TIPSノート:自社株買いとは?

自社株買いのニュースが出るとともに株価上昇。さて自社株買いというは、いったいどういうものか?自社株買いとは、企業が自社の株式を市場の時価で買い戻すことです。現在の株価を低いと判断した時に行われる事が多いので、投資家は「自社株買い」と聞いただけで「これから株価が上昇する見通しがあるのではないか?」と期待して株を買うのです。ある企業に聞いてみたところ、「理由は一言で言えば、株主価値を高めるため。自社株消却によって発行済み株式数が減ると、1株あたりの資産価値が増加するため」と言い、「じゃあ業績が上がるという先の見通しはどうなんですか?」と言うと「業績としてはとくに現状と変わらずです・・・」と口ごもった。そういうことらしい。


『 自社株買いによる株主資本消却の本質的な意味は企業の余剰資金を低収益の事業に投資するより、株主に速やかに返却したほうが良いという経営判断にすぎません。自社株を消却すること自体は企業価値を上げるものではなく、また財務リスクは高まる可能性があるということを投資家は注意した方が良いと思います。』 (ファンドマネージャー清水氏ブログマネックス証券)


原則として自社株買いは、ストックオプション、財務指標の改善、敵対的買収防止、株価対策などの目的
読売・株式投資入門<第64回>自社株買いって何? その1
読売・株式投資入門<第65回>自社株買いって何? その2


e.x. 自社株買いー対義語『公募売り出し&株価下落』