御船神社・牟弥乃(むみの)神社


伊勢神宮の摂社・末社の中で私がまだお参りしていない神社はまだいっぱいあって、その中の1つに昨日、お参りすることが出来ました。JR参宮線の外城田(ときだ)という駅の近くにあることを見つけたので、行って来ました。とても静かなところです。こんなところを歩いていると、新種のポケモンを探しているのと同じようなことを自分はしているのかな、とも思いました。




しばらく歩いていくと、めざすところが見えてきました。





お邪魔します。
御船神社・牟弥乃(むみの)神社と名前は二つありますが、御同座といって牟弥乃(むみの)神社は御船神社で兼用しています。御船神社は内宮の摂社で御祭神は「大神(おおかみ)の御蔭川(みかげかわ)の神、牟弥乃(むみの)神社は内宮の末社で御祭神は「寒川比古(さむかわひこ)の命(みこと)、寒川比女(さむかわひめ)の命(みこと)」です。
そばには外城田川という細い流れの川が流れています。2007年に亡くなられた日本の古代史が専門の大阪教育大名誉教授鳥越憲三郎氏がその著書「伊勢神宮の原像」の中で外城田(ときだ)は元々キダという地名で、このあたりに内宮の摂社・末社が多いのは、内宮の宮司の血筋である荒木田(あらきだ)氏の故郷がこのキダであるからだ、と推定されていたのを思い出しました。そして鳥越氏は荒木田(あらきだ)という氏(うじ)の名を新(あら)たなキダと解釈されていたと記憶しています。ところどころ私の記憶が間違っているかもしれませんが。



前の週には答志島の八幡神社と美多羅志(みたらし)神社をお参りしましたが、どうも最近、神前では何も考えないようになっているようです。今日は、「何かお願い事をする必要もない、ただ、この静かな気持ちにひたっていればそれでいいのだ」というふうに思えてきました。
鳥の声以外にはほとんど音のしないところでした。