バルセロナのガウディ建築案内番外編(32)

プーチ・イ・バウシスのセラミック工場Fábrica Pujol i Bausis (1858 - ca. 1960)
セラミック製造業者この工場はマウリス、ゴウルデという二人の実業家によって1858年に創設されたが、当初はレンガを作るためであった。しかし、まもなく共同経営者間のいざこざで1861年に閉鎖されてしまう。その後再建の年代は定かにされていないが1870年から75年の間に工場は再操業を始めたらしく、プジョール家のジャウマがイニシアティブをとっていたらしく、その後の1876年には工場の権利を買取り、1892年の没年まで経営していた。その子パウは事業を受け継ぎモデルニスモ期の好景気とも重なり、この工場の最盛期を迎えた。この時代は゛ジャウマ・プジュール・イ・バウシスの子゛Hijo de Jaume Pujol y Bausisの工場として知られた。この最盛期にはレンガではなく、主に時代の要求で化粧タイルを製造していた。現在までもこの時代に製造されたカタログが残されているが、その下絵を書いたなかには時代の代表的な建築家ドメネク・イ・モンタネル、アントニ・ガジサ、プーチ・イ・カダファルクなどがいて、彼らは競ってデザインし、自らの建物の仕上げに使っていた。
ガウディはこれらの建築家の中には入っていなかったが、パラウ・グエイでは大量にこのメーカーのセラミックを使っているし、グエル公園のベンチではここで不良品を買ってこれを割って貼り付けている。
現在ではMUSEU DE CERAMICA “LA RAJOLETA”と呼ばれている。
所在地:Esglèsia, 08950, Esplugues
アクセス:市電でFrancesc MasiaからT1.T2でPont d´Espulgues下車。火曜日から土曜日17時〜20時、土曜日、日祭日は10〜14時