高齢者のボケや白内障の防止には、カレーが有効!

● 高齢者のボケや白内障の防止には、カレーが有効!

 カレーは人気メニューの一つでおなじみの食材ですが、最近の研究によると
高齢者のボケ防止に役立つ事が明らかになりました。
 また、多くの高齢の方が気にされている、白内障の予防にも有効である事が
分かっていますので、今日はカレーに関する2つの話題をお送りいたします。

1)ぼけ防止には、カレーを。
 これはシンガポール大学の研究で明らかになったもので、英科学誌ニュー・
サイエンティスト(2006, Aug 3)に掲載されたものです。
 研究は、60〜93歳のアルツハイマー病を患っていない1,010人のアジア人を
対象に調査を行いました。
 その結果、半年に1回以上カレーを食べている人は、ほとんど食べない人より
も明らかに認識力テストの成績が良い事が分かったそうです。


2)カレー粉に含まれる成分には、白内障やがんの予防効果がある。
 これは、カレー独特の黄色い色を作り出すショウガの仲間“ターメリック
(ウコン)”に含まれる、クルクミンの作用について調べた結果わかったもの
です。
 このクルクミンを培養細胞に添加したところ、強い抗酸化作用を示した事か
ら、白内障やがんの予防効果があることが明らかになりました。
 特に、クルクミンの成分の一つであるテトラヒドロクルクミンには、強い抗
酸化作用が認められたそうです。
 ちなみに、テトラヒドロクルクミンは、活性酸素を除去した後に“ジヒドロ
フェルラ酸”という安全な化合物になって代謝されるということで、副作用の
危険性も無さそうです。
 現在この成分を化学合成できるかの研究中だそうで、もしそれに成功すると、
抗老化薬として有望なものとなると期待されています。


 ところで今年は、長い梅雨がやっと明けたと思ったら、今度は猛暑が続いて
います。
 熱いカレーをフウフウ言いながら食べると、夏バテにも効きますので、是非
食事に取り入れて、この夏を乗り切っていただきたいと思います。


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 今日の話題は如何でしたか?

 ・既刊号は、ホームページ「http://www.drhase.info」をご覧下さい。

 ・メールマガジンをお届けしています。ご希望の方は、上記ホームページよ
  り登録なさってください。

 ・また、情報交換の場として、「http://d.hatena.ne.jp/Drhase/」のコメ
  ントコーナーもご覧下さい。