シートン俗物記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-06-07

[]レイプセックスではなく暴力です

先日、以下のような話がありました。


性犯罪被害」不起訴女性が会見 国会でも議論

性犯罪被害を受けたのに、相手不起訴処分になった」として検察審査会に不服の申し立てをしたフリージャーナリスト女性が素顔と名前を明かして異例の記者会見をし、再捜査を求めたうえで、性犯罪法律捜査について問題提起をした。刑法厳罰化法案について議論した衆院本会議で2日、この問題が取り上げられた。

http://www.asahi.com/articles/ASK617F3CK61UTIL04V.html


28女性山口敬之氏が乱暴」 不起訴処分検審申し立て

TBS記者ジャーナリスト山口敬之氏に酒を飲まされ乱暴されたとして、警察に準強姦容疑で被害届を出していた女性28)が29日、東京地検不起訴処分を不服として検察審査会審査申し立てた。女性都内記者会見し、明らかにした。

 女性によると、15年4月都内山口氏と会って食事をした後に記憶をなくし、目覚めたらホテルの客室で裸にされ、山口氏が上にまたがっていたとしている。警視庁被害を届けたが、東京地検は昨年7月嫌疑不十分で不起訴とした。

 女性は、担当警察官から「昨年6月逮捕状を取ったが、警視庁幹部の指示で逮捕を取りやめた」と説明を受けたと主張。

https://this.kiji.is/241873650551555573?c=51548125355900932


被害者が憤るのも当然ですし、この件にはきな臭い話も絡んでいるようですが、そのあたりは追々触れていくことにします。私が問題としたいのは、相変わらずセカンドレイプに努めるクソ連中が湧くことです。

つまり、


「男と二人きりで酒飲んだら犯されても当然。そういう状況に身を置いた女の自業自得


というような理屈ですね。

女性(に限りませんが)の立場に身をおいても、到底許し難いゲスな言い訳ですが、男の立場としても到底許容できるものではありません。

なぜなら、そのような理屈蔓延するようなら、女性も「自衛」に努めざるを得なくなります。ここでの「自衛」は“男と二人きりで酒を飲まない”ということになるからです。


私は、女性を時々食事に誘って飲みに出かけたりします。そこでは相手を口説こうという場合もありますし、そうではない場合もあります。ただ、どちらにせよセックス相手同意を得てから、というのは変わりません。無理強いしようとは思わない。

なのに、女性自衛内面化するとなったら、女性食事に誘うのもままならなくなります。食事に誘った途端、後ろを向いて逃げ出すことでしょう。なにせ“一緒に食事に行ったら犯されても文句は言えない”、のですから。


私としてはそんな「自衛」が蔓延するのもごめんですが、クソ連中は女性を誘うこともままならなくなるのは構わないのでしょうか?

いい加減、でたらめな理屈加害者を庇おうとするのはやめた方が自らのためだと思うのですが。


ハッキリ言っておけば、レイプセックスではなく暴力に過ぎません。相手意識朦朧とさせてコトに及ぶ、なんてのはそんなに楽しいですかね。到底面白くもなさそうですが。では。


関連記事


男は夜道で刺されても当然

http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20091202/1259763746


男は性犯罪を防ぐために外出制限されて当然

http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20091203/1259844768


男をルドヴィコ療法に掛けるのは当然

http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20091205/1260004523


予防拘禁レトリックなどではない

http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20091207/1260189163


自衛差別

http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20091212/1260629555

性犯罪被害にあうということ

性犯罪被害にあうということ

2017-05-25

[]“カッコいい反権力

この間朝日新聞で「共謀罪」に関するオピニオンとして、宮嶋茂樹氏のインタビューが載せられていました。

まあ、ミヤジマに話を訊いてどうするよ?“左右どちらにも偏らないバランスの取れた紙面づくり”、とやらのつもりか?とは思いますけど、そこに興味深い一文が載せられていました。


