JR八高線という路線が東京の外れを走っています。
八王子−高崎間を結ぶ路線なのでこの名前がついているのですが
実はこの路線、途中で電化区間と非電化区間に分断されてしまっていて
八王子−高崎の列車は存在しません。
その代わり八王子発の電車は途中から違う路線である川越線に入って
川越まで乗り入れている電車も多く、
事実上は八王子−川越間の路線となっています。


これでは看板に偽り有りなのではないでしょうか。
せめて八川線とか川八線とかにしてほしいところなのですが
残念なところはどちらも語感がいまひとつなところです。


あと八高線最大の難点は
本当に東京近郊を走る路線なのかと思ってしまうほど本数が少ないところで
果てしなく他の路線とんも連絡が考えられていないところでしょうか。
あれをもっとどうにかしてくれれば利用もしやすくなるのですが…


本の感想は夜にアップ予定(本当だろうか…)

サマータイム (佐藤多佳子 / 新潮文庫) ISBN:4101237328

勝、勝の姉佳奈、事故で左腕を失った広一。
三人の出会い、触れ合い、別れを通じて描かれる連作短編集。
4編収録、210ページ。


三人それぞれの視点から感じとられる
互いのイメージの違いが人物像を大きくふくらませてくれます。
例を挙げると、佳奈という少女は、弟から見ると
意地悪で口喧しい女との見解ですが、
赤の他人である広一から見ると、
奇抜で、ワガママで、息を飲むほどきれいな女の子といった印象になるところなどです。


物語はやはり極上の青春小説。
イメージを広げる言葉の美しさが大きな特徴です。