まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

もて?モテ!8 ある日モテ道「詰み」になる!…か?

もて?モテ! 8  (MF文庫J)

もて?モテ! 8  (MF文庫J)

  • ストーリー

修学旅行からの帰り道。六花の周りで不自然な不幸が起こり始める。
家に着いてメグに話を聞くと、六花に非モテ神が取り憑いているとのこと。
みんなに非モテ神の姿を見せようとして、間違ってサクヤの姿まで見られてしまい……。


なんとなく読み進めていたらいつの間にか8巻まで。
ハーレムものといえばそうなんですけど、この作品は読んでいてもあまりイライラしないんですよね。
多分主人公が初めからハーレム=モテ王国を作ろうと思ってこの状態になっているからなんだろうな。
脈絡なくモテまくる主人公にはイライラしがちなのですが、ここまで吹っ切れているとむしろ応援したくなります(笑)
「生徒会」シリーズの杉崎もそうですが、全員を本気で愛そうと思っているところも好印象。
個人的には、あちらこちらにフラフラするよりもこういうタイプの方が好きですね。一途なのがベストだとは思いますけど。


今回は序盤でサクヤの正体が全員にバレてしまいます。
修羅場化するのかと思いきや、意外にもみんなあっさり納得。
というかこの人たち良太郎にベタぼれですね。良太郎も良太郎で一週間に何人とキスすれば気が済むんですかあなた。
9人(サクヤを入れると10人)もヒロインがいるのに、どのヒロインもそれぞれのキャラが際立っていて可愛らしいです。
まあ正直、麻美だけはちょっと好きになれないんですが……。行動の意味がよく分からなくて。
いつもの通りいちゃいちゃシーン以外の展開には無理やり感がありますが、それもこの作品の醍醐味ということで。


この巻のメインヒロインはやっぱり六花でいいでしょう。
ようやくここまで来られたのかと思うと感慨深いものがありますね。
なんだかんだで一番好きなキャラだったのでとても嬉しいです。ニヤニヤが止まりません。


そしてこの終わり方。
もしかして最終巻ですか? あとがきでは明記されていませんが。
もしそうだったら淋しいなあ。