Intermezzo - Cahier

はてなダイアリから参りました(

ミャンマー6回目4日め(バガン→セフュー)


夜明けの腕木信号の向こうに月が見える。
朝、バガン着。車庫へ入るのであろうRBEを見送る。

普通の人ならこれからバガン観光となるところだが、私はエーヤワディ西岸のセフューと云う町を目指す。セフューからパコックという町まで、比較的最近開業した路線が日本の気動車RBEで運行されていることがわかっているからには向かうほかない。GoogleMapで、バガンからセフューの道のりはエーヤワディ河を渡るもののそこまで遠くない事もわかっていた。バガンで客待ちのタクシー(数は少ないが、外人は結構構われる)と交渉、事前に考えていたよりやや安いくらいだったので、バガン→セフュー駅(片道)を40,000Ksで合意。寄り道(オプションは金額追加)しながら2時間程度で到達可能だった。


ネピドー発着の客車列車101Up/102Dnの終着駅Chaukチャウッを視察。町外れにあり、駅へのアプローチ道からして世界の果て感があるが、駅のホームからの360度展望がすごい。RBEなしを確認。隣接するパヤーは場にそぐわず立派だ。駅名標を撮っていたら、向こうの家の犬に吠えられた。世界の果てだ。

列車は首都ネピドーとの間の鈍行列車が一日一往復。チャウッの宿泊事情などを考えるに、実際の乗車は結構厳しい。日の長い季節にバガンから早朝駆けつけるのが現実味がある。夜にこの駅に到達するのは結構絶望的だと思う。特にこの町を事前に知らない場合。

チャウッ駅長一家。左上の子は写真を嫌がった。

マンダレーバガンをはじめとした中央内陸部は、沿海部に比べると雨季の影響は少なめですが、途中区間には涸川(ワジ)が多くみられ、雨季の降雨直後は道が通れなくなる事もあるようなので注意が必要です。ミャンマーの涸川(ワジ)にはほとんど橋がかかっていません。水があるときは「直渡河」になります。このルートに確実性を求めるなら、乾季か暑季*1がおすすめ。

バガン→チャウッにはピックアップバスも走っているので時間に余裕があれば試してみたい。が、チャウッ→セフューのアシ(バイタクがつかまるかどうか。英語が通じるか)も含めて、ちょっと厳しい気がする。

エーヤワディの大きな橋を渡って、チャウッからセフューに入る。この橋は新しいが、線路はなく、チャウッとセフューの鉄道のリンクはとられない模様。

セフューは小さいながらも商店街のある町らしい町だった。
「朝食にモヒンガー(ミャンマーソウルフード的麺類)食べたい!」と云ってたら、町の人に教えてもらって名店にたどり着く。

素敵なお母さんが作ってます。おばあちゃんも娘(写真NGらしく逃げられましたw)もいて、ぱっと見、女系一族のお店と云う感じでした。

モヒンガーは通常、元々茹でてある麺を、大鍋で煮ている魚類系のスープに入れてさぁどうぞ、と云うものですが、地方やお店によっては混ぜそば的なものがあったりします。


おかわりしようか迷ってしまったほど美味しかったです。ほとんど世界の果て直前のような町(後章参照)ですが、「このお店に」また行ってみたいです(^^;

*1:超暑いですけど

ミャンマー6回目4日め(セフュー→パコック)

そこは、世界の果てだった。




木陰にたくさんの乗客がいて乗車してくる。周りには何もないが、運転士によればちょっと離れたところに病院があると云う。


大きめの涸川(ワジ)をやや大きめの橋梁で渡る。



Dow Thar駅。ここはYawchaungではないと運転士談(謎

列車は通路まで満席だが、なぜかみんな楽しそう。もしかするとこのあたりでも祭(8月満月の祭)なのかも。

ここが旧Yawchaung。廃駅で旧「折り返しポイント」とは運転士談。

大橋梁の手前で一旦停止。安全を確認する。

大橋梁に入る。なんと道路と併用。列車が渡っている間は、両岸の踏切で係員が車両の進入を止めている。通行量はごく少ないので、まったく問題なさそう。人里離れた場所でもあり、鉄道橋がなかった頃は往来などなかったもの(渡し船すらなかったのでは)と推測される。なお、数カ月前にROKUさんが通った時は道路併用橋ではなかったとの事。徒歩やバイクで渡るなどの特攻往来ができてしまった結果、場当たり的にアスファルト舗装したのかもしれない。現状はアスファルト舗装してあっても1車線の道だが、両側の踏切番がある程度交通を制御しているものと推測される。また距離が長いとは云え直線なので、進入前に橋の向こうを確認できる。

仮乗降場のひとつ。ここまで立派な看板があるのは珍しい。

「ここから峠をはさんで川の向こう側に見える左下の方へ向かうんだよ」と運転士が教えてくれる。ダイナミックな線形。

ここから峠区間





エーヤワディの向こうにバガンの遺跡群が見える。感動的。







石油(運転士は「オイル」と云っていた)採掘場だと云う一帯に、正式な駅ではない仮乗降場がある。






以前は終着駅だったKYUN CHAUNG。RBEのエンジンが一旦停止、10分少々停車。


駅名標が根元からないんですけど><

元終着駅だったから供食設備があるとの事で食事を勧められる。名物らしい焼きそば(カウソエジョ)。おいしい。200ks。20円!ちゃんとスープもついてくるところがすごい。

MYIT CHEの駅では128Dnと交換。
128Dn:RBE2523(のと鉄道NT133)


トンネルとかカルバートの類はミャンマーでは珍しい。が、法面の表面が陥没してますけど!><

パコックコンピュータ大学だと思われるが、COMPEITER? コンペイターwwww

世界の果ても終わって平地だが土砂に埋もれかける区間が出てくる。

バガンからエーヤワディを渡ってきた新線と合流。

パコック大学の駅。もう2駅で終着パコック。


セフューでの列車を改めて。

Seikphyu2:RBE5053(キハ142-13)+RBE2596(キハ141-6)

Seikphyu2にはセフューに買い物に来たと思しきマダム多数だったため、トト*1とかモーターカーとか適当にタクシーとか呼ばれる乗り物が結集。一見ガラが悪い*2が、一人ひとりはいい人だったりする。

折り返しの時間は結構長い。運転士が車両の清掃をしていた。

Seikphyu1:RBE2596(キハ141-6、乗)+RBE5053(キハ142-13)
※エーヤワディ西岸鉄道のセフュー以南は線路設備は一定区間完成しているものの、営業列車は運行されていない。
パコックThu Kha Hotel泊。Agodaで44USD、定価で40USDのところ、雨季割引により32USD。フロントの感じもよく、良い宿でした。雨季などのオフシーズンは特にオススメ。

*1:タイで云うところのトゥクトゥク

*2:バガンからのタクシードライバーはこの連中に睨まれて、帰りがけの駄賃もままならず退散していた