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2010年05月02日

オーシャンまなぶの挑戦

| 18:49 | オーシャンまなぶの挑戦を含むブックマーク オーシャンまなぶの挑戦のブックマークコメント

 人気のWebコミック、「オーシャンまなぶ」が面白い挑戦をしています。今年の2月に独自サーバー&独自ドメインに移行したのを機に、最新話のみを1週間だけ先行有料配信を始めたんですね。これは年間約2万円のサーバー維持費を賄うためという名目なのですが、コンテンツビジネスの在り方に一石を投じる試みなのではないかと思います。

no title

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 作者自身がこの形式について解説していますが、基本的には従来通り無料で閲覧可能だけれども、更新が待ちきれないほど好きで少額でも入金したいという人へのサービスの意味合いが強いんですね。公開されてから1週間立てば無料で読めるのだから、誰も損はしない。面白いのは有料公開期間が過ぎても入金が出来るようになっていて、有料読者は高画質版を閲覧できるようになっている点ですね。これは一種の投げ銭なんですね。その投げ銭を投げ入れるきっかけとして高画質&最新話の先行閲覧という付加価値を加えているわけですね。入金額は105円と525円の2種類があるんですが、これはどちらも内容は変わらない。525円版はパトロン版と名付けられていて、作者を応援する気持ちを込めて購入してくださいという意図で設定されている。これもとても面白いですね。

2種類の入金方法

 入金方法はPayPalWebmoneyの即フリが用意されています。個人向けの送金サービスとしては現時点ではもっとも現実的な選択でしょうね。PayPalの送金手数料が3.6%+40円、Webmoneyが5%となっているので、この金額帯だとWebmoneyのほうが安くつきますね。使い慣れたサービスを使えば良いとは思いますが、作品を読んで、これは面白い!是非送金したい!と思った人のためにWebmoneyでの送金方法について少し解説してみます。

Webmoneyで入金するには

 Webmoneyで個人向けに送金するためにはウェブマネーウォレットというサービスを利用する必要があります。

WebMoney

 ウェブマネーウォレットとウェブマネーウォレットプラスの2種類がありますが、これは基本的にはチャージ方法の違いですね。コンビニ等で取り扱っているプリペイド番号でチャージする場合はウェブマネーウォレット、クレジットカードやネットバンクから直接チャージする場合はプラスを選んでください。プラスは使用金額に応じたポイント還元サービスもあるみたいですね。個人情報を入力する必要がありますが基本的にはメールアドレスだけで無料で登録することが出来ます。

 チャージですが、ウェブマネーウォレットプラスの場合は1000円以上10000円未満の範囲で自由に設定できるので、複数回の入金を見越して端数が出ないようにチャージすることも可能ですね。ちなみにオーシャンまなぶの場合は、通常版が手数料込みで116円、パトロン版が手数料込みで557円になりますね。1114ptでチャージすればちょうどパトロン版2回分になります。Webmoneyの使えるサービスは意外と多くて、ニコニコ動画のプレミアム料金支払い等にも使えますので自分なりに他の使い道を思い浮かべておくのもよいかもしれませんね。

 送金先は「no title」から購入する作品をカートに入れて送金方法とメールアドレスを入力すれば口座番号がメールで送られてくるという手順になってますね。手間としてはそれほど面倒くさいものではないですが、先にウォレットIDを作成しておくというのだけが手間なのでそこだけもう少し説明が欲しいですね。

Webコミック課金の可能性

 この最新話先行有料配信というやり方は単なる投げ銭とは違って、読者が積極的に入金する動機付けを作るという点でなかなか興味深い事例になるのではないかと思っています。1日6000アクセスを越える人気コミックと言えどもこれで実際どれくらいの収入を得られるのかというのは未知数ではありますが、単にサーバー代を賄うだけと考えれば月2回の更新として、1話あたり10人が入金してくれればいいわけですから十分現実的な数字と言えるでしょう。仮に月間のユニークユーザーを2万人と仮定して、その5%が入金してくれたならと考えると月10万円を超える収入が見込めるかもしれません。このあたりはあくまで理想的に行った場合の話で、なかなか簡単にはいかないでしょうが是非とも一つの成功のモデルケースになって欲しいものですね。

 ちなみにこの「オーシャンまなぶ」という作品は言葉の暴力が直接肉体ダメージになる異世界を舞台にしたファンタジーで、「Hunter×Hunter」や「Liar Game」の系譜に連なる理屈バトル漫画として高い完成度を誇っています。一見して雑な絵柄で引いてしまう人もいるかもしれませんが、面白さは折り紙つきなので、この手の作品が好きな人ならば是非とも読んで欲しいですね。

オーシャンまなぶ 第1話

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