#7

All Alone In The End Zone

All Alone In The End Zone

スピリット〜ジョ・ジョ・ガンのvo、ジェイ・ファーガスンは70's後半にかけてウォルシュと組む事が多かった人です。ヒットしたのは次の「Thunder Island」('78)でそっちは曲よりもジョーのgのフレーズの方が耳に残ってしまう次第。今回は76年の初ソロ「All Alone In The End Zone」(Asylum)です。ジョー・ヴァイターリ、ウォルシュ、ジョージ・チョコレート・ペリー(b)にファーガスンという布陣は81年のウォルシュの初来日のメンツ(そんときは+ラス・カンケル)ですんで何とも嬉しい。トラフィックのカヴァー(”Medicated Goo”)もありますが乾いた感じが心地いい”Snakes On The Run"を。エンディング近くにスライドソロあり。

http://www.youtube.com/watch?v=3gcYVCuPdTI

hello#3

■Hello LA Bye Bye Birmingham / Juicy Lucy

LIE BACK AND ENJOY IT

LIE BACK AND ENJOY IT

ラニー・ブラムレットとマック・デイヴィスが書いた"Hello LA Bye Bye Birmingham"は、ブルー・チアー、ボビー・ホイットロックからジューシー・ルーシーまでカヴァーがあるスワンプ系の隠れた名曲です。オリジナルはわかりませんが、僕が知ったのはジューシー・ルーシーの傑作セカンド「Lie Back And Enjoy It」('70)です。この心霊ジャケは、叩きつけるようなへヴィなポール・ウィリアムス(後にテンペスト)のvoといい鋭さを増したグレン・キャンベルのsteelといい名演ぞろいです。UKスワンプとか言う便利な言葉が表れるまで、ハードロック、ブルーズロックの範疇で語られつつ埋もれてしまったんでしょうね。新参のミッキー・ムーディーも参加しています。

14015■大怪獣バラン

監督:本多猪四郎
出演:野村浩三、園田あゆみ、平田昭彦

田中=本多=円谷=伊福部が絡んでますけど、主役級になじみがないし、メリハリのない脚本(だらだらとバランが出ている)もあって珍品なのは仕方がないか。単純に怪獣を出して自衛隊と戦わせればいい、というもんじゃないことは「逆襲」や「ラドン」が証明しているはずなのに、なんとなく生気の欠けた出来です。「日本のチベット」と言われる東北の山奥の湖から現れたムササビ型怪獣、バランと婆羅陀魏(バララギ)様という古式神信仰を重ねた古くさい設定です。脇には平田、土屋嘉男、田島義文なんかを並べてるんですけどね。