ジョセップ・リモナ・イ・ブルゲーラ

Josep Llimona i Bruguera (1864〜 1934年)
彫刻家。


アーティスト一家に生まれる。ジョッチャの学校で学ぶ。バイミジャーナ(Vallmitjana)兄弟の工房で修業。1880年奨学金を得てローマへ。1881年ラモン・ベレンゲール王の彫像のモデルを作り、世間に知られるようになる。1888年の万博では金メダルを受賞したように、この頃には彫刻家として確固たる地位を築いた。更にパリに行き、ロダンに感化されアカデミックな作風は崩れる。その後1893年Sant Lluc美術サークルを設立。この辺りでガウディとの親交を深めている。1888年の頃はレアリズムであったが、サン・リュックの美術サークルに関係する頃は作風が、さらに変わっている。より自由になりより理想主義を追求するようになっている。
ガウディとは個人的な付き合いもあり、カサ・バトリョのサロンにあった、祭壇あるいはサグラダ・ファミリアの聖家族をあしらった祭壇、あるいはモンセラの第位一秘跡の彫像などを製作している。

代表作品

88年万博凱旋門のためのフリーズ(1888年)
同博覧会のコロンブスのモニュメントのためのレリーフ(1888年
テラサの教区教会(Terrasa, 1890年)
『謙虚』(1891年、現在カタルーニャ美術館MNAC蔵)
『ロザリオの聖母』(1892年、モンセラのミュージアム蔵)
エスの十字架、1896年(モンセラ) 
『サン・ニコラスと漁師たち』(1897年、ビルバオのサン・ニコラス教会内)
『イエスの誕生』 (1901年、モンセラ) 
『脱落』 (1903、カタルーニャ美術館蔵)
ロベルト博士のモニュメント(1903〜1910年、バルセロナ)
キリストの復活(1903〜1916年、モンセラ、ガウディと協同)
サン・ジョルディ(1916年、市役所内)
キリストの埋葬(1920年バルセロナ・カテドラル内)
騎乗のサン・ジョルディ(1924年、モンジュイック)
『裸婦像』 (1925年、カタルーニャ美術館蔵)
ユダヤの接吻』(1929年、タラゴナのカテドラル)
『入浴』(1930年、カタルーニャ美術館蔵)
『ドンセージャの噴水』 (1931年、ブエノス・アイレスのリバダビア公園)

ジャウマ位1世像

裸婦像

脱落

入浴

以上カタルーニャ美術館

88年万博凱旋門のフリーズ

ロベルト博士のモニュメント


モンセラ第一秘蹟