九罰の悪魔召喚術

電撃の新人さん。
舞台は現代日本だけど、違うのはキリスト教っぽい宗教が一大勢力を築いている事。高校生の兄妹が主人公で、何故か兄はアイムと言う名の炎の悪魔(美少女)に好かれていて、いつもまとわりつかれている。街で起こった悪魔絡みの事件のため、1人のイクソシスト(美少女)が派遣されてきて、事件とは関係無い兄妹とアイムは目を付けられてしまい...と言う展開です。

少々微妙な1冊でした。悪い事をしている悪魔を探し出して倒す。王道な展開だけど、イマイチ盛り上がりに欠けた印象が。都合良い展開だなぁと思う事もしばしば。アチコチ設定にあれ? と思ってしまったり、厳格なはずのイクソシストが、あっさりと主人公達と共闘したり。シリアスな展開とコメディが微妙な混ざり方をしているように思えて、読んでいて結構戸惑いました。
主人公の言動がどうにもシックリと来なかったのも、微妙に感じた一因かも。家族を守りたいと言う気持ちは分かるけど、最後の決意には正直納得が行かない。その選択は誰1人幸せにならないと思ったのは自分だけでしょうか...。

しかし、最後の最後の展開はとても予想外で良かったです。あの敵がすんなり引き下がる訳が無いよなぁと思っていたら、ホントに面白い事になりました。この状況、今後どうなるのかとても気になります。すんごい拗れそうでワクワクする。

こんな感じの1冊でした。続きがとても気になるので、2巻が出たら買おう。