旅①

初めて東欧に行ったのは7年くらい前ででポーランド。それが99年。スペインやイタリアなんかとは全然違う重々しさがあって、アウシュビッツ(ビルケナウ)なんか見た後には真っ黒な傷を感じたけど、仲良しのカーシャさんとマーチェイさんは優しくって暖かくって。なんだかすごく惹かれたのよね。

5年後の2004年秋再びポーランドを訪れた時(ワルシャワに立ち寄ったのはほんの一瞬やったけど)、前とは違う空気を感じたのよね。少し不安げな空気。

同じ2004年夏初めてハンガリーを訪れた時、やっぱり厳しい陰を感じて。ショッピングセンター行っても買おうと思うようなモノが全然無くて、通り過ぎる女性はスケスケのTbackで、きっとこれからなんやろうって思ったのを覚えてる。

それで今回再びハンガリー。前回のレートが100yen:200ftくらいやったのが今回は100yen:165ftくらい。地下鉄/バス/トラム共通の3日券が前回1950ftやったのが今回は2500ft。前はなかった欧州ブランドの自社ビルっぽいのが何件が建ってて、通りを歩く女性は皆その紙袋を持ってる(ちなみに便乗したヨ)。

すごい勢いで動いてるんやね…。
戦後社会主義体制に入り…68年に新たな経済機構が導入されて(ハンガリー)…89年に体制変革が起きて…99年にNATOに加盟して…2004年EUに加盟して…。


ザルツブルグもウィーンも本当に美しい。長い時間を重ねてできた華麗な街という感じ。ウィーンは2年前にも寄ったけど全然変わらないんよね。でもなんか物足りないと思ってしまったのが正直な感想で。ブダペストに入って地下鉄乗ったとき、生活の匂いがぷんときたのよ。若い人の服装や目つきは変わったけど、お歳めされた人の服装はちっとも変わらないし全然おしゃれじゃないし。相変わらず壁は真っ黒やし。でも工事はそこらじゅうでやってて。


東の色って愛しく思ってしまうのよね。やっぱり好き。