No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年6月 九州和牛 SATOブリアン


ここ数年の牛肉業界は赤身ブーム。
黒毛和牛特有の霜降りは脂っぽくて食べれないという人さえいる。
そんな人にBMS12と言えば、まさにバッサリと切り捨てられる存在だろう。
では本当にBMS12は旨くないのだろうか!?

今回食べたのは去勢のBMS12のシャトーブリアン
細かなサシが満遍なく入っていて、白い芸術のようだ。
確かに脂の強さはある。
しかし、脂のしつこさはそこまで強くなく、しっかりとした赤身部分の旨みが感じられる。
その食感はBMS12でしか感じることのできないものでもあった。
決してBMS12が一番旨いとは言わない。
しかしその存在を否定されるようなものではないと思う。
とにかく私には今回のBMS12は旨かった。
BMS12にはBMS12でしか味わえない良さがあるのだ。

勿論赤身は旨い。
だが霜降りだって旨い。
それぞれの良さがあり、それぞれにあった食べ方があるのだ。
大事なのはそれぞれにあった食べ方をすることではないだろうか。
そして、霜降り食べるから赤身がより旨く感じ、赤身を食べるから霜降りがより旨く感じる、と個人的には思う。