- アーティスト: ブーレーズ(ピエール),サマーズ(ヒラリー),ブーレーズ,アンサンブル・アンテルコンタンポラン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2005/02/23
- メディア: CD
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しかし、この曲ほど、徹底的なセリー技法によって冷徹に作曲されていることは言うまでもないだろう。あまりにも──度し難く──「頭脳的」な音楽のため、それは「叙情的」にしか聴こえない。もちろんそういった「聴かれかたの可能性のすべて」が、ブーレーズの想定の範囲内のことだろうが。
ところで、ソフトバンクという「ホワイトナイト」(白馬の騎士)の登場もホリエモンの想定の範囲内なのだろうか。
Nikkei ends higher on exporters [CNN NEWS]
Softbank Corp. and its financial arm, Softbank Investment Corp. (SBI), jumped after SBI emerged as a "white knight" for Fuji Television Network in its fight to avoid a takeover by Internet firm Livedoor Co.
そういえば、『日経マネー』(2005・4月号)の「やっぱり来た! 新興企業株の大逆襲」という記事が、ソフトバンク、楽天、ライブドアという「3BIGネーム大研究」で、それぞれの「強気材料/弱気材料」を比較していた。
それぞれの強気/弱気材料を一つだけ挙げれば、ソフトバンクは強気が「経営決断の速さ」、弱気が「通信事業は赤字が続く」、楽天は「主力のイーコマースが高成長」/「プロ野球事業は数年赤字見通し」、ライブドアは「即利益につながるM&A」/「成長は社長に依存」という分析だ。
もちろん、時価総額においては、ソフトバンクとライブドアでは圧倒的な差がある。が、
われわれの悟性というものは、常に明晰であり確実であることを希うものであるが、しかしその反面われわれの精神はしばしば不確実さに心惹かれるものを感じるのも事実である。人間の悟性は哲学的研究と論理的推論の小径に分け入るにつれ、ほとんど意識しないまま、自分が他人のごとく感じられるようになり、これまで馴染んできた諸々のものから見棄てられてしまったように思われる場所へと踏み迷うものである。それゆえこのようなことを嫌って、人間はしばしば想像力を逞しくして偶然と幸運の領域に留まろうとする。あの飾り気のない冷徹な必然性の世界ではなくて、華やかな可能性の世界に人間は耽溺しようとするのである。そしてまた人間はこの可能性に勇気づけられ、あたかも激流の中へ飛びこむ泳ぎ手のように、冒険と危険の中へと身を投ずるのである。