木綿ときぬごし

コットンライフS スカイ

コットンライフS 1990年発売 東海パルプ
テクスチャペーパーの中で大きな位置を占める「皮柄」「布柄」。皮を模した紙が比較的似通っているのに対して布を模した紙は千差万別だ。人が「布」と感じるものの幅広さを物語っているようだ。
コットンライフSは木綿のような風合ということからついた名称だ。裏面のエンボスは浅くおもて面と微妙に違うが両面エンボスだ。色は10色で全体的に淡く、パステルトーンと淡いアースカラー、その中にブラックが1色きわだつ。
たくさんある布柄の中で、比較的似ているのはパステルエンボス絹目だろうか?しかし柄にアクセント持たせる太めの線がある感じは似ているのだが、コットンライフの方が柔らかく暖かみを感じる。木綿と絹は似て非なる物。豆腐でも好みは分かれるところだ。
さて、コットンライフの後に「S」がついたのを御存知だろうか?このSは昨年追加された略号で現在ニューラグリンラグリンクラシック新楮紙にも後に「S」がついている。これはソーダストパルプ(saw=ノコギリ DUST=屑)を配合している証だ。今まで焼却処分されていたおが屑や削り屑からパルプ繊維を取り出して有効利用している。
これは再生紙や非木材紙、森林循環紙とも違う新しい環境保護へのアプローチだが、今はまだ過渡期,全部「S」に入れ替るにはもう少し時間が必要だ。
ジャスト木綿と(Just moment)...