2012-02-04 チョコレートが心疾患や糖尿病を抑制する
バレンタインズデーが近づいてきましたね。
日頃からチョコレートを食べると、心疾患リスクが3分の1に低下することが、英国の研究で明らかになりました。
これはケンブリッジ大学公衆衛生・プライマリーケア学部のOscar H. Franco氏らが、英医師会雑誌「BMJ」(2011、Aug. 29 オンライン版)に報告したものです。
今までも、チョコレートを食べると心疾患の予防になるとの報告が幾つもあったのですが、今回の研究はプラセボ対照群と比較した最初のもので、信憑性が高い内容です。
研究では、7件の過去の観察研究(被験者計11万4009例)のデータを分析しました。
なお、対象のチョコレートには、板チョコ、チョコレートドリンク、チョコレートビスケット、チョコレートデザートも含まれています。
その結果、チョコレートを週1回以上摂取する人では、それ以下の人に比べ、心疾患リスクが37%、糖尿病リスクが31%、脳卒中リスクが29%低下していることが明らかになりました。ただし、心不全には影響がなかったそうです。
どのタイプのチョコレートの効果が高いかは明らかにはなっていませんが、ダークチョコレートが最も良さそうとの事です。
しかし、チョコレートに含まれる糖分やカロリーを考えると、心疾患リスク低下の目的でチョコレート摂取は行うべきでないと強調されていますので、ご注意を!!
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2012-01-28 ショウガが癌を抑制する可能性
ご存知のように、ショウガは漢方薬などに使われる生薬の一種で、身体を温め、免疫力を高めるといわれています。
また、寿司についてくるショウガのガリは食欲を高めると共に、胃腸の働きを強めるために昔から食べられてきたものです。
さて今回、ショウガ・サプリメントが腸の炎症を緩和し、結腸癌の発症リスクを低減する可能性があることが分かりました。
これは米ミシガン大学メディカルセンターのSuzanna M. Zick氏らが、医学誌「Cancer Prevention Research(癌予防研究、オンライン版。2011年10月11日号)に報告したものです。
研究では被験者30人を対象にし、すりおろした根ショウガの抽出物2gを含む錠剤及び対照のプラセボ偽薬のいずれかを1日1回づつ、28日間摂取してもらい、同時に試験期間の前後に腸の炎症レベルを測定しました。
ちなみに、炎症が発癌を引き起こす事はよく知られており、発癌予防には先ず炎症を予防する事が重要です。
その結果、プラセボ対照群では炎症の程度に変化がみられなかったのに対し、ショウガ摂取群では炎症の程度が28%減少する事がわかりました。
また、ショウガが炎症を軽減するのに対し、よく使用される鎮痛剤のアスピリンのような胃に対する有害性はないことが示されています。
以上の結果から、消化管の慢性的な炎症が結腸癌を引き起こす可能性があることから、ショウガは炎症を緩和することにより癌リスクを低減できることが期待されます。
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2012-01-21 慢性の痛みに対処するには
<慢性の痛みに対処するには>
日本人5千人を対象にした健康調査を基にした試算によると、病気による労働生産性の低下で年間3兆3600億円の経済的損失があったそうです(在日米国商工会議所(ACCJ)。2011年11月25日)。
その原因として、肩や腰などの慢性的痛みや片頭痛とうつ病など精神疾患が二大要因ということです。
慢性的疼痛は患者さんのQOLを著しく損なうため、先ずはこの痛みを取り除く事が重要となります。
米国クリーブランド・クリニック(オハイオ州)によると、積極的に行動することがこのような疼痛管理に有用であるとし、次のような指針を発表しています。
1)自分の状態をできる限り理解し、学んだことについて医師と話し合う。
2)1日の中で、運動、休憩、リラクゼーションの時間をスケジュールに入れる。
4)自分に無理強いをしない。
5)自分は頑丈であるなど、ポジティブなことを自分自身に言い聞かせる。
7)慢性疼痛と共に生活している人のサポートグループに参加する。
慢性的な疼痛で悩んでおられる方は、身体的にも精神的にも本当につらい日々をお過ごしの事とお察し申し上げます。一日も早い回復をお祈りいたします。
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2012-01-14 テレビの見過ぎと寿命
さて今日は、「テレビを1日6時間見る人は、テレビを見ない人よりも寿命が5年短い」と云う話題です。
これは、オーストラリア、クイーンズランド大学のJ. Lennert Veerman博士らが、英医学誌British Journal of Sports Medicine(2011年8月15日 オンライン版)に報告したものです。
