days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Fable II


ピーター・モリニューによるXbox360アクションRPGFable II(フェイブルII)』。
そのメイン・クエストをクリアしました。
Xboxで出た前作『Fable(フェイブル)』は未プレイです。
発売されたのは昨年末。
積みゲーと化していましたが、楽しく遊べました。


メイン・クエストは次の物語に沿ったもの。
みなし子で貧しいながらも姉と一緒に必死に生きてきた主人公が、城主に「自分にとって邪魔な存在だ」と姉を殺害されてしまいます。
運良く難を逃れた主人公はやがて成長し、敵が世界を轟かす存在と知り、自分が生まれながらの英雄と知ります。
そして世界を救うため、姉の仇を討つために、冒険を繰り広げます。


レベルアップや戦闘は結構楽しかったのですが、アクションゲーマーには物足りないかも知れません。
それなりに強くなればゴリ押しも可能です。
アサシン クリード』っぽいというか。
敵は雑魚が殆どですので、多彩な戦闘とはいきません。
しかしゴリ押しが失敗してノックダウン(本作にはゲームオーバーの概念はありません)されると、そのときに受けた傷は身体に一生残ったままになります。
可哀想に私の主人公は傷だらけになってしまいました。


可愛いのは愛犬。
可愛がればお腹を出してひっくり返りますし、技を仕込めばここ掘れワンワン状態で宝探しをしてくれますし、戦闘時には手伝ってくれます。
外見は主人の成長に合わせて、可愛くなったり人相が悪くなったりするそうです。
私の愛犬は可愛く成長してくれましたよ。


メイン・クエストのみだと10時間少々でクリアしてしまいそう。
でもこのゲームの魅力はメインだけではありません。
中世ヨーロッパを元にしたハイ・ファンタジーと言っても良い世界を舞台にしたこのゲーム、自由度の高さが売りでもあります。
自由度と言っても、以前ご紹介した『Fallout 3』のようなものとは少々違っていて、物語よりも「世界での生き方」に重点が置かれています。
善人と生きても悪人として生きてもOK。
サブ・クエストも面白いですが、文字通り「生活感」に魅力があります。


酒場・鍛冶屋などでアルバイトをしたり、貯めた小金を元に商店や家を購入し、それらの売り上げや賃貸料で資産を増やしたり、果ては結婚して家族を作ったり(冒険の留守中も生活費をお忘れなく)、あるいは町それぞれに家族を作ったり(重婚)も出来ます。
商店や賃貸の売り上げは町ごとの景気に左右されるようですし、避妊しなければ子供が出来たり。
求愛者が現れればプレゼントをもらったり、逆にプレゼントして喜ばれたり。
何だか妙に現実的です。


しかし生々しくないのは、カラー挿絵風の独特のグラフィックもさることながら、いちいちブラックで下品なところ。
民衆の心を掴むために、踊ったり、おならしたり、時には色気を振りまいたり。
台詞やアイテムの説明もいちいち何だか可笑しいのです。
英国製ゲームならではの面白さなのでしょう。
判を押したように美青年・美少女ばかりが主人公のJRPGでは絶対に作れないゲームと言えます。


先日遊んだSF-RPGの『Mass Effectマスエフェクト)』は主人公と男性としてプレイしたので、今回は女性としてプレイしてみました。
はい、ものの見事に物凄いルックスに成長しました(笑)。


基本的にRPGは善人でプレイしたいので、善行を重ねる内に天使の輪っかまで頭部に浮かぶようになっています。
しかしパラメータの「純粋度」を上げる為に、肉類を殆ど食べずに野菜や豆腐ばかり食べていたら、肌が青白くなってしまいました。
魔法をたくさん覚えたら背が高くなっただけではなく、肌に青白い紋様が浮かび上がって来てしまいました。
後半にとある決断を下したので、目が赤く発光するようになりました。
まだ若い筈なのに、皺も増えて老けてしまいました。
兵役に就いたので、頭丸刈りになってしまいました。
散々苦労して、どうなったかというと、こんなんなっています(T_T)

後ろからヒロインを羨望の眼差しで見つめているのは、ヒロインの妻です。
相手が同性愛者もしくは両性愛者ならば、同姓婚もOKなのです。


性別問わずに人々からは求愛受けまくってモテモテなんですけどもね。
身長も2mくらいありそうな大女になっています。
尚、野菜ばかり食べると本来は痩せてしまうそうですが、不特定多数の男性女性と遊びの関係を続けたからか、胸だけは立派になっています…
こういうのもZ指定のゲームらしいです。


メイン・クエスト終盤には重大な決断を迫られますが、私は良心の通りに選択しました。
実際に自分が迫られたら、裸足で逃げたくなるような苦しい決断です。
その結果、世界も良い意味で大きく変容したようですが、今でもちょっと後悔しない事も無いですね。
それだけこのゲームは、文字通りにRole Playingしているのでしょう。
善行のし過ぎで主人公個人が多大な犠牲を払って不幸になってしまったので、今後は幸せにしてあげたいものです。
まずは美容室に行って髪を生やしましょうか。
それから新しい家族を与えてあげましょう。
ダウンロード・コンテンツによるエピソードも遊んでみたい。


今度出る廉価版のプラチナ・コレクションは、ダウンロード・コンテンツ込みだとか。
これから買われる方は、そっちを待った方が良いですよ。


先日、ドイツで開催されたGamesConで、『Fable III』が来年末に発売されると発表されたばかり。
続編では『II』のセーブデータを読み取り、本作の主人公の子孫としてプレイするようです。
国家を統治するストラテジーっぽい内容になるようですね。
ピーター・モリニューには『ポピュラス』というゲームがありますから、そっちの路線とこっちのRPGの融合になるのでしょうか。
アクション面は楽しくもやや物足りなかったですが、次回ではその点のパワーアップもお願いしたいところ。
それでもこれは、個性的なRPGを求めている方にお勧めなのです。


FABLE II (フェイブル2) (通常版) 【CEROレーティング「Z」】 - Xbox360

FABLE II (フェイブル2) (通常版) 【CEROレーティング「Z」】 - Xbox360