無事に帰国しました!

Dr_Sano_20072007-02-22

現地時間の21日の朝7:00過ぎにホテルを出発。

ロサンゼルス空港の到着ターミナルにて、研修中にお世話になったK塚さんとは、お別れです。次の研修の皆さんのお出迎えだそうです。そういえば、私たちも同じようにして、お出迎えをしていただきましたね。早いものです。

そして、出発ターミナルへは、現地スタッフのTさんと、インターンシップで7日間お世話になったCさんがお見送りの付き添いで来てくださいました。
思ったよりも空いていたため、チェックインもスムースにできて、1時間くらい買い物の時間が取れました。参加学生もロスでの最後の買い物を楽しみました。
そして、いよいよロスともお別れです。手荷物検査口のところで、お見送りのTさん、Cさんともお別れです。どうしても、日本での別れのシーンより大げさに手を振ってしまいますねぇ。そして、手荷物検査です。靴まで脱がされて、無事に検査を通過。
搭乗ゲートの前でしばらく待って、現地時間9:50に搭乗開始。定刻通り10:30機体は、ゆっくりと大空へ飛び立ちました。
帰路は、偏西風に対して、逆らっての飛行となるため、時間がかかります。11時間40分近くかかって、成田空港に到着しました。
帰国の際の入国審査は、すんなり通過。荷物受取りのターンテーブル付近では、麻薬犬が常時、到着客の荷物の匂いをかぎ回っています。
税関申告も無事に通過して、ようやく到着ロビーへ。
さすがに、出迎えてくれる人は一人もいませんでしたが・・・トホホ。とにかく無事に7泊9日間の研修を無事に終えました。

研修参加者の皆さん、お疲れさまでした。
まずは、家に戻ったら、今回の研修に快く皆さんを送り出してくれた家族の方々に大きな声でお礼を言いましょう。そして、皆さんが、見てきたもの、経験したものをしっかりとご家族の方々にも報告しましょう。
参加者全員が初めての海外でしたね。不安と希望が交錯していたかと思います。でも、皆さんの研修先での真剣な態度は、相手にしっかりと受け止められていましたよぉ。
皆さんが感じたこと、経験したことを全てフランクに来年度以降の参加希望の皆さんにも伝えてあげて下さい。

今後の活躍を期待していますよ。

GNOMON訪問とサンタモニカ・サードストリート・プロムナード

Dr_Sano_20072007-02-20

今朝は、8:30の集合。
午前中は、ハリウッドにあるVisual Effectsの専門学校「GNOMON」を訪問しました。
最初に、デモリールを見せていただき、全部が学生制作による映像で、まずはびっくりしました。それも、そのはず、ここの専門学校は、実際に現在、Rythm&Heusなどのポストプロダクションで既にフリーランスとして働いている経験がある方々が主に学びにきている学校だそうです。すごい訳です。
LABOと呼ばれている教室を見学させていただきました。
教室は、暗めにしてあり、一部屋に12名程度の受講生が座れるようになっています。
広めの机にキーボードとディスプレイが置いてあり、講師の画像も切り替えで表示できるようになっています。
実際に、講義が行われていた教室は、上級クラスということで、皆さん真剣に講義を受けていらっしゃいました。このクラスの講師の先生も非常に有名な現在活躍中のクリエイターさんだそうです。
ほかにsculpture(彫像)のクラスなどもあり、実際に講師の先生が粘土を使って、creatureのデザインを教えていました。ちょうど、あごの線の出し方を説明していました。光の当て方でShadeのでき方に微妙な違いが出て、表情や怖さにも影響が出るのでこのあごのラインは重要だ、と言っていました。
また、drawing(デッサン)の教室もありました。残念ながら、講義は行われていませんでしたが、ヌードモデルを相手に、デッサンの勉強をしていくそうです。
実は、このDrawingや、Scluptureが、基礎として3DCG制作には、欠かせないものなのだそうです。
一通り、見学を終えたあと、実際の教室で、Mayaを使った模擬授業を受けることができました。たいへん、面白いものでした。テクスチャやハイライトの設定の仕方を学んだあと、実際のサンプルの人体フィギアを読み込んでいただいて、自由に引っ張ったり、曲げたり、伸ばしたりして、フィギアを変形してみました。
若い学生は、Mayaは、始めてなのですが、あっという間に、理解して、自由に変形していました。それから、私のリクエストで、Mayaと言えば、パーティクルアニメーションなので、パーティクルを使った例として、{蒸気機関車と煙」のアニメーションを例にタービュランス「乱れ」の設定を変えることで、煙のたなびき方が変わるのを見せていただきました。面白かったです。
最後に、講師の方々に、参加者の学生作品をお見せして、講評をいただきました。
それぞれに得意分野の特徴が出ていて面白いと褒めていただきました。とくにhari-kiraさんの作品については、もし、POV-Rayではなく、Mayaなどの環境で作品を作らせたら、とめどなく伸びていくことでしょう。と褒めていただきました。