それによりますと、25歳以降の人では、テレビ視聴時間が1時間増えるごとに、寿命は22分ずつ短縮されるということです。
研究は25歳以上のオーストラリア人男女 1万1000人のデータを用いたものですが、その結果によりますと、2008年にはオーストラリア成人全体で98億時間をテレビ視聴に費やしており、このうち最も多い1日6時間以上視聴する人が1%を占めていました。
そしてそのデータを詳しく調べたところ、テレビの見すぎの人は喫煙や運動不足と同様に、平均余命が短縮させるリスクがあることがわかりました。
例えば、喫煙の場合では50歳以降の平均余命を4年間縮めることになるとされています。
即ち、たばこ1本吸うごとに11分寿命を縮めることになりますが、これはテレビを30分見たのと同じだそうです。
ちなみに、テレビを見ない人では、男性で1.8年、女性で1.5年平均余命が長くなると推定されています。
この結果の解釈についてはいろいろと議論があるようですが、ある研究者によると、テレビの視聴が直接早期死亡の原因となるというのではなく、テレビの害は間接的なものだとする説もあるようです。
例えば、テレビの前に長くいる人は運動不足になりやすいとか、無意識に物を食べたりするなども考えられます。
そのため、肥満のリスクが増え、糖尿病、心疾患、がんなどの慢性疾患につながりやすくなると指摘されています。
また他の説明としては、テレビを見過ぎる人は、孤独・孤立感、抑鬱感を抱く場合が多く、これらの状態が早期死亡をもたらす可能性もあるようです。
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2012-01-07 男が糖尿病になりやすい理由
<男が糖尿病になりやすい理由>
最近の研究で、男性は女性よりも低いボディ・マス・インデックス(BMI)でも、2型糖尿病を発症することが明らかになりました。
これにより、なぜ糖尿病患者が男性に多いのかが説明できるそうです。
英国グラスゴー大学心血管医科学研究所教授のNaveed Sattar氏らが、欧州糖尿病研究協会誌Diabetologia(オンライン版 2011年9月30日号)に報告したものです。
研究では、スコットランドの糖尿病患者(男性5万1920人、女性4万3137人)のデータを分析したところ、糖尿病と診断された時の平均BMIは、男性で31.83、女性で33.69であることが分かりました。
特にこの差は、若い世代でより顕著でした。
この結果は、男性の場合、より少ない体重増加で糖尿病を発症することを示しており、その理由は脂肪の分布で説明できるそうです。
そして、男性の場合は腹部や肝臓に脂肪を蓄積しやすいのですが、女性では皮下に脂肪を蓄積しやく、そのために女性は2型糖尿病になりにくいとしています。
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2011-12-12 突然、脱毛が起こったら
<突然、脱毛が起こったら>
男性の大部分が、また女性でも非常に多くの方が、髪の毛が薄くなる問題を抱えています。
このような脱毛は、高齢になるに従って起こりやすくなり、遺伝的背景と共に環境の変化によるホルモン分泌の変動が関係しています。
しかし、突然に脱毛が起こる場合では、それ以外に、心身面のストレスなどの別の原因である可能性もあります。
今回、米国立医学図書館NLMは、その原因として以下のようなものを挙げていますので、お知らせします(Sept. 13, 2011)。
・重篤な感染症または高熱。
・出産。
・大きな手術、重い疾患、突然の多量失血など。
・抗鬱薬、心臓病薬、避妊薬、NSAID(非ステロイド性鎮痛薬)など、特定の薬剤の使用による副作用。
もし貴方がどれかに該当しているならば、要注意です。
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2011-12-03 体重:女は結婚後、男は離婚後に増加
その理由はいろいろあると思うのですが、今回、女性は結婚後、男性は離婚後に体重が増えることが明らかになりました。
これは、オハイオ州立大学のDmitry Tumin氏らが、ラスベガスで開催された2011年度米国社会学会(ASA)年次集会で発表されたものです。
研究は、1986〜2008年に実施された1万人強の米国人を対象とした調査を元にしたもので、結婚または離婚後2年間の体重増加について調べました。
その結果、30歳を超えると結婚や離婚によって体重が増加しやすくなり、そのリスクは年齢とともに増大することが明らかになりました。
特に、男女ともに結婚や離婚などのイベント後の2年間は、結婚の経験がない人に比べて体重が増加しやすかったそうです。
多くの場合、それによって健康に問題を及ぼすものではなかったようですが、健康に影響する体重増加としては、男性は離婚後、また女性では結婚後に発生しやすい事が明らかになりました。
その理由として、女性の場合は、未婚の時に比べて運動する時間が足りなくなった事が考えられるそうです。
