2012-06-29 生活保護以外、すべての福祉を廃止したらどうかね?
稼いでいる芸人の母親が生活保護を受給していたことが問題視されて以来、テレビや雑誌でも生活保護に関する特集が目立ちます。
受給人数や支給総額も増える一方なので、制度的に“もうモタない感”もありありで、いろんな人が現行制度の問題を指摘、様々な制度改革案もでてきて、まさに“国民的議論”の様相を呈しています。
ちなみに直近の発表では、受給人数は210万人らしいので、人口の1.65%、だいたい国民の60人に一人が生活保護を受けている計算ですね。額の方は2012年の支給総額予想が約3兆7千億円。現在の消費税収入が約10兆円なので、こちらはその4割弱にあたる規模です。
で、この件に関してのちきりんの提案は、ずばり
「生活保護以外の社会福祉制度全廃!」 です。
読み間違えないようにね。生活保護制度の全廃ではなく、生活保護制度以外、全廃ですよ。
生活保護制度以外の社会福祉って何だよ? というと・・・、
・公的年金
・医療保険
・障害者福祉
・雇用対策
・その他の福祉 があります。
それら社会保障支給費の総額は、厚生労働省の資料によると、下記のような感じ。
(グラフ内の“その他の福祉”=医療、年金、生活保護以外のすべての福祉の合計です)
日本の社会福祉予算の中では年金と医療保険等が圧倒的に大きく、それらを除く“それ以外の福祉”との比率で見れば、生活保護もそこそこ目立つ規模になってきた・・という感じですかね。
で、生活保護以外の制度を全部廃止するというのは、
・年金廃止
・医療保険廃止
・障害者福祉廃止
・雇用保険廃止
・その他の福祉制度も全部廃止して、
・生活保護だけ残す、という案です。
(1) 年金について
年金なんて廃止して、みんな自分の貯めたお金で生きていけばいいじゃん?
そうすりゃ高齢者の大金持ちが抱え込んでる貯蓄も流動化して一石二鳥。
んで、長生きしてお金がなくなったら、その時点で生活保護をもらえばいいんです。
(2) 医療保険について
医療保険なんか廃止して、みんな自分で民間の医療保険に入るなり、貯金から医療費を払えばいいじゃん?
んで、大病してお金がなくなったら、その時点で生活保護をもらえばいいんです。
(3) 雇用保険について
失業保険なんか廃止して、失業した人は自分の貯金で暮らせばいいじゃん?
んで、貯金がなくなったら、その時点で生活保護をもらえばいいんです。
(4) その他の福祉について
家族に障害者がいたり、自分に障害ができたら、民間の傷害保険金や貯金で食べていけばいいじゃん?
んで、お金がなくなったら、その時点で生活保護をもらえばいいんです。
以上。
もちろん生活保護支給費はすごく増えると思うけど、上のグラフを見ればわかるように、年金や医療関係の支給費は生活保護に比べてめっちゃデカいので、その財源を回せば、少々生活保護が増えても財源には困りません。(しかも年金は積立金も別にあります)
現在の制度では、ものすごい貯金がある人でも年金をもらってるし、オレオレ詐欺に数千万円もダマされるほど余裕のある高齢者も医療費の大半を補助されています。
今は、ダンナの年収が数千万円でも1億円でも、共働きの奥さんがリストラに遭えば失業保険がもらえてます。どんな財閥の息子でも、障害があれば障害者福祉の適用を受けています。でも、この制度にすれば大金持ちは何ももらえません。
その上、
日本年金機構とかレセプトチェックしてるとこ、それに雇用促進関係の山ほどある天下り団体も全部、廃止できるから、生活保護関係の役所人員を少々増やしても全体としては相当数の人員削減、コスト削減が可能になります。
なお、みなさんの給与から引かれている年金、健康保険、雇用保険の保険料は、「総合社会福祉保険料」とかに名前が変わります。そして合計負担額は(現時点での年金の積み立て分とかすごい額があるんで)相当、減ると思います。
わーお! これ、超いー案じゃない?
そんじゃーねー!