訪問を無事に終えた後、サンタモニカのサンタモニカプレイスに移動し、食事とショッピングの自由行動となりました。メキシカン、モンゴリアン?、中華?日本食?などの料理を思い思いに食べました。
その後、人気のお店の立ち並ぶ、サードプロムナードでウィンドウショッピングを楽しみました。
ここからは、初日に訪問したサンタモニカピアまでも歩ける距離なので、私だけ、一人で散歩がてらにピアまで歩いてきました。
そして、無事に研修を終える安堵感から、今回の研修を自分で振り返りながら海に沈む夕日を見て、しばし、ボーッとたたずんでいました。
今年で2年目のハリウッドクリエイター研修が無事に終わりました。
明日、帰国し、それぞれの家族のもとに笑顔とたくさんのおみやげを抱えて帰ります。今年もいろんな出会いがありました。研修内容の方も2年目ということで、まずます充実した内容となってきています。宿泊先も、巨大なデルアモ・ショッピングモールに近く、おみやげの購入や買い物にもすごく便利でした。
スーパーも近くにあり、部屋に調理器具もあったので、自分たちでスパゲッティを作ることにも挑戦できました。食費の節約にもなりました。
ネット環境も整備されており、毎日のブログ更新も問題ありませんでした。
2年目に入り、現地スタッフの方も、こちらのレベルや意図をうまく汲み取って、学生の要望にそった、また学生を伸ばすプログラムを工夫してくれています。ありがとうございました。

これで、大学にもどり、きっと前年度の参加者同様に、飛躍的に今年の参加者も見違えるように伸びてくれることでしょう。一教員として、学生のそういう場面に立ち会えることに幸せを感じています。
さ、あとは、無事に帰るだけです。
ロサンゼルスでお世話になった皆さん、本当にありがとうございました。
今年度の研修は、これで終わりますが、これは、学生にとっては、新たな始まりです。
今後の参加学生の活躍を温かく見守ってあげてください。

ロケ地めぐり

Dr_Sano_20072007-02-19

今日は、自由行動日。
オプショナルツアーでは、「ロケ地めぐり」を選択しました。
朝方は、雨が少し残り、心配になりましたが、午後には雨も上がり、日差しもさしてきました。
「スピード」「24」「ダイハード」「トルゥライズ」「レインマン」「プリティウーマン」「ターミネータ2」・・・・数え上げれば、きりのないくらい、たーくさんの撮影場所がありました。
14:00にホテルに戻り、その後は自由にデルアモ・ショッピングモール」まで、歩いて行ったり、食材を買ったりしました。
さ、研修もあと1日。がんばりましょう。

交流ワークショップと夕食会(BBQだぁ!!)

