train#3

Fiends & Angels

Fiends & Angels

■It Takes A Lot To Laugh、It Takaes Train To Cry / Martha Velez
マーサ・ヴェレズは、プエルト・リコ系の女性シンガーで、60'sにはガスライト・シンガーズというフォーク・グループで歌ってたらしいです。その名前が知られるようになったのは69年のデビュー作「Fiends And Angels」(間違えられるけど「Friends」ではない)です。マイク・ヴァーノンのprodで彼のBlue Horizonからのリリースからわかるようにホワイト・ブルーズ・ロックな1枚です。その名前を知ったのはエリック・クラプトン(g)参加のレア・アイテムとしてですが、08年に何とWounded BirdからCD化されています。クラプトン、ジャック・ブルース(b)、クリスティン・パーフェクト(p)、ミッチ・ミッチェル(ds)、スタン・ウェブ(g)、キーフ・ハートレー(ds)、ポール・コソフ(g)、ブライアン・オーガー(org)、ゲイリー・セイン(b)、ジョニー・アーモンド(sax)、ディヴ・ビドウェル(ds〜サヴォイ・ブラウン)、ジム・キャパルディ(ds)らすごいメンツが参加したオールスター・ジャムです。音の方はオーソドックスなブルーズで、ヴェレズのvoははっきり言ってバックに負けてる感じですが、ディラン作の"It Takes A Lot To Laugh,It Takes A Train To Cry"をブルージーに料理しています。この曲は様々なカヴァーがあります。

アル・クーパーが歌う「Super Session」より
他にも、ジェリー・ガルシア、クリーン・リヴィング、デイヴィッド・ブロンバーグらが取り上げています。

Chas & Dave(チャス&デイヴ)

オイリー・ラグス

オイリー・ラグス

■Oily Rags('74)
元ヘッズ、ハンズ&フィートのチャス・ホッジズ(g,p,vo)とデイヴ・ピーコック(b,g,vo)のデュオ。まず74年にオイリー・ラッグスの名前でSignpostからデビュー。ザ・バンドのカヴァー"Time To Kill"はあるが、英スワンプの傑作というのはいかにも過大評価。dsはイアン・ウォーレス。このあとC&D名義で75年にRetreatからデビュー。レーベルを変えながら現在まで活動。79年の"Getcha"(#20)、80年の"Rabbit"(#8)などのヒットがある。

75年のリンダ


■Tower To The New York:Linda Ronstadt

01. Colorado/02. That'll Be The Day/03. Love Has No Pride/04. Silver Threads And Golden Needles/05. I Can't Help It (If I'm Still In Love with You)
06. Willin'/07. Desparado/08. When Will I Be Loved ?/09. Keep Me From Blowing Away/10. Faithless Love/11. I Will Always Love You
12. Break My Mind/13. Long Long Time/14. You're No Good/15. Heat Wave/16. Heart Like a Wheel

75年1月29日、NYはHamsteadのCalderone Concert Hallでのライヴ。70'sのライヴ音源はブートでLP時代にも無数で出てたしFMでもOAされる事も多かったので、新鮮味はないですけど懐かしい。75年というと「Prisoner In Disguise」のリリースを控えてますが、選曲は「Heart Like A Wheel」までが中心。いわゆるカントリー・ロックに特化した時期です。ケニー・エドワーズ(b,vo)、アンドリュー・ゴールド(g,vo)、エド・ブラック(g,vo)、マイク・ボッツ(ds)、グレン・ハーディン(kb)、ハーブ・ペダーセン(steel.banjo)がバッキング。"Long Long Time"では笑ってしまって3番をやり直すシーンもあります。
何と言ってもこのジャケットの写真、最近プロフィールの写真に使ってますが大好き。講談社から出た「レコードの本」で見た事がありました。


Chi Lites(チャイ・ライツ)

シカゴ出身のR&Bヴォーカル・グループ。ユージン・レコード(vo)のいたBrunswick時代がとりわけ有名。71年の"Have You Seen Her"(#3)、72年の"Oh Girl"(#1)が好き。といっても前者を知ったのはパット・シモンズのカヴァーだし、後者はバンド・オブ・ゴールドのメドレーもの"Love Songs Are Back Again"なのですが…

Complete Chi-Lites on Brunswick V.2

Complete Chi-Lites on Brunswick V.2

Chicago(シカゴ)

a■Ⅲ('71)
b■■Ⅳ('72)
c■■■Ⅵ('73)

Chicago 6

Chicago 6

d■■■Greatest Hits ('75)
e■16('82)
何度トライしてもダメなバンドというのもある。シカゴはその最右翼かも(さすがにこの10年はトライを辞めた)。AOR化した後期eはもちろんだけど、初期に激しいブラスロック時期も。cだけはなんとかクリア。

銃の暴発で亡くなったテリー・キャス(g,vo)の後任にスティルス・バンドから招かれたドニー・デイカス(g,vo)が参加した「Hot Street」は数字シリーズから離れた1枚だけど、ドラッグ問題などでデイカスはあっさり解雇。ディスコっぽいとかいわれた"Alive Again"は結構好きだった。

Chiffons(シフォンズ)

Sweet Talkin Girls: The Best of

Sweet Talkin Girls: The Best of

ブロンクス出身の黒人ガール・グループ4人組。60年頃から活動。63年にはフォー・ペニーズ名義でRustから"My Block"(#67)、"When The Boy's Happy"(#95)を出してますが、この63年はそのキャリアのハイライトで、後にジョージ・ハリスンの"My Sweet Lord"の元ネタとして裁判沙汰になった"He's So Fine"(#1)、ゴフィン=キング作の"One Fine Day"(#5)、"I Have A Boy Friend"(#10)とヒットを連発しています。




(渡辺美奈代の"恋はちょっぴり"はこれの完コピ)
リリースはすべてLaurieでこのレーベルを支えた重要アーティストでもあります。66年には"Sweet Talking Guy"(#10)のヒットも出ています。リードvoはジュディ・クレイグ。