正捕手の篠原さん 2

とある野球部の日常を書いた、1話2ページの超ショート小説の2冊目。女子ソフトボール部から一時的に練習に参加する事になった少女・愛理が加わったり、南の島での野球部夏合宿がメインのお話。

面白かったです。2ページで1話と言うテンポの良さは相変わらず。1巻に比べて笑いのツボにハマる事はそれほど多くありませんでしたが、代わりにキャラ同士の関係にニヤニヤする事が多かったです。新キャラ・愛理が徐々に野球部に打ち解けていく展開とか、主人公を巡る女子達の微妙な距離感とか。
特に良かったのは、主人公の幼馴染で野球部マネージャーの深見さん。イタズラ好きでトラブルの元になる事も多いのですが、でもその裏側には健気な乙女心が垣間見えます。時折見せる、その純な部分が最高に可愛かった。真琴や愛理と仲良くしている所を見ては、表面上では笑っても心の中では決して嬉しくはない。これは真琴達からしてみても同じですが...。妹・杏のどこまでも分かりやすいツンデレっぷりも凄いし、主人公、モテるよなー。

しかし...話とは別の事ですが、やたらと脱字等々が目立っているのはどうにかならなかったのでしょうか。多かれ少なかれ校正漏れがあるのは分かりますが、いくらなんでも酷いと思いました。残念過ぎる。