権力はかっこいいが 不肖・宮嶋、「共謀罪」を語る

(前略)反権力を叫ぶと確かにかっこいい。(後略)

http://www.asahi.com/articles/ASK5C7TZGK5CULZU017.html


権力をカッコいいと思っている?なかなか面白い考えです。権力監視するのは、民主主義の基本です。権力と云うのは必ず腐敗します。それを正すことが出来るのが民主主義の強みであり、不断のチェックが必要なのです。カッコいいからやるわけではありません。手間も掛かりますし。

この認識スレは、おそらくは宮嶋氏自身が(自身も気づいていないかもしれないが)「反権力」に憧れていることの反映だろうと思います。

確かに、宮嶋氏は“恰好悪い”、“みっともない”としか云い様の無い人物でして、リアリストを気取ってはいますが、それに見合う実績は無い人物です。まあ、それは別に仕方ありません。人間は弱いものですから、権力に阿った方が楽だ、というのも確かです。彼や彼の同類が、反権力立場に立つ人々を攻撃したがるのは、自身の弱さを内心認めており、その後ろめたさを糊塗するためだろう、と思っています。


しかし、そうして権力に阿るのは報われるんでしょうか?必死安倍政権を庇いたがる人々、例えば森友問題加計学園閣僚発言顛末に関して、無理無理な庇い立てをする人々は、自身現実的と捉えているのでしょうか?寄らば大樹の影、とばかりに政権側(≒大樹)のそばにいるつもりなのか。


ですが、安倍政権の面々は、「愛国者」たる籠池氏をどう扱ったでしょうか。


森友学園は(安倍氏バックボーンである)日本会議の推奨するような極右教育を進めたり、安倍昭恵氏を名誉学長推挙したり、小学校新設にあたって安倍氏の名を冠しようとしたり、涙ぐましいほどのへつらいを見せてきました。

実際、そのへつらいが効いたのか、学園へは忖度が為され、他の学校法人加計学園除く)では考えられないほどの厚遇ぶりでした。

ですが、疑惑が浮上すると、関わりのあった政権幹部極右人脈の態度は一変します。籠池氏の切り捨ては、ビックリするほどでした。切り捨てられた側はたまったものではないでしょうが、“愛国者はいつもそんなものです。自分を国に擬えるがゆえの「愛国」なのでして、ゆえに自分が一番可愛く、他人の信頼を平気で裏切ります。ほぼ例外はない。

ですから、いくら安倍政権を庇い立てしても報われることはありません。常に、求められるだけ。対価が支払われることはないのです。


阿るのもほどほどにしましょう。

では。

[]「共謀罪」で痴漢予備軍をブタ箱へぶち込もう!


共謀罪法案衆院通過 自公維の賛成多数:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/articles/ASK5R51DNK5RUTFK00C.html


共謀罪」が強行採決されましたね。まあ、安倍政権はこんな真似をしても、“普通の日本人”は自分達を支持し続ける、とたかをくくっているようですから、今後の参院審議でも同様に振舞うでしょう。“普通の日本人”は「関係ない」「逮捕されない」と考えているんですかね。だいぶ想像力を欠いているように思いますが。


さて、もし成立してしまったなら「共謀罪」をせめて有効活用することにいたしましょう。悪法もまた法なり、です。共謀罪の項目中に“強姦”“準強姦”“強制わいせつ”“準強制わいせつ”といった性犯罪が含まれています。ですから、性犯罪対策として、「共謀罪」を利用する事が出来ます。


昨今、「痴漢」「冤罪」に関する話題結構賑わっていますが、そこでは、女性への憎悪を剥き出しにするような連中がちらほら伺えます。


Twitterで「痴漢」を検索した結果)

https://twitter.com/search?q=%E7%97%B4%E6%BC%A2&src=typd


本当でしたら、痴漢に限らず冤罪とは捜査当局の取り調べや司法人権意識問題だと思われるのですが、こうした連中はなぜか女性に対して「我慢しろ」だのと恫喝を行ないます。本当の意図は、痴漢冤罪に対する問題意識ではなく、性犯罪矮小化目的なのではないか、と窺わせるほどです。つまり、泣き寝入りさせたい、声を上げさせたくない、としか思えません。とすれば、これは性犯罪を行なう「準備行為」なのではないか、と疑えるわけですね。

