エル・カザド

 久川綾皆勤か。
 整理。

タイトル 舞台 長髪CV 長髪人種 短髪CV 短髪人種 脚本・構成 作風
NOIR ヨーロッパ 三石琴乃 白人 桑島法子 黄色人種 月村了衛 都会で同棲
MADLAX 中央アジア 小林沙苗 白人 桑島法子 白人 黒田洋介 二元進行
エル・カザド 中米 伊藤静 メスチソ 清水愛 白人 金巻兼一 ロードムービー

 黒人とアフリカをフィーチャーしないままシリーズが終わってしまうなあ。
 伊藤静小林沙苗三石琴乃とその相棒役の偏差がそのまま作品のテイストに、そしてこの三人の違いが作風の違いになっているわけで、伊藤静の泥臭い温かみが前二作よりも随分ととっつきのいい雰囲気を作っている、と言えます。地獄のように陰気な桑島から俄然明るい清水愛への変更も中米の空気感によくそぐう。まあ、エリノアさんがマーガレットお嬢さまに感じていた理不尽な愛、可愛くて可愛くてたまらない感じ、言ってしまえば萌えは随分と後退して、ナディのお人よしっぷりが際立つ結果にもなってはいるが、それはそれでエリスが普通にいい子ってのもあるし、かまわないんだろう。ビクターの脱桑島路線の一環と理解してよろしゅおすか? それで清水愛?いや、まあ、メガクラックではあるけれど。
 うん、てか、楽しい。伊藤静はあんましきりっとさせない方がいいんだろうな。個人的には『スターシップ・オペレーターズ』以来の説得力。
 あ、うん、豊口よかったよ。

ハヤテのごとく!

 大まかに言って、歳の若さは声の高さ・細さを意味し、体の大きさは声の低さ・太さを意味します。
 若く体の小さな声優は高い声を出すことが出来、若く体の大きい声優も高い声を出すことが出来ます。若くはなく体の小さな声優は高い声を出すことが出来ますが、若くはなく体の大きな声優は高い声を出すことが出来ません。
 二十代前半には高い声で勝負していた体の大きな声優が、二十代後半にさしかかって来ると、若さと共に高音を失う*1、というのは、悲しむべき、しかししばしば我々が直面させられる問題であります。これを、体の大きさが出てしまう、とか、体が重そう、などと称します。痩せ型ではあるものの、159cm*2も身長のある釘宮理恵は、その若かりし頃の声に対して、あまりにも大柄であります。
 日本一の妹声優はもういなくなってしまったのだなあ、と悲しい気持ちで画面を眺めていました、『ひだまりスケッチ』に引き続いてだったので、よりいっそう。

*1:声優の体が出来上がって声が太くなる、というのも大きな要因。

*2:冬馬由美158cmよりも大原さやか158cmよりも山口眞弓157cmよりも大きい、例えば。え、てか、山口眞弓ってそんな小さいの?

ヒロイック・エイジ

 しかし、感情を昂ぶらせたときの太さはどうしたってごまかせないものであり活発なロリは出来なくなった――嗚呼、可愛いアーニャ、君の外の人が務まったただ一人の声優はもう失われたのだ――としても、ほんわかさせる分には作った細さも強ち維持不能ではない――セシルやブリギッタならば、務まらないこともない、何故『グラヴィオン』かはさておいて。
 それにしても、田村ゆかりのわざとらしさと位相の揃う釘宮理恵、をあの日僕らは夢見ただろうか。いや、決して夢見はしなかったのだ。
 はたしてメインヒロインとしての釘宮理恵、を讃える人々は、どれほどもういなくなってしまった僕らの可愛い妹のことを悼んでいるだろうか。
 いいだろう、存分にツンデレされたまえ。或いは裏返して百合百合してもらったっていい。ただ、時々は、彼女の事を思い出してあげてください。

 非声優系聖少女の系譜、は考えてみたくなくもない。『ラーゼフォン』とか。『アンジェリーク』とか。

 新井里美清水香里ってだけで喜ぶよね、そりゃ、俺は。

ロビーとケロピー

 水谷優子って案外普通に健在だよなあ。
 仕事は多分減らしてるんだろうが、ちょい勿体無い気はするわね。こおろぎさとみと並ぶ90年代バオバブ幻想の象徴。その正嫡は後藤邑子なんだろうけど、なんだったんだろうな、コバサナ・門脇優先の方針。

瀬戸の花嫁

 並木のり子イタコレ。
 岸誠二監督は面白いと思うけどなあ。
 モモーイ敢えて悪い、と言う事はないか。まあ、モモーイ。
 本当に声優のことばかり考えているみたいですが本当に声優のことばかり考えているのです。