Dr_Sano_20072007-02-18

今日は、日曜日ということもあり、午前中は、ゆっくりと近くのデル・アモ・ショッピングセンター(モール)に行く時間を取りました。
集合は、12:45。
本日のプログラムは、13:00から、ロサンゼルスで活動する日本人留学生を中心としたNPO団体の方々との交流会です。
まずは、新作{Parl」を見せていただきました。昨年にもまして、クオリティの高い作品にみんな圧倒されぎみでした。監督のHさんから、作品のコンセプトの説明、制作過程の詳細について、資料ファイルを拝見しながらレクチャーを受けました。制作スタッフの選抜から、シナリオ整理、スタジオ手配、スタジオ内のセットのデザイン、キャスト募集、衣装デザイン、オーバーヘッドダイアグラムによるカメラ位置、役者の立ち位置の指示・・・など、1本の作品を作るために必要な作業の数々を詳細に説明を受けました。さらに短いCM作成についても、CGと合わせて編集まで、説明していただきました。また、新作フィルムの紹介ムービーなどを通して、クリエイティブな仕事に向かう上での心構えなどについて、厳しく、楽しい、ためになるお話をたくさんして」いただきました。その後、当方の学生作品の紹介を行い、さまざまな講評とアドバイスをいただきました。ありがとうございました。最後にHさんの大学の卒業制作を見ながら、作品制作の核となるべき考え方についてお話を受けました。
その後、宿泊先のホテルの敷地内にあるBBQグリルを借りて、交流夕食会のBBQを行いました。日本では、食べたことのないような大きな牛肉の塊を炎と煙を上げながら思いっきり焼いて、おいしくぺロリといただきました。研修参加学生たちも同世代同士で、なかなか楽しんでいたようです。
明日は、ちょっと息抜きで、「映画ロケ地めぐり」です。楽しみましょう。

CGワークショップと卒業制作スクリーニング

Dr_Sano_20072007-02-17

今朝は、遅めの9:15集合。
さあ、今日の午前中は、ハリウッドで長く活躍していらっしゃるクリエイターの方から直接お話を聞くことができますよ。
講師は、昨年もお世話になった、デジタルドメインで働くJさん。
優しく、楽しい人柄に学生もすぐに打ち解けて、質問が次々と飛び出します。
最初に、デジタルドメインでの仕事内容の紹介と、過去にJさんが手がけた作品群の紹介から、それぞれのCG制作の苦労と見えない隠された工夫についてお話いただきました。映画を観る人にとっては、すーっと見過ごしてしまうような、特殊映像でも、作る際には、さまざま苦労と思いが込められていることを学びました。
次に、Jさんの略歴を紹介していただきながら、海外で働くための留意点について、お話をいただきました。実力があっても、ビザを取得しなければ、米国では、働くことができません。そのあたり、日本にいるときから、いろいろと準備すべきことがあるということを学びました。
そして、いよいよ、学生作品の好評です。
作品に見入るJさんの表情は真剣そのもの。
温かい、コメントをたくさんいただきました。きっと、学生にとっては一生の宝物になることでしょう。今日のこの日のために、連日、徹夜して作ってきた作品もあったことを知っている私もすごくうれしかったです。
どの学生の作品も、それぞれに苦労と思いがあって、作られたものなので、ひとつひとつに真剣にアドバイスいただいたJさんには、本当に感謝です。

バーガーキングで昼食後、午後は、我々の宿泊先のホテルの道路をはさんで向かいにあるホテルの宴会場にて、ロサンゼルスにある日本人向け映画専門学校生の卒業制作スクリーニングに参加しました。
この専門学校でのカリキュラムは、初級コース3ヶ月、上級コース3ヶ月に分かれていて、今日は、9月から学んでいた、現在、上級コースの卒業制作のスクリーニングです。
実は、私たちの学部も、新しく情報デザイン展を計画しており、卒業制作をどう見せていくのか、非常に参考になりました。
今回のスクリーニングの作品は全部で8作品。どれも、5〜6分の短編(1作品のみ16分)。上映時間は、全部で1時間弱でした。時間を感じさせない、面白い作品が多かったです。
ロサンゼルスで勉強すれば、すぐに仕事があるという訳ではない、厳しい映画業界ですが、若い人たちが、次々とチャレンジしてくるその情熱をひしひしと感じました。
何より、夢に向かって努力するその姿には、心を打たれます。
また、ハリウッドで活躍している日本人クリエイターの皆さんの、後輩たちに向ける温かい目というのを感じました。厳しさを知っているからこそ、優しくなれるのでしょう。

