days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Barco Cine7 LIMO PROフォーカス調整&びっくり実験


このところ三管プロジェクターBarco Cine7 LIMO PROのフォーカスが甘くなって来たので、アークスの白須さんに来て頂き、フォーカス調整を行ってもらいました。
コンバージェンス調整は自分でも出来ますが、フォーカス調整は出来ません。
よってプロのインストーラーに登場願います。
前回は3月末の調整でしたから、プロの目で調整して頂くにも丁度良い頃合いでしょう。
19時過ぎに来て頂き、ちょちょいのちょいの10分程で終わりました。
さすがプロです。
カバーを開けで直に手で管を調整し、本体横のボタンをいじり、部屋を暗くしてリモコンでコンバージェンス調整。
あっと言う間にフォーカスがビシとして、見通しの良い元の映像に戻りました。
因みに料金は無料。
この種の調整費用は、プロジェクター購入時の代金に含まれています。


暫し白須さんとAV雑談をしました。
吉祥寺時代のお店にあった9インチ管のBarco CineMaxは、お客さんの家にお嫁に行ったとか。
白須さんのお客さんにも、当blogを読まれている方がいらっしゃるとか(ネット世界は狭いものですね)。
イオニアのAVアンプのシリーズは全体に音が良いとか。


本blogの「リンク集」にも白須さんのblogにリンクを貼っているので、時々ご覧になっている方もいらっしゃるかも知れませんが、ここ何ヶ月の白須さんblogは大変な情報量になっています。
特にお店の移転に伴ってのシアター新築の記事は、私にとっては興味津々でした。
新築時の部屋作り、プロジェクターの選択、超怒級AVラック作成等、真似は出来なくとも考え方の参考になります。
第一、部屋が出来上がっている様子を写真で見られるのは楽しいものです。
部屋やスピーカの製作に対する考え方など、長岡鉄男派の白須さんらしいなぁ。
シアター完成後は余り更新されなくなるのかな…と思いきや、最近はあれこれ実験をされていて、さらに大変面白い。
特に最近は静電気の除電に燃えているようで、スピーカーケーブルを収納する管を水没させたりと、思い切った記事が目立ちます。
ここら辺、白須さんの性格がかなり出ています。
で、おしゃべりの中で、色々と規格が出て来ても、結局はオーディオは基本が大切だといった話になりました。
そこから転じて、白須さんの記事に書いてあった静電気除去の話になったのです。


この記事に登場するサンダーロン・フェルトという工事用の布を使ってCDやらDVDやらの静電気を除去すると、音質・画質が激変して向上するという話になりました。
「静電気を除去すると、笑っちゃうくらいに激変しますよ。」と白須さん。
「オーディオアクセサリーっておまじないみたいなものも多くて、あんまり信用できないんですが」と私。
「試してみます?」と白須さん。
さすが売り込み上手の白須さんでもあります。
ダマされないぞとばかりに、「このプロジェクターでも効果が分かるんですかねぇ」と私。
かなり半信半疑でしたが、そもそも私にでも差異が分かるものなのでしょうか。


ということで、アンプの音量も普段くらいの大きさに設定して視聴比較。
まずBlu-ray Discチェンジリング』をプレイヤーであるPLAYSTATION 3に入れます。

チェンジリング [Blu-ray]

チェンジリング [Blu-ray]

起動してメニューが表示され、本編を再生開始。
モノトーンの映像からアンジェリーナ・ジョリーが起床して息子を起こす場面です。
やはり高画質ディスクですね。
色数が少なくとも解像度が高い。
音も抜けが良い。
「観ると暗い気分になるけど、良い映画ですよね」等とお喋りしながらの視聴です。
2分程観てから、白須さんが「はい、ではディスクを取り出して下さい」と言いました。
プレイヤーからディスクを取り出すと、白須さんはお持ち下さったフェルトみたいな布ケースにディスクを入れました。
商品名は「JODEN」。
白須さんはディスクをそれに入れて、ちょっと手で押さえただけです。
時間にして10秒強でしょうか。
かなりお手軽な感じです。
「はい、お願いします」
渡されたディスクをプレイヤーに入れて再生開始です。
そんなに変わるのかなぁ…と訝しげに画面に目をやると、いきなりメニュー画面が違いました。
ユニバーサルの金属調メニュー画面が、かなり抜けが良くなっています。
しかも起動音も迫力が出てしまっているし。
ええっ!?
驚く私を見て「はっはっは」と笑う白須さん。
「これは…びっくりですねぇ」と私。
「お幾らですか?」
「3,000円です」と白須さん。
値段を聞いたこのとき、既に買う気になってしまいました。


さて映画本編の再生開始です。
というか、既にタイトルのフォントも含め、情報量が明らかに多い。
ゆっくりと動くクレーン撮影が捉えた住宅街の街路樹も、家々の屋根も、葉っぱやタイルが増えています。
アンジェリーナ・ジョリーの肌の質感も生活感が伝わり、かなりリアル。
二の腕など、立体感が凄い。
音も色々な細かいニュアンスが聞こえるようになり、音量が上がったかのように感じました。
「分解能が上がった為ですね」と白須さん。
実はアナログのプロジェクターで試すのは今日が初めてだったので、楽しみにされていたとか。
「アナログだからこそ、効果がはっきり出たんですよ」とのこと。
プロジェクター本体の中にもこの布を贅沢に使えば、さらに効果は上がる筈とか。
ナルホド、それは有り得ない話ではなさそう。
今日は雨だったので湿度はかなり高かった筈。
それでも静電気除去効果がこれ程あったのですから、かなりびっくりです。


しっかしです。
実は来年早々にでも、プレイヤーとアンプを買い換えようかと考えていました。
でもこれ程激変して画質・音質がアップするのならば、まだまだ現行システムから変えなくても良いのではないか。
白須さんにその旨伝えると、「はっはっは」と笑われてしまいました。


オーディオアクセサリーの類いは高価なものも多い。
静電気除去関連の商品も色々と出ていますが、大概は私には値段が高過ぎるように感じてしまいます。
JODENの3,000円という値段も、普通の人から見れば高価でしょう。
事実、私も今までアクセサリー類に一度に1,000円以上投資したことはありません(専用スタンドとかの大きな物は除く)。
でも3,000円くらいならば試してみよう、という方がいらっしゃいましたら、アークスに連絡を取ってみては如何でしょうか。


…と書いてから、白須さんのblogを覗いたら、いきなり今日のことが書かれていました。
もちろん、私はアークスの回し者ではありませんよ。