小公女セイラ

途中から見たのだが、志田未来のびっくり顔に懐かしさを感じた。
この子は「女王の教室」とか「14才の母」など、とにかく不幸な
目にあって耐える、という役が多い。


このドラマでも、おそらく終盤までいじめられるはずだが、けな
げに耐え抜く姿が視聴者のドS心をつかむのだろう。


私は原作を読んでいるから、最後に逆転満塁サヨナラホームラン
が出ることを知っている。そのときのカタルシスたるや、なかな
かのものである。


ただ、樋口可南子のヒステリックな演技は、初回を見れば十分で、
あれを何話も見させられるとうんざりするだろう。
私は最終回を楽しみにして、途中はスキップするつもりだ。


これは原作を読んだときから思ったのだが、いったい主人公の少
女をいじめたところで、誰が得をするのだろうか? 
お金がないとわかったとたん手のひらを返すように酷い仕打ちを
する大人たちは、何が目的だったのか。


作者は、それが資本主義というものです、とでも伝えたかったの
か。よくわからん。

サムライ・ハイスクール


なんとなく初回を見てしまった。
これは仮面ライダーとかと同様の変身ものである。


普段は情けない少年が、いきなり強くなるパターンは王道だが、
侍だからといって万能ではなかろう。
400年前の侍が、どうやって現代の状況を把握しているのか、と
いうリアリティがない。
もっとも視聴者はそんなことを気にしていないだろうけど。


リアリティといえば、主人公の少年はまだいいが、城田優が高校
生を、しかもいじめられっ子を演じるのは無理がないだろうか? 
ちょうどNHK大河ドラマ真田幸村役をやっているからといっ
て、このドラマに出演させるのはどうかと思う。


あと、主人公の幼馴染役の子が渡辺謙の娘だと初めて知った。
なんか微妙だ。


ドラマのテーマとしては、平凡な人間がいかに生きる希望を持つ
か、ということだと思うが、超人に変身できる主人公が何を言っ
ても無駄なような気がする。