とある飛空士への恋歌 3

空飛ぶ島で世界の果てを目指すお話の3冊目。遂に到達した聖泉。海が噴水の如く噴き上がる威容を目にしたのも束の間、この地を空族に襲われて...と言う展開。
前半、ノンビリした雰囲気で進むなぁと思っていたら、後半は怒涛の展開。前半の緩さも合わさって、後半がより一層緊迫感に満ちていました。正規の軍人だけでは手が足らず、まだ学生である主人公達も戦いに駆り出されてしまう展開が読んでて辛いです。何とか無事でいて欲しいと願うものの、戦いになれば人が死ぬのは避けられない事で。ただ一方的にやられるのではなく、自分達の住む場所を、そして仲間を護りたいから戦いに臨む。その決意と覚悟に胸打たれグッと来ました。でもやっぱり辛いなぁ...。戦いは一段落したけれど、これで終わりでは無いだろうし。今後の展開がちょっと怖い。

しかしこの終わり方、つまりはそう言う事だよね? ちょっと『追憶』読み直してくる。