ですので、痴漢問題について噴き上がる連中を“強姦”“準強姦”“強制わいせつ”“準強制わいせつ”に関する「共謀罪」容疑で告発してしまいましょう。特に監視しようと思わない私でも、ネットで「痴漢」「冤罪」等を検索してみれば、そんな連中にぶち当たりますから、警察捜査するのに「裏付け証拠」に事欠かないでしょう。


一旦、逮捕してしまえば、どうとでもなります。


彼らを「親や家族が泣いているぞ」とか、「周囲や職場学校はどう見ているのか判っているのか」などの脅しの数々で追い詰め、「お前以外そんなヤツいなぞ」、「誰がやるというんだ」などの自白誘導や「喋れば帰れるぞ」、「認めれば大した罪にはならない」など逃げ道を作ったり、と自白に追い込むべく休みさえ与えない“取り調べ”が行えます。他の国では一般的な取り調べ時の弁護士の同席も、可視化もされていないので、密室状況で追い込めます。


(参考)トイレ行かせず自白迫る 袴田事件、取り調べ内容判明

http://www.asahi.com/articles/ASJDG5FDGJDGUTPB01H.html


拘留期限が来たら、また別の容疑で拘留され続けるでしょう。容疑が足りなくなれば、作ればいいのです。公務執行妨害でも、傷害罪でも、器物損壊罪でも。


(参考)勾留5カ月「沖縄への脅し」 辺野古反対派リーダー語る

http://www.asahi.com/articles/ASK4444DQK44TPOB001.html


司法裁判所検察グルみたいなものですから、適切な弁護が為されなければ有罪可能性も高いですが、こういう連中は今までこうした人権問題に関心の高い弁護士を「人権派www」と中傷してきたわけですから、その「人権派弁護士」に助けを求めるようなみっともない真似はいたしますまい。


こうして“痴漢予備軍”を「共謀罪」容疑で告発すれば、連中や連中の同類は萎縮して、痴漢も減るでしょう。痴漢痴漢予備軍は「普通の、一般の、日本人」じゃないので、そいつらがどうなろうとどうだっていいでしょう。


共謀罪一般人対象外」=菅官房長官

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017010600415&g=pol


共謀罪」にも立派に社会的意義が出てきます。

では。

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

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小林多喜二を売った男―スパイ三舩留吉と特高警察

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2017-05-13 豪雨

[][]オーウェル想像を超えた安倍政権

そもそも用法政府答弁書正当化

https://mainichi.jp/articles/20170512/k00/00e/040/296000c

安倍晋三首相国会答弁で話題になった「そもそも」の用法について、政府は12日午前の閣議で、「大辞林」(三省堂)に「(物事の)どだい」という意味があり、「どだい」には「基本」の意味があるとの答弁書を決定した。


言葉用法を“答弁書”で“決定”とは、さすがは世界最先端極右安倍政権だけのことはあります。オーウェルだって、こんなゲスいニュースピーク正当化想像しえたかどうか。

面白いのが、この記事に対してこんなコメントをしている連中がいることです。


http://b.hatena.ne.jp/entry/337281388/comment/tetora2

tetora2 凄まじく下らない質問。こんな話でドヤ顔してる毎日新聞はてサバカ過ぎる。


http://b.hatena.ne.jp/entry/337281388/comment/tom201410

tom201410 死ぬほどどうでも良いわ。国会はいつから国語教室になったんだ?


