などの日本軍の残虐行為や近代以前の中国の処刑の様子の記録写真などを「通州事件の証拠写真」と捏造してyoutubeにアップしてるものは山ほどありましたが。

uchya_xuchya_x 2011/09/11 02:56 最初の書き込みの時点でわかっていたけど、否定派の文章もろくに読んで無いよね。
例のフジテレビの騒動で最近「真実」に目覚めちゃったくちかな?
夏休みデビューってやつね。

rawan60rawan60 2011/09/11 03:25 >夏休みデビューってやつね。

実話をもとにしたアメリカ映画「ミシシッピー・バーニング」で、自分の夫である保安官助手の殺人のアリバイが嘘であることを捜査官に告白する女性が、「自分たちは7歳のときから聖書の創世記で人種隔離が説かれていることを教え込まれて(黒人には)憎しみしか抱けなくなった…」と泣きながら話すシーンがありますが(まあ、これは映画の台詞ではありますが)、そういう「努力」に比べれば日本のレイシストや歴史修正主義者はずいぶん楽ではあるのでしょうね。

ApemanApeman 2011/09/11 11:17 MKMさん

他に言いようを思いつかなかったのでしょう。しかし「謝罪と賠償」がすんでいる事例ですら七十数年後に問題にする理由があるというのなら(そのこと自体はその通りであるわけですが)、謝罪も賠償もしていないケースについてはなおさら、ということにしかなりませんよねぇ。

scopedogさん

>通州事件についてはかなり調べたつもりですが、そのような記事も写真も見た事ありませんね。

今年の夏はいくつも記事を書いておられましたね。拝読しておりました。

uchya_x さん、rawan60さん

>最初の書き込みの時点でわかっていたけど、否定派の文章もろくに読んで無いよね。

>日本のレイシストや歴史修正主義者はずいぶん楽ではあるのでしょうね。

東中野修道とか北村稔の(それなりにアカデミックな装いをまとわせた)主張を櫻井よしこあたりが単純化された煽りにして、それを活字も読むネット否定派がコピペのネタに変換し、大多数の否定派はそのコピペを読むだけ、ですからね。

坂本真一坂本真一 2011/09/11 15:18 >日本のレイシストや歴史修正主義者はずいぶん楽ではあるのでしょうね。

 私見では、絶版の本を読んで紹介しているネトウヨも少しはいますが、資料をろくに検討しないネトウヨのほうが遥かに多いですね。
 少し違う話ですが、朝鮮史研究者の朴慶植氏は1944年〜1945年に「日本人」教員(朝鮮人であることを隠して)として働いていたことが自身の大きな傷になっていて、そのことが研究の原動力の一つになっていたのではないか、ということを読んだことがあります(季刊前夜第10号の『天皇制国家と在日朝鮮人』への書評より)。

EzoWolfEzoWolf 2011/09/11 21:50 通州事件を取り上げれば冀東防共自治政府が出てくるので薮蛇だろうと思うのだが、
彼らはこの政権の意味など考えもしないんだろうな。

さっき見たらウイキペディアの冀東防共自治政府の項目が惨いことになっていた。

ApemanApeman 2011/09/11 22:05 EzoWolf さん

>さっき見たらウイキペディアの冀東防共自治政府の項目が惨いことになっていた。

ほんとですね。最初の一行から酷い。

白梅白梅 2014/03/02 23:37 こちらにもすみません。

慰安所で「就業する」のではなく「醜業する」というのが、
当時の政府で就業している人達の慰安婦さん達への認識なんですね。
帝の高潔なる赤子の性欲の滾りを慰安し、
強姦の汚名を防ぐ事につながる尊い行為が「醜業」ですか。
これが事実ならなんとも言えない虚脱感を覚えます

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