斬光のバーンエルラⅡ
- 作者: 穂村元,千葉サドル
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/09/18
- メディア: 文庫
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- ストーリー
刺客に襲われながらも王都に到着したレネたち一行。
ティナたちの助けを借りて王宮に忍び込んだレネは、遂に父王と対面を果たす。
ところが出会った王はなぜかみすぼらしい姿で、レネに衝撃の事実を語り出すのだった……。
王を殴りに行くのが最終目標かと思ったら、話が予想外の方向に。
一筋縄ではいかない展開にワクワクします。
今までは何も考えず、むかつく相手を殴るという目的だけで旅を続けていたレネ。
ところがここにきて、その目的を改めて考え直すことになります。
短絡的で猪突猛進だったレネが、深く思い悩む姿はちょっと新鮮に感じられました。旅は少年を成長させるということでしょうか。
まあそれでも根元のまっすぐな部分は変わっていなくて、相変わらず単純だけどにくめない主人公だと思います。
考えることも大事だけれど、口より先に手が出るほうがレネらしくていいですね。
新キャラにして新ヒロインのターヤがとても可愛い。
というかこの設定はちょっと卑怯だと思います。こうくるとは思ってもみなかった。
あっさりレネのハーレムにまたひとり加わったわけですけど、不思議と許せてしまうのは、レネがどうしようもないほど子どもっぽいからですかね。
母性本能をくすぐる何かがあるのかもしれません。うん、格好良いからというよりもそっちの方がありえそうだ。
ティナはちゃっかりメインヒロインの座にいるようだからいいとして、不憫なのがシャルです。
こんなに可愛いのに全く相手にもされていないのが可哀想でしかたない。頑張れ。
そんな可愛らしさの一方で、この作品のヒロイン陣は格好良さも併せ持っているのが魅力ですよね。
ピンナップの4人のイラストはちょっといいなと思ってしまいました。レネ親衛隊! っていう感じで。
頼れるヒロインというのもいいではないですか。レネもどんどん甘えるべきです。そう、思う存分子供っぽくね!
新たな目標を得て、旅はまだまだ続きます。
黒幕との直接対決が気になるところですが、次の巻あたりでそろそろ期待してもいいのかな。
ヒロインも増えたことだし、レネをめぐる恋の鞘当ても楽しみなところです。