触りたくなるカレンダー Staccal〜操作編

ついにきました。
先日のエントリで、まもなくリリースされると紹介した革命的カレンダーアプリ、Staccal

※価格は情報取得時点のものです。ご購入前にその時点の価格を確認願います。

Staccal - 11種類レイアウトの高機能カレンダー 1.0.0(¥350)App
カテゴリ: 仕事効率化, ライフスタイル
販売元: gnddesign.com - Go Ando(サイズ: 6.1 MB)


いや、今までも良いカレンダーアプリは沢山有りました。Weekly Calenderは操作性に若干の不満はあったものの、僕の要求をそれなりに満たしていたし、最近ならMocaのデザインはクールで有りながら、予定も見やすく出来ていた。Staccalの開発者である[twitter:@goando]さんが以前手掛けられたTapCalも便利で素晴らしい。


でも、そういうことじゃないんです。
この手にあるものは何ですか?そう、iPhoneです。
iPhoneであるからには、鮮やかなジェスチャでクールに予定を確認して、軽やかなモーションで予定の変更にも対応したい!だってiPhoneじゃないですか!



美しく見やすい、洗練されたスタンダード

まずは画面を見てください。

見やすくて綺麗。シンプルでわかりやすい。だけど、驚くほどの目新しさは特にない、というのが正直なところではないでしょうか。

ですがそれも当然のこと。このアプリは日常使うカレンダーですから。慣れ親しんだスタンダードこそ美しい。何度も書いている通り、UIの基本は「誰が見てもそれと分かる」安定感が最強です。それが毎日触れるものであればなおさら。
やたら斬新でクールなデザインだけど予定の確認がし難いカレンダーなんかノーサンキューですよ。いや、尖ってるデザインも大好きだけど、日々使うかっていうと、ね。


週や日単位のビューへは、画面下の控えめだけど洗練されたボタン群で簡単切り替え出来ます。


さて、このアプリの真髄は、操作性とカスタマイズ性。
カスタマイズはあとの記事に譲るとして、ここでは機能を紹介しつつ操作性に焦点を当てようと思います。


ビュー上の操作を掌握すべし


動画で紹介されたとおり、カレンダー上でのイベント操作が出来ます。

アクション的には、対象のイベント上で左右スワイプすることで簡易情報がフキダシで表示されるのですが、この操作は少しだけコツがいります。画面の左右スワイプは月の切り替えになるので、あまり考えずにやってしまうと画面全体が動いて上手くいかない、なんてことになります。


まずは表示したいイベントの上に指を乗せてみてください。このまま少し待てばイベントが表示されるはずです。でも、指を乗せてすぐに軽く左右どちらかに指をずらすと待たずに表示させることができるので、この動きはマスターしたいところ。


乗せてずらす。乗せてずらす。乗せてずらす。…慣れてきましたか?
まぁ指ずらしを使わなくても待つと言うほど長くはないですけどね。体感的に気になる人、待つなんてスマートじゃないぜ、と思う人は是非。
こうやってその場でフキダシ表示されるのも、いつのスケジュールを見ているのかが一目瞭然で良いですね。


で、そもそもなぜイベントを開く機能が、皆が最も慣れた動作であるタップではないのか。実は僕も不思議に思っていたのですが、触れていくうちにその意図が見えてきました。

ひとつイベントを表示してから、そのまま指を離さずに別のイベント上までスライドしていくと、次のイベントの概要表示に切り替わります。指を離さない限りそのビューにあるイベントを次々確認出来ます。

これは同じ日に複数イベントが入ってる時なんかはとても便利ですよね。
もしこれがタップ表示なら、2つ3つイベントが密集しているあたりをタップしてもなかなか目的のイベントを選べず、何度もとなりの奴を開いちゃったりしてイライラしてしまうかも知れません。でもこれなら目的外のイベントを開いてしまってもほんの少し指を滑らせるだけで目的のイベントに移動出来ます。
確かにタップよりコツは必要だけど、慣れてしまえば恐ろしいほど便利。正確な場所をタップするためにその度に微調整するよりはずっと手早く操作出来るようになるはずです。


