ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

Chikirinの日記

2015-07-03 三浦半島で戦跡巡り 最後はなぜか・・

先日、チューク州やグアムで第二次世界大戦の時の戦跡をアレコレ観てきたというエントリを書いたところ、「ちきりんさん、僕らと一緒に日本の戦跡を探検に行きませんか?」というメールをいただきました。


こちらのお兄さん方から・・・↓

f:id:Chikirin:20150703152859j:image:w550


「えっ? あなたたち誰?」

って感じではありましたが、戦跡好きの私、やる気まんまん(↓あたしの足)

f:id:Chikirin:20150703152829j:image:w550


訪れたのは三浦半島。ここって、戦争の時、本土決戦(これこそマジ?)を控えて、アメリカが上陸してくるのを、大砲や人間魚雷(特攻隊の魚雷バージョン)で迎え撃つために作られた戦壕がたくさん残ってるんです。


たとえば、ここなんてごく普通の場所に見えますが、真ん中辺にブロックが見えるでしょ。

f:id:Chikirin:20150703152830j:image:w550


このブロックで閉じられた穴も、おそらくそういう戦壕のひとつです。

f:id:Chikirin:20150703152831j:image:w420


海沿いを歩くと、こんな感じでいきなり現れる戦壕も多数

f:id:Chikirin:20150703152832j:image:w550


ネットで調べると、中がどうなってるのか、詳しくレポートしているサイトも見つかります。

f:id:Chikirin:20150703152833j:image:w550


中に入ってみると、こんな感じ。大半の場所は立って歩ける高さ。

f:id:Chikirin:20150703152835j:image:w420


広い部屋の部分では、誰かが家として使っていたような痕跡もあります。フロまで付けてるし・・・

f:id:Chikirin:20150703152836j:image:w550


おそらく 70年代や 80年代、ここを勝手に家として使ってた人がいたんでしょう。難しい本が残ってたりもします。

f:id:Chikirin:20150703152837j:image:w550


70年代の本なので、ホームレスというより、警察に追われてる活動家とかが潜伏してたのかもしれません。前のエントリでは、チュークの人が戦壕を住居として使ってるって驚いてましたが、日本も同じだったんですね。

f:id:Chikirin:20150703152838j:image:w550


中は迷路のようだし真っ暗だけど、アチコチに出口があるので(迷って出られなくなる的な)恐怖は感じません。

ただ地質がもろいので(だから戦壕も掘りやすいのですが)、いきなり崩れてきたりしないよね??という不安はあります。一人で行くべき場所でないことは、理解しておきましょう。

f:id:Chikirin:20150703152839j:image:w550


海からやってくる敵を迎え撃つための戦壕ですから、入り口の大半は海に面してます。でもね、ここまで米軍が来たら、すでに終わりでしょ。

f:id:Chikirin:20150703152840j:image:w550


こちらはまた別の戦壕

f:id:Chikirin:20150703152841j:image:w550


中はかなり広いですね。

f:id:Chikirin:20150703152842j:image:w420


こういう戦壕に格納されてた「人間魚雷の回天」って知ってます?

ぜひこちらをご覧ください→ 回天の画像検索


当時は自動制御なんてできないので、この魚雷に人間がひとり乗り込み、アメリカの戦艦に激突していくわけですね。

それだけでも悲惨ですが、この回天、訓練のために乗せられ、そのまま中で窒息死してしまった人もたくさんいたようです。つまりは魚雷設計のための実験に、生身の人間の命が使われたのです。

そもそもコレ、中に一人乗り込むと外からネジをかけて密閉するわけで、乗員はその時点でもう「生きて帰れない」と確定してしまうんです。

こんなものに乗り込む時の青年の気持ちや如何に。


信じがたいほどのメチャをやってたんだな、日本軍・・・って感じです。


当時の兵隊さんも、この同じ風景を見てたんでしょうか。

f:id:Chikirin:20150703152843j:image:w550


というわけで、戦壕の中や周囲にはいろんなモノが落ちているので、それが戦争当時のモノなのか、それとも後の時代のものなのか、いちいちチェックして回るのも戦跡巡りの醍醐味です。

f:id:Chikirin:20150703152844j:image:w550

f:id:Chikirin:20150703152845j:image:w550

f:id:Chikirin:20150703152846j:image:w550


こちらはまた別の場所。ここは一応、囲ってあります。

f:id:Chikirin:20150703152847j:image:w550


戦壕の中には水が貯めてある場所もあり、懐中電灯を持ってないと、いきなり落ちてアウト!かも。

f:id:Chikirin:20150703152848j:image:w550


いろんな生き物もいます。カニならかわいいんですが、大量のコウモリや大ゲジ虫が密集する壕も・・・

f:id:Chikirin:20150703152849j:image:w550


下から上に外が見える場所もあります。地下壕って感じですね。

f:id:Chikirin:20150703152850j:image:w420


こちらも戦壕の天井から地上に向けて開けられた穴。上から見張り役が「敵が来たぞー」とか叫ぶためのものかな?

f:id:Chikirin:20150703152851j:image:w550


こういう柵はあとから誰かが付けたもので、

f:id:Chikirin:20150703152852j:image:w550


しっかりしたドアまで付けられてる壕も・・まったくもって、チュークと同じですね。

f:id:Chikirin:20150703152854j:image:w420


外はしっとりとした三浦半島の海

f:id:Chikirin:20150703152853j:image:w550


しんみりしました。


そして戦跡巡りの後は、ガッツリ系お昼のカツカレー!

f:id:Chikirin:20150703152856j:image:w550


ランチを頂いたのはスグ目の前が海という立地にあるマリンショップ。案内してくださったのはここのスタッフの方だったんです。

→ 三浦 海の学校

ダイビングのライセンスもとれるし、その他にもいろんなマリンスポーツのプログラムがあるみたいです。

f:id:Chikirin:20150703152858j:image:w550


ご飯を食べながら、最初は「こういう戦跡巡りって、ツアーになりますかね?」みたいな質問を受けてたのですが、だんだん

「うちのサイト、どう直せばいいでしょう?」

「今度、こういうイベントやるんですが、どういうプログラムがいいと思いますか?」

「今売ってるこのツアーなんですけど、何をアピールすべきですかね?」

などと矢継ぎ早に質問されて・・・


最後はほとんど、ビジネスミーティングになってました・・・。

f:id:Chikirin:20150703152857j:image:w550


行く前は「ゲジの大群なんて見たら、失神するかも」と思ってましたが、行ってみたらすっごく楽しかったです。

誘ってくださってありがとうございましたー!

f:id:Chikirin:20150703152855j:image:w550


そんじゃーね!


<ちきりんの関連エントリ>

(動画必見!)南の海に沈む日本海軍の船が観られる!

グアムとチュークの戦跡


<戦後70周年 記念イベント>

『昭和史』をテーマにしたソーシャルブックリーディングは8月8日(土)です


『昭和史』によると、特攻で命を散らした若者の数は、海軍2632名、陸軍1983名、合計4615名。

この海軍の特攻の手段が、回天という人間魚雷です。が、訓練中に窒息などで死亡した兵士の数は含まれていません。


参考: wikipedia 回天


http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+personal/  http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+shop/



 .