http://b.hatena.ne.jp/entry/337281388/comment/Outfielder

Outfielder 「民進党初鹿明博氏が質問主意書で出典の明示を求めた」またお前か・・・


http://b.hatena.ne.jp/entry/337281388/comment/yamshu622

yamshu622 なんていうかこんなことやってる国会が信じられないしこんな質問してる野党には絶望的に絶望してる


http://b.hatena.ne.jp/entry/337281388/comment/mouseion

mouseion しょうもない言葉狩り麻生政権時代のどうしようもない国会運営彷彿させて頭が悪くなるので、正直それ以外も問題なのだからそこを問題視しないと森友学園問題に続いて野党票は間違いなく減る原因だよね、これ。


http://b.hatena.ne.jp/entry/337281388/comment/shufuo

shufuo そもそもこんなくだらないことを聞くほうが悪い。質問の質が低ければ答弁の質も低くなる。もっと中身のある議論をしてくれ。遊んでる場合か。税金運営してんだぞ。


そもそも(“基本”という意味では使っていません)発端は、「共謀罪」に関する委員会審議における答弁が問題となったものです。


首相答弁の「そもそも」、意味そもそも? 国会で論戦

議論になったのは、過去3回廃案になった共謀罪法案より適用対象を厳しくしたと訴える首相が、「今回は『そもそも犯罪を犯すことを目的としている集団でなければならない。これが(過去法案と)全然違う」と述べた1月26日の衆院予算委での答弁。民進党山尾志桜里氏が「『そもそも発言を前提とすれば、オウム真理教そもそも宗教法人だから(処罰の)対象外か」と尋ねた。

http://www.asahi.com/articles/ASK4M3RGSK4MUTFK008.html


ここでポイントになっているのは、共謀罪容疑による捜査はどのような人々が対象になるのか、という重要問題です。それに対して、安倍首相詭弁を弄したわけです。その詭弁に対するツッコミとして『そもそも』が標的となった、というだけなのですが、間違いを認めることができない安倍首相は開き直って、現在のような顛末と相成ったわけですね。


http://b.hatena.ne.jp/entry/337281388/comment/stratos1976

stratos1976 当初の答弁の「そもそも」を「基本的に」と訂正すれば済む話を、大嫌いな山尾志桜里に一本取られるのが嫌なばかりに強弁して、閣議決定をその尻ぬぐいに使う愚。そもそも法律要件俺様定義を使うのが間違い。


この問題に対していえば、この意見妥当だと思いますね。


共謀罪」の問題点を答弁を通じて明らかにしていくのは重要なことであります。それを誤魔化しと居直り俺様定義で乗り切ろうというのが現政権の態度でありまして、それを“どっちもどっち”だとか“くだらない”とかコメントするのは、安倍政権シンパシーを覚えつつも正当化が図れないからでしょう。まあ、そのくだらないと思っているものに対してわざわざ手間を掛けてコメントするわけですから、お里は知れているのですが。


この安倍政権ニュースピークを通じて「共謀罪」の問題点に触れる人が増えると良いのですけどね。


ついでに。


米、高官に質問繰り返した記者逮捕 「政治活動妨害

http://www.asahi.com/articles/ASK5D3FNQK5DUHBI00N.html


ウェストバージニア州州都チャールストンの州議事堂トランプ政権プライス厚生長官質問を繰り返した記者が「政府活動意図的妨害した」として現行犯逮捕された。人権団体は10日、「表現の自由への攻撃」との声明を出し、懸念を表明した。

 地元紙によると、地元メディアダン・ヘイマン記者(54)は9日、政権公約に掲げてきた医療保険制度改革法(オバマケア)の代替案の内容を質問しながら、プライス氏とトランプ大統領の側近、コンウェイ大統領顧問を追いかけ、逮捕勾留された。勤務先が保釈金5千ドル(約57万円)を払って保釈されたという。

 同記者は、質問に応じない閣僚に粘り強く答えを求めるという「自分仕事をしただけ」と記者会見で述べた。一方、ロイター通信によると、州当局は「単に質問しようとしただけではなく、警護官を押しのけようとした」と話している。

 人権擁護で有力な米自由人権協会(ACLU)は、現場政府庁舎廊下で、質問内容も代替案におけるドメスティックバイオレンス(DV)の扱いという公益に利するものだったと指摘した上で「(表現の自由保障する)憲法修正第1条への容認できない攻撃」と批判した。同協会は、トランプ氏が日常的に報道機関攻撃していることを指摘した上で、「我々は役人に大声でしつこく質問できるジャーナリスト必要としている」と訴えた。(金成隆一


