Sogenannt das &aml;lteste Systemprogram
ひとつの倫理学(を)。
ファクシミリ版が手元にないが、記憶では手稿は小文字で始まっており、プンクトがすぐ来る(eine Ethik.)、そしてタイトルはない。だからあの前はおそらくすでに何か文章があるのだ、とも考えられるが、そうでない可能性も充分にある*1。残されたものがそれなりにまとまっているので(倫理学:国家−自然学−宗教、「新しい神話」、哲学の完成)、さしあたり失われたものを考えることが不可欠であるわけではないし、また憶測を元に論ずるのは危険だが、気になるところではある。あるいは始原における詩と哲学が論じられていたか、それとも「現在の悲惨と不足」が語られていたものか。論理学への言及がないこと、宗教と教会への言及が薄いのも機になるところ。以下本稿への言及は略号 aeSp をもって行う。
とにかく我々の出発点はここだ:「ひとつの倫理学」eine Ethik.
s. auch http://d.hatena.ne.jp/Britty/20040627#p4
*1:Iさん@C大ご教示感謝。
年譜
全集1、カント事典他より
'93
- Ostern. (vor 2.4). Kant, Die Religion innerhalb der Grenzen der blossen Vernunft.
- Schiller, 優美論。Kント批判。
'94
- 春。Kant, RidG, 2.Aufl. Schiller への反駁を増補。
- 13.6. Brief v. Schiller an Kant. RidG での言及に「誤解を解いてくれた」と謝意。
- 01.10. K.に対して Fr.=W.2.の講述禁止勅令。
- Fichte, Grundlegung, Beruf der Gelehrter. Br. an 06.10, Kんと贈呈
'95
'96
- Neue Deduktion des naturrechts*1, Niedhammer, Philosophische Zeitschfirt に掲載。
- 夏学期、K,学長を辞す。23.07 最終講義。冬 ZeF 2.Aufl.
'96/'97
- (äSp)
- Abh. zur Erkläuterung des Ideal.mus der W=L. I-IV
- Aus der Allgemeinen Übersicht der neuesten philos.en Literatur": A. '97 B. '98
'97
- 19.01. Kant, Metaphisik der Sitten.(Recht- und Tugendlehre)
- Feb. F, 第一序論。K批判、この頃からKのF的観念論への見方は「批判哲学の逸脱」と批判的になる('99晩夏から初秋に新聞紙上で応酬。このときSはFの反論に序文を書く)。
- 16.22. Fr.=W.没 (* 1744. 在位 '86〜)、Fr.=W.III、Pr王に即位。
'98:NP期開始
- Ideen.
- Von der Weltseele
- Kant, Anthoropologie
'99
- Entwurf, Einleitung zu Entwurf
- System執筆
'00
- 一月?, System 出版。
つづき。
*1:公刊 '96. 息子版に '95 とした判断基準。