ジャンマルコ日本公演

 ラテンアメリカを代表するスーパースターが来日しているわりには日本人にはびっくりするほど注目度の低いジャンマルコですが*1、在日ペルー人の中では大事件です。フェイスブックのお友達(在日コリアンの方です)が小山の公演に行かれたのですが、もうたいへんな盛り上がりだったとか。

初めてのジャパンツアーは、ペルー人や南米系の人が多く住む地域で開催された。それは記者会見でも語られていたが「日本に住む同胞たちのために歌いたい。地震津波の痛みが残る日本のために歌いたい」という強い希望のためだ。
・・・働くかれらの多くは、工場勤務であり、派遣などの不安定な雇用の中で仕事をしている。チケット代は、日当とほぼかわらない。・・・「出稼ぎで日本にきてから、彼の歌を聞くのが自分の慰めでした。国に送金しているので、自分がペルーに帰るのは難しい。だから、彼が日本にくると聞いて、絶対にコンサートへは来たかった」と話してくれた。ペルー人の誇りだと何度も繰り返していたのが印象的だった。
http://noticiasnippon.jp/2012/04/07/gianmaruco_japan/


「コンサートに集まった人たちの多くは、ペルーを出て日本で働き、故郷に仕送りをしているが、『あなたたちは、国の家族を支え、さらに日本の社会に溶け込むための努力をしている。その大変さに敬意を表したい』と彼がメッセージを送ると、会場の熱気はさらに熱いもののなった。・・・途中、彼の家族を紹介しながら、自分の思い出を歌にしたものを紹介すると、泣きながらジャン・マルコの歌に声を重ねている人が多かった。」
http://noticiasnippon.jp/2012/04/07/gianmaruco_japan-2/


*1:「ジャンマルコ 来日」でググっても、ペルー人向けニュースのほかは“Vivir para parrandearlo”とか“にがにが日記”のような閑散ブログしかヒットしません。欧米経由で情報が入ってくる、ことばや背景事情が分りにくいというのがあるのだと思いますが、日本におけるラテンアメリカ音楽の紹介はサルサ/トロピカル、タンゴ、クラブDJの人が紹介する変わった物にあまりにも偏りすぎだと思います。