The bucket list
自分の人生の中でやりたい事や、やってみたい事は沢山あるのだけれど、
それが叶う瞬間はどこか清々しく、
まるで童心に戻ったかのように純粋な心持ちで色々なものを受け入れられるのだと実感しました。
1ヶ月で欧州10カ国30都市を巡る旅を終え昨日、福岡に帰ってきました。
今回はフランス、スペイン、ポルトガル、イタリア、バチカン、スイス、ドイツ、オランダ、ベルギー、イギリスという順番で
バックパック一つ背負っての一人旅。行きたい場所に行くというシンプルな旅。
朝から晩まで歩き続けて、日本人とほぼ会うこともなく、色々な文化に触れる事ができました。
色々な都市を訪れて思ったのは、もの凄く当たり前の事なのですが、
食べ物が美味しくて、気候が良くて、海が綺麗で、様々な文化を許容できる街には人が沢山集まるという事です。
そして、そこに住む人達は「何が豊かなのか?」を知っていて、それを使うことに長けています。
今回、旅に出てインターネットを遮断する時間が多かったおかげで、
日々目の前のタイムラインを流れる情報をただ眺めるのではなく、目の前の情報から何かを掴もうとする能動的な姿勢へと徐々に
自分が変わっていっていることに途中から気づきました。
幅広く色々な事を知っていることはもちろん大事なのですが、
現代はあまりにも自分を取り巻く情報が多く、昨日見た情報をいくつ思い出せるかを考えたときにその少なさに驚愕し
どれだけ時間が謀殺されているのかにも気づきました。
そんな事よりも、一つの街を少しでも歩いたほうがよほど記憶に残るし、気になって後から調べるとより詳しく知ることができる
し、自分が能動的になれるという、ごくごく当たり前の事をどこか喧騒の中で忘れていたのではないかと強く感じました。
これからの自分の指針となりそうです。
あともう一つ。
「やりたいことを、できるときにやる」
これ、すごくシンプルですが、自分のモットーです。
意識していないと気づいたときにはもうできない事ってたくさんあるし、例えば自分が60歳になったときに今回の旅と同じように約15キロの荷物を背負って一日12時間以上歩き続けれるのか?といわれると確実にYESとは答えられないわけで。
その時が来るのは明日かもしれないし、一年後かもしれない。
いつそのチャンスやタイミングが訪れるかはわからないので自分の中で準備しておくことは大事だなと感じました。
自分の人生なので、自分がやりたい事に時間を注ぐことは何も間違った生き方ではないと思います。
やりたいことが今、特にないのなら今、目の前の事に一生懸命になったらいいと思うし、
見つかるまで、そこで立ち止まってその時が来るのを待っていたらいい。
社会人としてそんな自由に生きれないと思われるかもしれないけど、
少なくとも2年半生活した上海や、
今回の旅で訪れた街の人、
旅の途中で出会った人はそんな生き方をしている人がたくさんいました。
We live, we die. Wheels on the bus go round, and round.( 人は生き、人は死ぬ ‐ 世の中はその繰り返しだ )
映画「the bucket list 」より
どうせやるのなら楽しいにこしたことはない。
成熟した日本社会の中で、もう一度
「その場所で可能な豊かさの実現とは何か?」
ということをこれからの日本での生活、仕事を通して追求していけたらと思います。
来週から新しいような、懐かしいような街、福岡・北九州の小倉で新しい仕事が始まります。
せっかく頂いたチャンスなので、自分なりに全力で応えたいと思います。
ということで、福岡のみなさん、またこれからもよろしくお願いします。
一つ一つの建築や都市について感想も書こうかとも思ったのですが、写真を整理していると一ヶ月で2万枚近く写真を撮っていたので、それは断念しました。(汗)
代表的な訪問先だけ何かのリストのようなかたちでまとめようと思います。
ではまた。
旅の一枚「イタリア・ヴェネツィアの日の出」