ピーチガーデン 3

シリーズ最終巻。「運命の恋人」と「本来の恋人」、合わせて4人の中から「運命の恋人」を選ばなければ皆の記憶から消されてしまう「満月の呪法」にかかった主人公がヒロイン4人とラブコメするお話、これにて完結。
序盤から「満月の呪法」を仕掛けた張本人・月読が登場。いきなり誰が運命の恋人で誰が本来の恋人を明かしてくれました。てっきり主人公が悩みぬいて、運命の恋人を見つけ出す展開になるかと思っていたので、この暴露はビックリ。えーーーー。
でも、はいそうですか、と諦められない「本来の恋人」たち。主人公も主人公で、じゃあ...と「運命の恋人」を選ぶようなキャラじゃない。全てが分かった所から始まる駆け引きは、皆必死で怖いぐらいでした。特にまかみさん...結構好きだったんですが、流石に本気で迫ってきたシーンは怖い。と言うかドン引きだろう...。
瞬の素直になれずに遠回しに攻める展開は良かったものの、まかみさんの根回しと主人公の鈍感さで気づいて貰えない不遇っぷりにはちょっと泣いた。そして美里の純粋な恋心は本当に可愛い。この一途さは素敵。
そしてウサギのツンデレっぷりは最後まで変わらず。しかし人より老化が極端に遅いと言う自分の体質を考えれば、恋愛に臆病になるのも分かる。1人残されるのは怖いよなぁ。
こんな感じ。最後に誰を選んだかは、読んでのお楽しみ。個人的には少し意外でした。順当と言えば順当だけど。次回作にも期待しています。