2017年2月・会員の集い

北海道CUDO会員の集い
2017年2月11日(土)13:30〜15:30

札幌エルプラザにて会員の集いが開かれました。参加者は27名。旭川、奈井江、小樽など札幌以外の会員さんも参加されました。
今回のスピーカーは眼科に勤務し色覚検査をする視能訓練士のKさんと、ご自身が色弱でWebサイトの制作会社にお勤めのYさんです。
Kさんは眼科での検査手順や検査機器の特性を紹介。検査機器のアロマノスコープ、パネルD15、SPP1を持参し、それぞれの機器から色覚の何がわかるのかを説明してくださいました。参加者の多くは石原式検査票以外の検査経験がありません。C型は石原式検査票をクリアしてしまうので次のステップの検査を経験する機会がないのです。この日は初体験の貴重な検査機器に全員が興味津々でした。
また、Webサイトの制作会社にお勤めのYさんは「色弱であることより左利きの方が困ることが多い」と、みんなの笑をしっかりキープ。洋服の組み合わせがわからないので家族のチェックが欠かせないことや、焼肉の焼け具合がわからないことを話すと、他の色弱の方からも「同感!」の声が上がりました。やはり色だけで判断するのは難しいですね。若いYさんの話を受けて、70歳代の色弱の会員さんからは、差別的な言葉を受けた若い頃の苦い経験談が語られました。北海道CUDOではC型、P型、D型という色覚のタイプで呼び合う習慣があります。そして、社会も色弱を特別視する風潮がだんだん少なくなっ
てきています。でも、色覚の違いが理由で苦しい思いをしなくてはいけない時代が、そんなに遠くない過去にあったことを忘れてはいけないですね。苦い記憶を繰り返さないためにもCUDをたくさんの人に知ってもらいたいと改めて思いました。

会員の集いは15:30でひとまず終了しましたが、この日は、その後も検査機器を体験したり、個々の事例を話し合ったり、活発な意見交換がなされました。参加してくださったみなさま、ありがとうございました。〈J〉