これ、今村雅弘復興相のエピソード彷彿とさせますね。


今村雅弘復興相「出て行きなさい」と記者にキレる 自主避難は「本人の責任」とも

http://www.huffingtonpost.jp/2017/04/04/minister-apologises_n_15804524.html


ヘイマン記者のように逮捕はされていませんが、日本では“普通の日本人”の方々が警察役割果たして記者への攻撃を行いましたから。まあ、日本での動きを見て、メディア記者攻撃しても信者賛同する、と見ての行動でしょうね。

さすが、世界最先端極右国家日本

では。

2017-04-19 晴れ

[]森友学園問題には飽きた

先日、森友学園に関するエントリーを載せた後です。不思議ブックマークコメントがありました。


http://b.hatena.ne.jp/Outfielder/20170410#bookmark-331383369

森友学園話題で持ち切りの昨今でしたが」もうみんな秋田


わざわざ、「飽きた」と書き込んでくるわけです。このほかにも幾つかの記事に対してこうしたコメントがありました。面白いですね。本当に森友学園問題に「飽きた」のなら、それに触れたネタなど無視するでしょう。手間を掛けて「飽きた」と書き込む人たちが「飽きた」わけではないのは明らかです。飽きていないからこその反応でしょう。

では、なぜ「飽きた」と書いてくるのか。それは、この森友学園問題関係者(とおぼしき方々)の庇い立てが不可能だからでしょう。

あからさまな利益誘導とその隠ぺい工作とも呼べないしょぼい誤魔化し方、抜け抜けと説明責任放棄する民主主義国家とも思えない選良行為。それら自体を庇う事は出来ないが、しかし心情的に庇いたくて仕方ないとしたら?

その場合、わざわざ問題に触れる記事に「飽きた」とか「民進党どっちもどっち」とかコメントを寄せて印象操作に励む他無くなるわけです。


みっともないですね。

公共財産を私物化する、という問題は「飽きた」「飽きない」のレベルではありません。問題を明らかにして、その発生の構造解体し、再発を防がなくてはならない。それにすら気付かないか、気づかないふりをして目を背けているか、いずれにせよクソい行為としか言いようがありません。

むしろ、権力を得た者が横暴に振舞って何が悪い、ぐらい開き直れば良いと思いますよ。ちょうどエルドアントルコ大統領トランプ米大統領がまさに見本として振舞っている事ですし。

では。

2017-04-11 豪雨

[]ドナルド・トランプは○○の弟子

ドナルドトランプの行状を憂いて見せるマスメディア

先日の事ではありますが、休みスーパー銭湯サウナに入りますと、テレビで「たかじん」が掛かっており、出演陣がトランプ米大統領の行状を嘆く、という阿鼻叫喚惨状が映し出されておりました。サウナテレビというのは、基本、ゴルフ相撲野球静岡ではサッカーが加わりますが、“ジイさんの好きな番組”が掛かるわけですけど、「たかじん」は堂々と“ジイさんの好きな番組”と成り得ているわけですね。実際、ジイさんばかりがテレビの前に集まっておりました*1

ちなみに、「たかじん」ってナレーションルフィー(orクリリンコナン*2なんですね。ヘイト番組ルフィーの声を聞くのは違和感があります。いか仕事は問わず、とは云っても、考え直してもらえないものかなぁ、と思うところであります。


さて、「たかじん」に限りませんが、日本のこうしたニュースショーの類では、トランプの行状が愚行として捉えられているのですが、しかし、どうみても“お前がいうな”物件でしかないですよね。