また、男性では、結婚すると奥様が健康に気をつけてくれるのですが、離婚によってそれが失われ、体重が増加に繋がるのではないかと云う事です。
皆様、お気をつけ下さい。
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2011-11-22 おへそのゴマ
<おへそのゴマは大切に>
子供の時、“おへそのゴマは大切”と教わったのですが、最新の遺伝子解析法により、善玉細菌が集まったもので、他の細菌と共存生活している事が明らかになりました。
これは、ノースカロライナ州立大学の研究者が、テキサス州オースチンで開かれた米国生態学会(ESA)年次集会で発表したものです。
研究者らは、皮膚に常在する細菌が疾患を引き起こすのではないかという考えに疑問を持ち、ボランティア391人の臍のゴマを綿棒で採取し、DNAシークエンス(塩基配列決定)を行いました。
その結果、へそのゴマの成分は、自分自身の細胞由来成分(垢)は10%以下で、ほとんどは様々な微生物からなっており、また家族メンバー間ではよく似た微生物の集団を形成している事がわかりました。
そして、そこに住む細菌群のほとんどは善玉細菌であり、病原菌を追い払って皮膚の健康を保つ上で重要であると結論しています。
と云う訳で、昔、親から教わった“おへそのゴマは大切”は事実のようですので、ご注意を。
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2011-11-14 背の高い人は、ガンになりやすい
<背の高い人は、ガンになりやすい>
背の高い人は、低い人に比べてガンになるリスクが高いことが、最近の研究で明らかになったというニュースです。
それによりますと、女性では身長が10cm高くなるごとに、乳がん、卵巣がん、子宮がん、大腸がん、白血病およびメラノーマ(黒色腫)が、約16%増加するということです。また、男性についても、同様の傾向が見られるとしています。
これは、英国オックスフォード大学のJane Green氏らが、医学誌Lancet Oncology(ランセット腫瘍学)に報告したものです(2011年7月21日)。
研究は、1996〜2001年に乳がんのスクリーニング検査で陰性だった英国人女性約130万人について、その後9年間にわたって追跡調査を行ったものです。
これらの女性について、身長により155cm未満から175cm以上までの6つのグループに分けて、発がんリスクとの関係を調べました。
その結果、長身であるほど子供の数は少なく、肥満、喫煙の比率も低く、裕福で活動的な傾向があったそうです。
ところが、身長の高い女性ほど、がんのリスクが増加している事が明らかになりました。
また、ヨーロッパ、北米、アジア、オーストラリアなどで調べられた過去10件の研究について再検討したところ、同様に身長の高い女性は発がんリスクが高いことが確認できたそうです。
身長は、小児期の食事や健康状態、遺伝子およびホルモンレベルなどさまざまな因子により影響されます。
背の高い人が、がんになるリスクが高い事の理由として、身長の高い人は成長関連ホルモンレベルが高く、それががんリスクの増大をもたらしているのではないかとされています。
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2011-11-07 死産を防ぐには
妊娠さんが体の左側を下にして眠ると、死産のリスクを下げることができるそうです。
これはニュージーランドの研究グループが、英国医師会誌BMJに報告したものです。
研究では、妊娠28週以降に死産を経験した女性155人を対象に聞き取り調査を行い、正常に妊娠出来た女性310人と比較しました。
その際、妊娠最終月、最終週および死産が発生した日の睡眠時の姿勢、いびき、日中の眠気、昼寝の習慣、睡眠時間、夜間に何回起きたか等も尋ねました。
その結果、体の左側を下にして寝ている女性では死産の発生率が1000人当たり1.96人であったのに対し、仰向けまたは右側を下に寝ていた女性では3.93人と、死産の発生リスクが2倍になっていることが分かりました。
また、夜間に起きる回数の少ない人の方が、頻繁に起きる妊婦さんに比べ、死産のリスクが高いことも明らかになりました。
更に、昼寝の習慣のある人やあまりに長時間睡眠する妊婦さんも、死産のリスクが高まっていました。
以上の結果から、体の左側を下にして寝る方が胎児、子宮および胎盤への血液の流れが良くなるため、死産のリスクが低下するとしています。
せっかく授かった子宝、元気なお子さんをお生みになってくださいね。
参考文献: Tomasina Stacey et al. ( University of Auckland, New Zealand) June 14, 2011, British Medical Journal, online
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