Dusty Springfield / Dusty In Memphis
ダスティがメンフィスに行くきっかけとなったのは
アレサ・フランクリンのアトランティック移籍ではなかったか。
アレサはコロムビア時代は
ジャズやポピュラーソングを歌っていて、
それを実力発揮されていないと見た
ジェリー・ウェクスラーが
彼女を南部に連れていったのだ。
そして爆発。
アレサがあそこまで良くなるんだったら
ダスティも。
また、
このアルバムは
ブリルビルディング周辺のソングライターたちにとって
ソウルテイストの曲を書くというテーマの
実験場にもなっている。
キャロル・キングはアレサに「ナチュラル・ウーマン」を
そして
ダスティにはバリー・マンとシンシア・ウェイルが
「ジャスト・ア・リトル・ラヴィン」を。
最高の舞台でこそ
才人達は真価を発揮するのだという
もっともわかりやすい例なのだ。(松永良平)