ちょっと前の事ですがニュース女子問題が持ち上がりました。製作会社コメント


ニュース女子番組見解について

https://dhctv.jp/information/2017-01-20-283265/

(前略)これら言論活動言論の場ではなく一方的に「デマ」「ヘイト」と断定することは、メディア言論活動封殺する、ある種の言論弾圧であると考えます。


なんですけど、これって見事に“オルタナファクト(もう一つの事実)”です。他にも辻元議員森友学園侵入問題、3600億円の補助金不正なんてのもあります。


https://twitter.com/nakayamanariaki/status/846881445658292224

籠池夫人とのメール昭恵夫人寄付はなかったことが分かったが、同じメール辻元清美議員疑惑が浮上して民進党は火消しに大童だ。マスコミ報道しないよう頼むに至っては何をかいわんや。辻元議員といえば東北震災義捐金3600億円の使途の責任者だった筈だが、報告はなされていたかな?


どうやっても無理スジの話を森友学園問題へのカウンターのつもりで当ててくるところは、ロシアとの関係暴露されて、前オバマ政権による盗聴問題すり替えたのとそっくりです。


「盗聴」「釈放」… トランプ氏、無根拠オバマ批判

http://www.asahi.com/articles/ASK382F4NK38UHBI00C.html

トランプ米大統領根拠なく、オバマ前大統領批判する発言を繰り返し、波紋を広げている。トランプ陣営ロシア側が選挙前に接触していたことが発覚した問題で、オバマ氏が盗聴器を仕掛けるよう命じたと主張したのに続き、今度は米国が釈放した収容者について事実誤認。いずれもツイッターで言い放ち、修正・訂正もしていない。


大統領就任式での観覧者人数について述べた“オルタナファクト”なんて、沖縄の人々や抗議者に向けたヘイト行為に比べたら可愛いものです。ポストトゥルース(真実以後)なんて言葉まで登場していますが、とうに日本では全国版日刊紙ポストトゥルース、という大惨事*3

問題は、まるで自分達が見えていない主流メディアの方にあります。トランプを引き合いに、世界の(非寛容への)変化を嘆いて見せますが、日本こそがポストトゥルース(真実以後)、“オルタナファクト”の先進地なのです。

米大統領選で話題となったフェイク・ニュース*4日本の2ちゃんねるやまとめサイトの方がはるかに古く、広範囲に拡がっています。


また、トランプ大統領ツイッターで直接発言メディアを敵視していますが、これは、橋下徹氏や維新の会らの態度(もしくは、石原慎太郎氏)に共通していますよね。トランプ自身問題があることは早くから判っていたのに、その“過激な”発言視聴率を押し上げるから、と露出を増やし、結果的大統領の座まで押し上げた。この構図は、まんま橋下氏に当て嵌まります。未だに、「橋下×羽鳥番組」のような番組を持たせたりしているわけですから、共犯といっても不思議ではありません。以前、この番組プロデューサーが、会社上層部の指示で番組企画を立ち上げた事をコラムに書いていました。目的が何であれ、橋下をメディアに出すこと自体問題あると考えないのなら、アメリカメディアより遥かに性質が悪いのです。

少なくとも、アメリカメディアトランプ氏に対して抵抗の態度を示し、ファクトチェックを行なっています。日本では、デマゴーグ迎合し、拡散に協力し、しかし、他国の状況を嘆いて見せる。こんな倒錯した状況を日夜見せられるのは、何かの不条理劇のようです。


こうした日本におけるポストトゥルースの行きついた先が安倍政権なのでして、まさに安倍政権こそはトランプの師、ドナルド・トランプ安倍弟子なのです。

そもそも、トランプ選挙中からのフレーズ、「アメリカ・ファースト」。安倍の「ニッポンを取り戻す」とまんま一緒です。多様な人々の住むアメリカ価値観は一緒ではない。それを「アメリカ第一」とやる態度。それは、アナクロ偏狭な“ニッポン”を取り戻そうとする安倍らとピッタリ重なります。