ソニーピクチャーズスタジオ見学、そしてゲッティー美術館へ

Dr_Sano_20072007-02-16

朝、8:15に全員無事に集合。
体調が悪くなった学生もいないようです。
さあ、出発。

まずは、ソニーピクチャーズスタジオ見学。
9:30から見学開始。
余裕を持って到着できました。
ここでは、徒歩で横断歩道を渡って、スタジオ見学に向かいます。
写真撮影が許可されているのは、メインストリートと呼ばれている一角だけ。
サウンドステージを見学しました、まずは、ブラッドピット主演の映画、タイトルは案内役の方も知りませんでしたが、船のシーンの撮影のために、まるごと1艘船が、ステージの中に入っていました。
ここは、大きな水槽になっていて、水も入れられるステージなんだそうですが、この映画では、水の部分はCG処理されるらしく、水槽に水は入っていませんでした。
次に、北米NO.1の大きさのステージ15を見学。残念ながら、中は空っぽでしたが、ここでは、かつて中にコースを作ってレースのシーンの撮影をしたり、ハリソンフォード主演の映画「エア・フォースワン」では、飛行機を1機、このステージの中に入れてしまったそうです。
サッカーコートが1面とれる大きさなんだそうです。
それから、別なステージでは、人気長寿クイズ番組の収録スタジオを見学しました。
TVの場合、広いスタジオで収録しているように見せるために、照明や、セットの形や、配置を工夫していることを知りました。

午後は、とても綺麗なゲッティー美術館に向かいました。
高台にある美術館で、ロサンゼルスが一望できます。
収蔵品も綺麗ですが、なんと言っても、この高台からの景色は素晴らしいです。
残念なのは、ロスの街全体を覆う薄茶色の煙のようなもの。
たぶん、排気ガスです。綺麗な青空とのコントラストで、際立っていました。
こんなに空気を汚しているんだと、ショックを受けました。
子供の世代に、こんな空気を残してはいけない・・と改めて思いました。

帰路は、大渋滞で、一日中歩いた疲れもあって、車の中で爆睡してしまいました。
トホホ。

ワーナーブラザーズスタジオ見学・そしてRhthm&Huge

Rythm&Huesにて

さあ、いよいよ本格的な研修のスタートです。
朝は、やや、眠い目をこすりながらも、全員きっちりと定刻に集合!!
感心感心!
みんなの集合時刻厳守のおかげで、早めにワーナーズに到着できました。
見学スタートまで、思い思いにショッピング、撮影タイム。

まずは、10分ほどのフィルムでワーナーの歴史を簡単に紹介。
いろいろな映画の有名スターのせりふを切り取ってつなげて、楽しい仕上げになっています。
そして、最新作まで。
当然、昨年とは若干違っています。
紹介フィルムが終わると、私たちを案内してくれる女性とともにカートへ。
ここは、例によって、広い敷地内をカートに乗っての移動です。
いきなり、ラスベガスのカジノを再現したセット:(オーシャンズ13のセット)に圧倒されました。ERのセットは工事中ということで外からしか見れませんでした。
博物館は、やはり2回のハリーポッターの展示が面白いですね。昨年とも、少しだけ、変わっていました。
ほかに、観客席つきTVドラマの撮影スタジオは面白かったですね。大道具さんや、バックドロップ(背景画)の工房を見学。ふだんみることのできない数々、面白かったです。そして、ワーナーの社員食堂で、昼食。
午後は、Rhthm&Huesへ。
最初に試写室で見せていただいた、デモリール、昨年は、日本での公開前の「ナルニア国物語」の映像が主でしたが、今年は、「Night at the Museum」の映像が主でした。
やはり、動物系のCGを描かせたら、世界最高峰と言われるのもうなずけます。
いろいろな制作室を去年と同じ Mr.Scotさんの案内で、巡ります。どの部屋も後にするのが、惜しい感じ、いつまでも作業風景を見ていたい感じでしたね。
日本人クリエイターの方ともお会いでき、貴重なアドバイスをいただきました。ありがとうございました。
今日の体験は、初めてロサンゼルスを訪れた学生にとって、非常に貴重なものとなることでしょう。大切に記憶しておきましょうねぇ。若いいまの皆さんの感性だからこそ、吸収が早いものも多いので・・・。
さ、明日は、8:15集合。がんばっていこう!