ほうかごのロケッティア

いじめとか色々な理由で元の学校にいられなくなった生徒が集まる孤島の高校が舞台。主人公はクラスの人間関係を裏から調節する立場。そんなクラスに、主人公の過去を知る超美少女が転校してきて、彼女のためにとある理由からロケットを作るお話です。
宇宙を目指してロケットを作る。空を目指す話は基本的にロマンがあって好きです。その意味では普通に楽しめたのですが、でも今ひとつ物足りなさを感じてしまいました。序盤、主人公がまるでゲームでもするかのように、クラスメイト達を裏から操って得意気にしているのが読んでいて気分良くなかったのもあるんですが...。人間関係とか、ロケット打ち上げのための理解を得る苦労とか、そういった部分では十分青春していて良かったです。しかし、個人的には技術的な壁にほとんどぶつからずに進んでいる所が寂しかった。この学校に集まる生徒達が皆訳アリと言う設定なので、人間関係に重点が置かれるのは当然だと思うけど。残念。