首都圏外郭放水路特別見学会

首都圏外郭放水路特別見学会に行ってきました。

通常は平日に予約(混んでいるらしい)しないと見学できないのですが、今日は自由に見学できます。
天気が悪く雨が降っていたので、見学できるのかな?と心配したのですが、施設を使用するような大雨でもない限り大丈夫みたいです。



入り口。入るときは開始すぐだったので、並びましたが、出てきたときにはがらがらでした。


ちょっと狭い階段を降りていくと、


こんな感じの空間に

調圧水槽の写真をどうぞ。



川から入るごみは事前に除塵機で取り除くのですが、泥は入ってきます。堆積量は年1〜2cm程度で、見学場所でまめに清掃して、それ以外の場所は年に1回、天井の開口部からクレーンで重機をを搬入し清掃します。
片づけた堆積物もこの開口部から運び出します。



その重機がうっかり縦こうに落ちないようにするための車止め。
奥は第1縦坑です。
第1縦坑の口の接合部の黒い部分は、縦坑と調圧水槽それぞれ、構造が違うので、頑丈に接合していると地震などの際に変な力がかかってしまうので、遊びを設けた部分だとのこと。



つい最近掃除をしたばかりという事で床にはタイヤの後が。
柱の側面はどろで汚れています。
階段を降りてすぐのこの部分は掃除がされていないので、建造時以来の泥がたまっていました。



4つの縦坑(第2〜5)に川から水が流れ込み、直径10mのトンネルを通って第1縦坑から、この調圧水槽に水があがり、調圧水槽を満たします。

調圧水槽からは、ジェットエンジンを改造したポンプで一気に江戸川に排水します。
江戸川はどうなっちゃうの?と思ったら、江戸川は他の川に比べて長くて太いので雨の影響を受けるのに時間差があるので、その前に排水してしまえと言うのが基本構想です。



柱の下側のマークがこれ以上水位が低いとポンプを動かせないという印で、上側のマークはこれ以上水を入れては行けないという印です。通常この線の間になるようにエンジンの回転数を調整して(40%の回転だとポンプは動かない)ポンプの排水能力をコントロールするそうです。

上の線は万が一ポンプに異常が発生した時に、水の流入を止めるまでに水が流れ込んでしまうことと、止めたときに水がたっぷん。となる分を考慮しているとのこと。

ポンプ動作水位より下の水はどうするかというと、第4縦坑に取り付けられた、排水ポンプから3日間かけて排水します。



帰りは階段を100段ほど昇るのですが、行きと違って、階段の踊り場から調圧水槽が見えるので、写真を撮りながらゆっくり昇ったので、それほど苦ではありませんでした。



外にはシールドマシンが時計のオブジェになっていました。
丸いものと、一部を切り取ったものがあるので、なぜ?と疑問に思っていたのですが、どうも使われたシールドマシンは1台では無い見たいですね。



シールドマシンは掘った後ろでセグメントで壁を作るのですが、そのセグメントが展示してありました。



貴重な後姿。内側はトンネルで見かけることがあるかも知れませんが、外側は絶対ないですから。



ここから、排水します。手前は江戸川です。