Intermezzo - Cahier

はてなダイアリから参りました(

ミャンマー6回目2日め(ピンマナ〜タッコン運用リベンジ!)

7Upをピンマナで放棄。バガンゆき107Upは既に行った後だった。次の101Up客車鈍行はMagwayマグウィゆきではなく、Chaukチャウゆきだった。


  • 507Up:RBE5044(キハ142-7、乗)+RBE2583(キハ141-8)

2012年頃から「キハ52+キハ58の2連」「キハ52+松浦MR」「キハ52単行」「松浦MR単行」などの編成で目撃されている(バガンからの108Dnやピィからの110Dnですれ違う)この運用、今回はRM資料でマンダレー所属とされているこの2両でした*1


Tat Konの1つ南の駅Sin The駅から北東方向へ未知の分岐線がある。航空写真で見ると、数マイル上って山際で工事中で終了。Sin Theの駅名標はもうY分岐になってるけれど、まだ開業していないかもしれない。もづくんによれば、Nay Pyi Taw-Tatkon-Pinlaung Railway Projectの一部ではないかと推測。Pinlaungはカローとカヤー州州都ロイコーを結ぶ鉄道の中間駅で、つまりこのプロジェクトは、首都ネピドーとカヤー州ロイコーの短絡が目的ではないかと思われる。カヤー州もそのうち行ってみたい。
507Upの実際の発着時間は、ピンマナ0657〜ネピドー0720/21〜タッコン0820。
※ピィゆき109Upはキハ141系2連。同席のおばあちゃんのビルマ語攻撃によりチェックできずw
☆運用解析☆

  • 507Up:ピンマナ0700-ネピドー0730-タッコンTat Kon0830
  • 508Dn:タッコン0930-ネピドー1030-ピンマナ1100
  • 509Up:ピンマナ1300-ネピドー1330-タッコン1430
  • 510Dn:タッコン1530-ネピドー1630-ピンマナ1700

ピンマナ所属RBEによる単行or2連。
※当該区間の時刻表はなく、ネピドー駅員談。必ず現地でご自分で最終確認を!


タッコンから北上する列車は夕方の11Upまでないため、タクシーを考えていたが、駅前にはバイタクのみ。しかも運転手いないw Pyawbweまで約50kmあり、さすがにバイタクは厳しいかな*2と考える。
タッコンの駅員が「どこへ行くの?」と聞いてきてくれたので「Pyawbweまで行きたいのですが」と相談。ここでPyawbweの読みがしっかり判明。ピョーブウェ。PyawbweからターズィThaziへLRBEの列車があるらしい*3事がわかっていたのと、Pyawbweから東西に比較的新しい支線がある事がわかっていたため。列車の時刻も改めて確認してくれましたが、やはり夕方の11Upまで列車はないようで、駅員が駅前の国道にあるバスストップへ案内してくれる。徒歩数分。ちょうどマンダレー方面ゆきのバスが通りがかり、そのまま乗車。満席で通路にも人があふれており、通路に「あの椅子」対応でした(謎笑)
※ちなみにこの区間の各所発マンダレーゆき北上バスは午前中は本数が多いですが、夕方には皆無になりますので注意。
参考まで実際のバス乗車時間:タッコン0840〜ピョーブウェ0953。バスは残念ながら日本製ではなく、韓国現代製の観光バスタイプでした。ピョーブウェのバス停もほぼ駅の前で、徒歩数分。

*1:実際の目撃情報から、この2両はマンダレー所属ではなく、おそらくピンマナ所属と推定される。両車とも赤白のVIP色だが、車内設備は普通のキハ141のままである

*2:遠距離にも往々にして対応してくれますが、バイタクは基本的には近距離用の乗り物です

*3:"NLM" 2013/9/23号より

ミャンマー6回目2日め(ピョーブウェ〜ナッマウク線新規開拓)


ピョーブウェに到着し、取り敢えず本線を見ると、いましたいました、LRBE。比較的きれいなMR標準色のLRBE65。牽引される小型客車LRBTも白色が眩しい美しい塗装状態。
と、その南側に1両でぽつんと停まっているキハ52を発見! RBE5009(キハ52 153)でした。


以前はピンマナ所属(現在もピンマナ所属ピョーブウェ駐在と推測される)で、バガン運用に入っていたり、"2ndTrain"では複線区間を走る単行列車として登場していました。下車してきたMRスタッフに「この列車はどこゆき? 何時に出るの?」と突撃取材。スタッフから

  1. この列車はピョーブウェから西にあるショウメングァゆきである。発車時刻は午後1時
  2. 折り返しの列車は明朝6時発でピョーブウェに戻ってくる。
  3. ショウメングァには何もない。スタッフたちはRBE車内泊(我々が云うところの「レイローイン」方式)

と概略を聞いたところで、私の気持ちはほぼ固まっていました。
「外国人は乗れるの?」
「私もショウメングァまで行きたいんだけれど、RBEに泊めてくれる?」
乗りたいアピールの私に、苦笑いしながら「オーケー」と云ってくれるスタッフ。じゃぁ、また後で、と別れて、出札に切符を買いに行く。

maya「ショウメングァまできっぷ下さい」
出札氏「ん? 次の列車は午後1時ね。……ピョーブウェに戻ってくるの?」
maya「この列車に泊まって明日の朝帰ってくるつもりなのです」
出札氏「たぶん終点(ショウメングァ?)から夕方の列車があるから今日帰ってこれるよ」
maya「えっ!?」
まぁ、キハ52に泊まるもよし、帰ってこれるもよしなので、どちらでも良かった。



