高専カンファレンスについて僕がぼんやり思っていること。

 こんにちは、Atomです。久しぶりに自分の考えを連綿と書き落としてみたいと思います。

 Twitterとかの各種SNSは、議論や自分の意見を述べるには、極度に非力なコミュニティだと私は思っているので、もし自分の意見を他人に聞いて欲しい人が居たら、こういう日記的なサービスを使うといいんじゃないかな。もちろん、その分のリスクも伴うけど、アウトプットに対するレスポンスを真正面から受け止めるのは、これからのいんたねっ!時代には大切なんじゃないかと思ってる。


 さて、今日は高専カンファレンス(以下高専カンファと記載)について、しばしば話題になる様々な論旨について、私の素意を書いてみますー。

その1:高専カンファレンスって出会い系なの?

 そうです、出会い系です。高専カンファでは本当に沢山の人と『出会う』事ができます。この点において、高専カンファは出会い系として優秀なイベントだと思えます。普通に学校に通っていては、交流を持てないようなOB・OGの人達や他高専生達、更には各種企業(大中小ベンチャー様々)の人たちにも出会うことができます。そして、なかなか交流しにくい他分野の人ともお話出来るのが楽しいですね。私は情報系の人間なのですが、化学系とかデザイン系の様な他分野の方々とお話すると、観点の違いが見えてきて楽しいです。「安全対策が!」とか「この看板の色使いが!」とか、同じ畑の人にはない着眼点ですからね。また、社会に出られた人たちとの会話の中で、「学生である内にアレを頑張らないと!」とか、「こういう社会人になりたい!」など、良い刺激を沢山頂く事もできました。
 この様に、多種多様な人達と出会えるイベントですので、『異性交遊目的で参加する』という事ももちろん可能です。まあ、聡明な皆様なら「そんな事言い出したら、どんなイベントでもそうだしキリがないよね。」という事はお気づきだと思います。更に、高専カンファの実行委員が「異性交遊目的禁止!」って言うのも「なんかおかしくね?」という事も、十二分にお分かりかと思います。つまるところ、高専カンファの『出会い力』をどう使うかは、各個人の良識と倫理観に依存しているわけですね。

その2:高専カンファレンスってツイッタラーのオフ会なの?

 確かにTwitterをやっていたほうが、キッカケが掴みやすくて交流しやすいですね。TwitterIDを主とした名刺文化というか風習というかもあるので、Twitter上での交流が有利に働く面は大きいと思います。しかし、最終的には個人のコミュニケーション能力や人柄が重要になってきます。
 どれだけTwitterで面白い人でも、リアルであちゃーだとお友達にはなりたくないですし、Twitterをやっていなくても面白い人なら、メルアドとか交換して一緒に遊びに行きたいと思いますよね。Twitter自体はあくまでもコミュニケーションのサポートツールとして存在していて「あったほうが高専カンファ前後の交流がしやすいかもね!」ぐらいの認識が良いのではないでしょうか。
 高専カンファの告知もTwitterが主だったりするので、そこら辺も関係しているのでしょうが「所詮ツイッタラーのオフ会だよな!」という短絡的で浅い考え方については、あまり賛同できないところです。

その3:内輪感があって混ざりにくいんですけど?

 「甘えないでね。」というのが、本音です。もしあなたが自分の意志で高専カンファ会場に足を運んだのであれば、自分からコミュニケーションをとっていきましょう。小中学生ではないので、待ってれば話しかけてもらえるわけじゃないです。面白そうな人とか発表者の人たちに話しかけて行きましょう。懇親会場の端っこで携帯いじってても楽しくないよね。というか、それじゃ懇親会に居る意味無いよね。って話です。もちろん、交流しやすい雰囲気や仕組み作りは運営さんが気を配る事もできるけど、最終的な踏み込みは個人に依存していますよね。最初のうちは緊張してどぎまぎするし、輪に加われなくて辛いかもしれません。
 「かくゆう私もコミュ障ぼっちでね…。」で「うはwwぼっちなーwwwうけるwww」でした。でも、少しずつ仲の良い人ができて、お話ししたり一緒に遊びに行ったり出来ると思います。この感じって、高専カンファだけに関わらず学校でも会社でも同じだと思います。そういう練習の場として使ってもいいんじゃないでしょうか。嫌になったら「高専カンファやーめた。」って参加しなければ良いですからね。学校や会社じゃ辞めること難しいですから、高専カンファで練習するのも良いんじゃないでしょうか。ただ、他人に迷惑をかけないようにスッと消えましょうね。

その4:発表内容が知らない分野ばかりでつまらないんだけど?

