レクチャー

定期的に行われている事務所の勉強会で発表者に指名され、中国の現代建築について約90分話す。
質疑も含めると2時間を越え、かなり長丁場な会となった。


体験した2年半はあっという間だったが、いざまとめてみると膨大な情報を整理するのにかなり時間がかかった。


上海の都市の成り立ち

中国で建築設計を進めていくための手順

上海アールデコについて軽く触れる

中国で活躍し始めている中国人建築家の紹介

総括

という内容で話したが、会場から発表後にたくさん質問もあり、議論も起こり、とても良い会になった。

社会人や学生が参加していた今回のレクチャーだが、もっと一つのテーマを掘り下げて話してもよかったかなとも後で思ったり。


ただ、日本ではほとんど中国の実態を知られていないことは日々の生活でかなり感じていたので、日本のメディアが好き勝手にコントロールしている中国像はすこしは良い意味で崩せたのかもしれない。



冒頭でも話したが、福岡を中心に円を描くと、上海と東京はほぼ同じ距離で、飛行時間は上海に行く方が早いのである。

韓国のソウルへも福岡からだと1時間を切る。


福岡に住んでいる人がどれだけ、そのことに自覚的でいるかはわからないが、これから私たちの世代は近隣アジア諸国も仕事のフィールドとして考えられるのだと言うことを会場に投げかけた。

定点をどこに置くかはそれぞれだと思うが、

少なくとも私たちの世代からはそういった考えを持っていてもいいのではないだろうか。

会場にいた人に少しでもそういったことが響いていればと思う。

今は目の前の事に必死だが、これから先を見据えると来るべき時に備えて、日々準備しておかなければいけないなと自分自身にとっても思考を整理する良い機会となった。