YONE PIN KWETにて列車交換。
Pyawbwe(4):RBE5009(キハ52 153、乗)
Pyawbwe(1):RBE2585(キハ141-10、乗)+RBE5045(キハ142-8)+RBE2555(MR-124、無動力トレーラー)
実際には別の列車とYONE PIN KWETで交換、運転士や駅員に親切にしてもらい、折り返せた。時間的には私が辿り着いた交換駅のYONE PIN KWETの次の駅がショウメングァだと思われる。行き(山登り)が片道約3時間、帰りはダウンヒルでもあるものの、かっとび運転士で片道約2時間。
※Pyawbwe1/2の時刻表(Pyawbweや主要駅に掲示されている)には20の駅が記載。YONE PIN KWETは10駅めであった。


★この路線について★
実は下調べをしていたので、この路線の正体はわかっていた。
ミャンマー政府・国鉄が今世紀進めている、合計13の各プロジェクトからなるThe National Railways Network Projectの1つ「Pyawbwe-Natmauk-Magway Railway Project」の一部である。

  1. 2010/1/16 Pyawbwe-Ywataw(Natmauk) 開通
  2. 2013/3/13 Ywataw(Natmauk)-Natmauk(新駅) 開通
  3. 2009/12/19 Magway-Kanpya 開通
    • http://www.burmalibrary.org/docs08/NLM2009-12-20.pdf
    • Magway側でも大学通学などの利便の為、一足先に近郊路線が開通していた。3駅と短い路線だが、マグウィ教育大学、マグウィ薬科大学、マグウィ技術大学などがある。
  4. Natmauk(新駅)〜Kanpya間は建設中と思われる。


今回乗った区間の概要。東から西へ。

  1. Pyawbwe
    • ヤンゴンマンダレー本線にある駅。今回の区間以外にもインレー湖方面への支線もあり、ターズィThaziに次ぐ東西南北交通の要衝となっている。
  2. Ywataw(Natmauk)
    • 管区境・峠にある駅以外何もない駅。Ywatawと云う地名は割とポピュラーでビルマ語エリア各所で見られる。ネピドー〜ピンマナの間にある駅もYwataw。そのためか、Natmauk郡にあるこの駅は、Ywataw(Natmauk)とフルネームで呼ばれる。ユアトーナッマウク。
  3. YONE PIN KWET
  4. (未踏)ショウメングァ
  5. (2013年8月通過)Natmaukナッマウク(旧駅)
    • ネピドーからサトワ・タウンインジーを経てバガンへ至る路線の途中にある駅。2013年8月の時点で駅名標にはX型の分岐を記載されていた。アウンサン将軍の生地でもあり、ミャンマー人には有名な地名らしい。ナッマウク市街地の南東にある(と思われる)。
  6. (未踏)Natmaukナッマウク(新駅)
    • ナッマウク市街地の西の果てにある。


☆運用解析☆

  • ピンマナ所属ピョーブウェ駐在RBE3連
    1. Pyawbwe(1):NatMaukナッマウク(新駅)1320-Pyawbwe1840○ヨ
    2. Pyawbwe(2):Pyawbwe0500-NatMaukナッマウク(新駅)1020
  • ピンマナ所属ピョーブウェ駐在RBE単行
    1. Pyawbwe(3):ショウメングァ0600-Pyawbwe0900
    2. Pyawbwe(4):Pyawbwe1300-ショウメングァ1600○ヨ

※Pyawbwe3/4は、Pyawbwe・中間駅とも駅に時刻表掲示がないため、運転士からの聞き取り(4は実績も加味)情報

ThaziゆきLRBE列車(列車番号不詳):LRBE65+LRBT207+LRBT206+LRBT220
ThaziゆきLRBE列車は1200発。Pyawbweに来るThazi発は0500らしい。

LRBE65もやはりタイヤ駆動。鉄車輪はレールガイドの役割を担い、駆動はしない。


昨夜の水害区間もあってだろうか、マンダレー本線は壊滅的状況で、ちょっと遅れれば乗れるかなと甘く考えていた11Up(※注:定時運転の場合、乗れません)は運休。
ピョーブウェ駅の副駅長さんが提示してくれたのは、各駅停車に近い1Up(P2230-MDL0400見込)と、急行3Up(P0400-MDL0700見込、こちらがオススメとの談w)の二択。結局先に来た1Upに乗車。結果はPyawbwe2355-Mandalay0527(定時から約9時間遅れ)
結果的にPyawbweでは昼3時間、夜6時間待機した。特に何もない街道町だが、駅売店のシャーク*1は半分凍っていておいしかった。当日夜の列車でネピドーでの会議へ向かうと云う副駅長をはじめ、駅員の皆さんにもよくしていただいた。ありがとうございました。たぶんまた行きます。

*1:ミャンマーの栄養ドリンク。暑季には服用必須