現在トランプ氏が唱える経済政策 トランポノミクスは、財政出動と減税の組合せですが、併せて(財政支出によるドル高を避けるため)金融緩和策が維持される事になるでしょう。これらは、相変わらずの富裕層優遇策、に他ならないわけですけど、それって、まさにアベノミクス、ですよね。日本強靭化策なる公共土木事業への財政出動(その一方で教育福祉介護医療等には冷たい)、企業法人税等の減税(これらは、企業が減税によって稼ぎが増やせば、勤労者にも恩恵がある、としたトリクルダウンに他ならない)。

どうみても、トランプ安倍政権の手口を学んだとしか思えません。まあ、日本は各国の極右からお手本とされていますから、当然の事でしかないのですが。


他にも各国との外交が、親和的かそうでないかで分断するやり方、反日親日、という言葉にそれが現れていますが、それらもトランプは応用していますよね。まあ、特に交渉成果も無いのに気前よくカネだけはばら蒔いてくる安倍と比べると、トランプの方がマシというかケチい感じはしますが。


そしてマイノリティ差別的態度を取る、という点でも共通してます。

また、テレビの話ですが、報道特集アメリカ先住民トランプらが進める石油パイプライン建設に対して反対運動を行なっている件に関して取材を行なっていました。


報道特集 先住民が問うトランプ政権 (2017/2/4 放送)

http://www.tbs.co.jp/houtoku/onair/20170204_1_1.html#


(反対するからと)白人生活圏を避けるように、パイプライン先住民聖地居住地に通されようとしています。そして、それに対する異議申し立ては当然のように無視される。それでも、オバマ政権の時は建設凍結となりましたが、トランプ政権となり、本格的に着工され、保安官らや州軍によって反対運動は強い弾圧を受けています。

これって、「沖縄」と相似だな、と思ったのですが、気骨のある番組報道特集だけあって、沖縄との類似性についても触れていました。報道特集スタッフ、good job!


それだけではなく、番組で登場する先住民代表らは沖縄抵抗運動を行なう人々に語りかけます。我々は沖縄の人々が受ける理不尽さを知っている、あなた方は孤立していない、と。

パイプライン建設に対する抵抗運動は、トランプ支持層のような連中から中傷されています。その姿も、沖縄基地反対運動日本オルタナライト、ようはクソウヨから中傷されるのと瓜二つです。


難民問題も同じです。

トランプ大統領難民入国管理については各所から批判を浴びていますが、日本政府はほとんどノーコメントを通しています。さすが人権後進国だけのことはあります。

批判的なコメントのしようがありませんよね。日本難民をほとんど受け入れていませんから。

それどころか、入国管理事務所申請者を収容施設送りにして、そこでの非人道的な取扱いもネグっています。そこでは死者も出ていますし、本国送還危険性もあります。


弁護士ドットコムサイト内を「入管」で検索した結果)

https://www.bengo4.com/topics/search/?query=%E5%85%A5%E7%AE%A1&=


しかし、メディアもそれをほとんど放置司法すらそれに加担します。アメリカでは司法トランプ大統領令執行停止に追い込みました。日本では司法とは政権迎合する存在でしかありませんから*5アメリカの方が遥かにマシなのです。


主流メディアアメリカヨーロッパナショナリズムを引き合いに出して、日本もそうならないように、なんてピントずれも良いところです。日本極右化、という点では世界のお手本、スゴイ日本、なのです。

日本では「スゴイ日本」捜しが必死に行われております。書店で「スゴイ日本」本を読んでいるジイさん(ビックリするほどジイさんが読んでいる)を見かけますが、おそらくはアメリカでも(イギリスでも)そうした流行が起こるでしょう。「凄いアメリカ」「偉大なる大英帝国」。ポストトゥルースの一種ですね。


何度も言いますが、他人の振り見て我が振り直せ、ここに尽きます。

では。

4/12 追記:ikuhei 氏の御指摘で修正いたしました。

*1:私は不愉快なので、早々にサウナを諦めて浴槽に移動した

*2田中真弓

*3:もちろん、産経新聞のことです

*4トランプ支持者向けの偽ニュース東欧若者の小銭稼ぎとして流されるのが問題となった

*5沖縄朝鮮学校問題を見れば明らかです