魔法少女☆仮免許2
- 作者: 冬木 冬樹,H2SO4
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/02/25
- メディア: 文庫
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- ストーリー
波乱の末、同時に二人の仮免許中魔法少女の使い魔となった貴樹和貴。
ある日、その片方の魔法少女である田辺川涙が和貴の部屋に赤髪の小さな少女を連れてきた。
涙によれば、その少女は和貴と涙の娘らしいのだが……?
よ、読みにくい……。
1巻も読みやすくはなかったけれど、ここまでではなかったような気が。
なんだろう、言い回しがいちいち回りくどくて戸惑ってしまうんですね。
すらすらと心地良く読み進めることができない。正直言って1冊読み切るのはかなり大変でした。
キャラのセリフにはそれぞれ特徴があるのですが、その特徴がまた鼻について困る。
涙のたとえ話、水萌の「おわかりですね」まではまだいいとして、赤の“倍数”は一体なんなんでしょう?
結局最後まで答えはなかったし、意味が分からないことを延々とネタにされても笑いどころが見えないのですが。
会話のやりとりなど、ギャグで笑えるところもあるのに、こんなところに行数を割いてしまうのはもったいないなあと思いました。
それにしても、いっそ清々しいくらい好きになれるキャラがいない作品ですね。
唯一赤だけは可愛らしいところもありましたが、それ以外は見事に全滅でした。
特に和貴。やりかけたことを途中で投げ出さないのは立派だとは思いますが、ここまで思いつめる理由がさっぱりつかめない。
そりゃあ、そういう性質なのだと言われたらどうしようもないんですけど、やっぱり納得はできなくて、どうにも気持ちが悪い。
どこかでスカッとした格好良さを見せて欲しいですね。いかにもヒーローというような格好良さを。
涙はどうしてこんなに目立たないんでしょう。メインヒロインじゃなかったの?
一応涙の体質を軸にしてストーリーが動いているし、彼女の周りで色々と事件が起こっていますけど、彼女自身の関わりが全体的にどうも薄いような。
魔法少女を辞めるか否かという瀬戸際でもいまいち緊張感が感じられなかったし、バトルでの活躍っぷりも微妙だし。
水萌どころか新キャラの赤と比べても印象が弱いと思います。もうヒロインは水萌でいいんじゃないかな……。
とりあえず、いきなり娘ができるというのは突飛ながらも楽しかったです。
細かい人間関係、もっと言えば恋愛関係とか、魔法が乱れ飛ぶ迫力のバトルとかをもっと描いて欲しいですね。
なかなか思わせぶりなラストだったので次巻での新しい展開に期待しています。
しかしまあ、なんだ、浴衣はいいものですよね。うん。