 勉強しましょう。その発表を聞いて少しでも興味が出たら、学びのきっかけになりますよね。もし、まったく興味も起きないし、よく分からんどうでもいい。って内容だったら、TLの波にたゆたいながら暇をつぶす事をおすすめします。
 高専カンファはRuby会議の様なプログラマ向けな勉強会とは違って、多種多様な分野の人たちが多種多様な話をする場所です。各開催で発表テーマが決まることはあっても、それは大まかな指針に過ぎず、分野の固定がなされる事はごく希です。故に、「○○の話とかよく分からない!もっと知ってる話をしてよ!ぷんぷん!」みたいな話は少しお門違いかな、と私は思います。
 『高等専門学校および高専生をテーマとする。』というボンヤリとした枠から生まれる、饒多で混沌とした発表内容の雑多感というのは、この高専カンファでしか味わうことのできない、貴重で素敵なものだと私は思っています。

その5:一部高専クラスタがカンファカンファうるさいんだけど?

 そっとしておいてあげましょう。それか、さっさとリムーブするかブロックしましょう。”カンファ”をクライアントのNGワードにするのもオススメですよ。ここらへんのノイズ管理を適切に行って、心地よくTwitterライフを過ごしていきましょう。TLを作るのはあなた自身ですからね。
 たまに「高専カンファ超楽しいから!!高専カンファに参加しないとかマジwww」みたいな人もいますが、暖かく見守ってあげましょう。そういうタイプの人は、おそらくどの様なイベントにもいますよね。それだけ、高専カンファの熱量や刺激が大きいという事なのです。おいしいご飯やケーキ、おもしろい映画を見たら人にお勧めしたくなりますよね。その感じと一緒なのかもしれません。ここで「最近の若い者は」的な事を言ってしまうのは、かっこ悪いからやめたいですね。

その6:高専カンファってそんなに面白いの?

 肌に合う人と合わない人がいます。ブルーチーズ並に癖のあるイベントなので、「うっは!また行きたい!」って人も居れば「もういいかな……。」って人もいます。ハマる人はハマるし、嫌悪する人は嫌悪します。
 さらに、『高専カンファレンス』と一口に言っても、開催地や実行委員会、発表スタイルや発表者の顔ぶれによって、全く持って違う色を持っています。私は良く「『高専カンファレンス』は概念」だと言っていますが、それには一つとして同じ方向性を持った高専カンファはないという理由があるのです。もちろん高専カンファ実行に関するガイドラインは存在していますし、開催をサポートする事務局の皆さんも居ます。しかし、最終的に企画・運営していくのは各実行委員会のメンバーなのです。
 各実行委員会メンバーは、1人1人が自分たちが開催する高専カンファをよりよくしたいと思って考え行動します。その中で配信が必要だと思えば配信を、懇親会が必要だと思えば懇親会を、遠足が必要だと思えば遠足を行います。また、発表のテーマを決めたり、発表形式を決めたり、発表者を選考したりすることで、自分たちの高専カンファをコントロールしようとします。この過程で、各開催の特色が決まっていきます。勉強会色を強くしたり、交流会色を強くしたり、規模の大小が変わってきます。1つとして同じ高専カンファというのはないのです。すべての高専カンファが一期一会を伴って開催され、少しのログと多くの刺激を残して終わっていきます。
 故に、参加する高専カンファによって面白いと感じたり、感じなかったりします。発表者の顔ぶれによって、他分野の話ばかりが出れば退屈に思うかもしれません。しかしそれは、それだけ高専カンファが多様な人を内包している事と、高専生というごく小規模な括りの中でさえ、様々な考え方が存在している事を表しているのではないでしょうか。先述しましたが、この雑多感が高専カンファの魅力だと思います。

まとめ

高専カンファレンス
使用上の注意(Wiki)をよく読み
用法用量を守って正しくお使いください。

最後に

 こんな長い文章を最後まで読んで頂き、ありがとうございます。上記文章にはまだまだ過不足や誤字脱字等あるかと思いますので、適宜添削していきたいと思っています。しかし、私一人の価値観と観察眼だけでは、力不足だと思います。この文章を読んで「私は、俺は、こう思う!」と感じた人たちは、是非この記事をトラックバックしつつ、自分の思いをぶちまけてみてください。
 1人でも多くの高専生が高専カンファレンスで良き出会いと、良き刺激と、良き未来を見つけられることを祈りながら、筆を置きたいと思います。


ではでは。