6月にICCオープンスペースへ行ったとき、ペ・ランというアーティストの《moving objects | nº 692 - 803》という作品をいたく気に入りました。
http://d.hatena.ne.jp/Fumiba_m/20130618/1371502766
アーティスト公式動画:
http://vimeo.com/33105488
土曜日、ICCでご本人によるアーティスト・トークとパフォーマンスが行われ。
ありがたいことにネット配信され、それを視聴することができたのでした。
http://www.ntticc.or.jp/TOPICCS/2013/08/os2013_03.html
若い方なのですね。(はにかむような笑顔がお似合い。)
いくつもの作品がスライドや動画で紹介されました。
それらを見て、「この人の作品、好きだっ」と思いました。
主な作品の動画など、こちらで見ることができます。
ペ・ランさんのサイト:
http://www.pelang.ch/pelang.html
この人の作品は…
- 音の要素がある。
- 比較的シンプルな物理現象をモチーフにし、視覚的・聴覚的に示す。
- 仕組みがシンプルで分かりやすい。
- コンパクトな仕組みを量で見せる作品が多い。(統計的な要素が見えておもしろい…)
- 表出の方法が整理されている。
などの特徴があるようです。
ご本人は、
「自分には理解しきれない先端技術によるものより、自分が制御できる技術・仕組みを見せたい」
というようなことを、質疑応答で話されていました。
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かなりストイックな作品群と言えるかもしれません。
こういうものを見慣れていない当方が。なぜこの方の作品を好きと思うのか、すこし考えました。
シンプルで、仕組みが(凡そ)分かって。
作品の動き見て、音を聞くことによって、意外な発見をする。その一方、脳が心地よく物性や物理についての理解を再発見し復習をしているみたい。
自分は意外と、モノそのものや、物理的にシンプルな現象や、つまり身近な世界の仕組みがそのまんまで好きなんだなー。
そんな「明るい意外性」で、弾きつけられている気がします。
もうすこし考えてみよう…。
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(手法や仕組みをふくめて鑑賞する、というのは。
明和電機さん(を観ること)で眼ができたのかもしれませんねー。