ちなみに、あまりに予定が多くて指ずらしでも選びにくいとか、そもそも隠れてしまっているようなときはピンチアウト(2本指で拡げる、写真やマップでおなじみの拡大操作)することで縦に拡げる事が出来るので、多少選びやすくなるかもしれません。勿論ピンチインでもとの表示に戻りますよ。


イベントの簡易表示からは、勿論詳細を表示できます。右側のボタンをタップ。

場所やらメモやら、登録時に書き込める内容はだいたいここから確認できます。
で、閉じる時は画面をさっとスワイプ。この、ばたり、と畳まれる感じが実に心地良いですね。


なお、詳細表示の下の各ボタンからも色々操作可能です。ゴミ箱ボタンは勿論削除、右のボタンからはイベントの編集や、ドラッグモードへの移行、更にテンプレートへの追加も出来ます(ドラッグモード、テンプレートについては後述)。

同じ様な予定が多い場合、テンプレートに追加しておくとあとあと便利。



予定日の変更もジェスチャで


今度は、一度入れた予定の日程が変わった場合に便利な操作。
上で説明した操作からイベント簡易表示を行った後、そのまま表示されたところで指を静止(イベントが表示されてから更に1秒ほど長押し)させてみて下さい。ドラッグモード(イベントの周囲に半透明の枠が表示された状態)になります。
逆に言えば、押しっぱなしにしているとドラッグモードになってしまうので、イベントを表示したいだけのときは目的のイベントを開いたところで指を離してください(この辺も慣れるまではちょっとだけ煩わしいかも)。


そう、カレンダー上で予定をドラッグで移動できてしまうのです。ドラッグモードになった時点で一度指を離して、この半透明の枠を改めて移動先の日に持って行って完了ボタンを押すだけで予定変更完了。スクリーンショットのように、複数日にまたがって設定したイベントもまとめて移動します。端っこに持っていけば隣のページ(次の月とか)に持っていく事も可能。


週や日など、時間帯表示されるビュー上でなら時間帯をドラッグで修正(午前の予定を午後に移動、とか)したり、さらに伸縮させて時間の範囲を変更することさえ可能です。


前項で触れたように、ドラッグモードはイベントの詳細からボタンで起動する事も出来るので、いまいち長押しでのモード切替が苦手な人はそちらから。


イベントを登録してみよう


勿論新しいイベントの登録も画面から簡単に出来ます。
予定を入れたい日をダブルタップ。ここでもイベント表示がタップでない意味が効いてきますね。予定が既に詰まってる日に追加したいときも、既存のイベントを間違って開いてしまうことがありません。
簡単な登録だけならこの表示上で予定の名前をいれるだけでも登録完了です。


さらに、右のボタンをタップしたら詳細表示から登録したテンプレートや、履歴からの登録も可能。お決まりの予定がある場合に便利。


勿論時間や場所など、細かい設定も可能です。簡易設定モードの「詳細を編集」をタップ。

なお、詳細設定画面の下の方にある「簡易設定モード」をオフにしておけば、ダブルタップしてすぐに詳細設定画面が出てきます。毎回時刻とかちゃんと設定するよ、って人はその方が便利なはず。



ここまで、一部を除いてほぼ月ビューで説明してきましたが、殆ど全ての操作が、どのビューであっても可能です(月ビューのドラッグで時間帯変更できないなど、ビューの性質上の制約を除く)。なのでビューごとの説明自体がほとんどいらないという。

ランドスケープ表示も含めて、操作性がどの画面でも一貫していること。
これもまたこのアプリのUIの素晴らしさです。


カレンダ操作の革命は始まったばかり


紹介してきたように、画面上でのジェスチャに様々な操作が割り当てられています。それゆえに、イベントの表示やドラッグモードへの移行など、やや判定精度がシビアに思えるところもあります。
でも、このアプリのコンセプトは素晴らしい。どうしても上手く操作できない、という方は、使うのを諦める前に開発者さんに要望なり相談なりあげてみられてはいかがでしょうか。このアプリに限った話ではありませんが。


では、引き続き「設定編」でお会いしましょう。

※価格は情報取得時点のものです。ご購入前にその時点の価格を確認願います。

Staccal - 11種類レイアウトの高機能カレンダー 2.3.2 (¥200) App
カテゴリ: 仕事効率化
販売元: gnddesign.com(サイズ: 12.9 MB)