2019シーズン、FC東京の失点パターン(18節終了時)
FC東京の失点パターンをまとめました(データは第18節終了時、計13失点)
失点時間帯
0-15分:2、15-30分:1、30-45分:0、前半AT:0
45-60分:5、60-75分:1、75-90分:3、後半AT:1
失点パターン
・クロスから:8
・ミドルシュート:2
・1対1から:2
・セットプレー:1
失点したときの点差
・-2点差以上:0
・-1点差:1
・同点時:7(すべて0-0から先制されたもの)
・+1点差:1
・+2点差:2
・+3点差以上:2
失点状況一覧(整理中)*サイドの表記は東京サイドから見て
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第5節A浦和、 90+3分、森脇:クロス(グラウンダー)→中央ゾーン:浦和のシステム変更に対応できず混乱、右サイドから山中が守備ブロックの中、バイタルにぽっかりと空いていたスペースにグラウンダーのクロスを入れる。このクロスを反対側から入ってきた森脇がシュート、アディショナルタイムに1-1の同点に追いつかれる。
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第6節H清水、47分、北川:クロス(斜め)→中央ゾーン:左サイドでキープされ小川が対応。ところが、守備ブロックの前(2トップ脇)でフリーのヘナトアウグストにボールが戻され、東が寄せる前にCB前のスペースへクロス、これをフリーの北川に頭で合わせられ、0-1で先制される。
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第14節H大分、59分、オナイウ:一対一:中央ソーンへ早めのロングフィード、これをオナイウが落とし、リターンを受けて渡辺との一対一を制してシュート、ゴール。林は逆を突かれた(ブラインド?)。2-1と1点差とされる。ブロックの形成が遅く、セカンドボールへの対応が遅れた。
テスト
テスト
仁賀保キャンプ見学(6月21日)
仁賀保に行ってきたよ!
仁賀保グリーンフィールドはこんなとこ。広々として、ピッチ状態は極めて良好。加えて、晴れれば鳥海山の雄大な姿も見られるという素晴らしい環境。
なお、平山は別メニュー。
ずーっとストレッチばっかりやってた。
6月21日は2部練習。午前の部はフィジカルトレーニング。ひたすら、インターバル走でござる。選手を3グループに分けて地獄のランニング開始。
最もペースが速い第1グループは、椋原、石川、千真、東、そして信男コーチ。
東が信男コーチに抜かされるの巻。
最も遅い第3グループ。ケガ明けの梶山やカクヒジュ&エドゥーのオヤジコンビはともかく、君がここにいていいのか、河野?w
一部で話題になっていた、謎の練習生?
第1グループの先頭を終始譲らなかった、フィジカル王子・むっくんをぴったり追走する謎の若者。ユースっ子では?、という説もあったが、この日のユースは3年生が天皇杯東京都予選@東伏見、1・2年生はクラ選(だったっけ?)のはず。大学生ぐらいのようにも見え、いまのところ正体不明。
延々約1時間続いたインターバル走が終わり、クールダウンとストレッチ。
なんか変なコースケ。
午後の練習は16時から。それまでなにしよう(ヒマだ)
2014年J1第14節 FC東京 3-0 ガンバ大阪 (観戦27試合目)
シュラスコ食ってたんでサンバ隊のおねーちゃんを見逃したのが試合前の心残り。
両チームのスタメンとフォーメーションは以下のとおり。
4試合連続絶賛ノーゴール中の東京は前線のメンバーを入れ替えてきた。エドゥー・ムトゥーの2トップ+トップ下に河野の布陣。とりあえず、ゴールの香りがしそうなメンツを3人並べたという感じ。競争の激しい左インサイドハーフはタマが先発。あとはいつものメンバーで4-3-3である。
ガンバは、ケガが癒えた宇佐美が先発で倉田と2トップ、ボランチが遠藤・今野コンビでの4-4-2。右SBは負傷中の米倉の代わりにオジェソクが入っている。
両チームのかみ合わせはこうなる。
ガンバはSBの積極的な攻撃参加が特徴のチーム。ガンバのSBは、イーブンボールの状態でもボランチの横に近い高めの位置取りをしていることが多い。当然、東京の狙い目はSBの裏のスペースとなる。
ガンバの攻めの基本形。
守備ブロックの間でボールを受けて、ディフェンスを食いつかせてできたスペースを使う。テクニックとコンビネーションが必要なやり方だが、繋ぐだけなら楽々とこなすなあ。ボランチにボールをキープさせ、SBを積極的に攻め上がらせる。
ガンバの攻撃パターン。
SBを攻め上がらせ、CB(岩下)からの大きなサイドチェンジで東京の3ボランチを揺さぶる。
サイドに起点を作ったら、守備ブロックの間に位置を取り、パス交換で揺さぶる。
特にターゲットとなっていたのが、東京の左サイド。
マッシモの対応策。
それまでも流れの中で河野が中盤のラインに参加して4-4-2的な形になることがあったが、35分過ぎから武藤を左MFに下げて、明確な4-4-1-1にしてきた。
後半のフォーメーション。
後半からガンバは二川を投入。さらに、警告を受けた岩下をベンチに下げ、交代に岡崎を投入する。今野がCBに下がり、岡崎はボランチの位置へ。
東京は4-4-1-1を保ちつつ、65分には東を右MFに入れ、ダブルボランチは高秀先生と米本のコンビとなった。
(続く)
2014年J1第13節 徳島ヴォルティス 0-0 FC東京(観戦26試合目)
両チームのスタメンとフォーメーションは以下の通り。
東京は河野がスタメンに戻ってきて、トップ下に入った。
徳島は5バック気味。本来右SBの藤原が右ストッパーを務め、本来MFの大崎が右のWB的ポジション。左は李栄直。ボランチは斉藤と濱田。その前に小島が位置をとる。2トップは高崎と佐々木のコンビ。津田もドゥグラスもスタメンじゃないのね。
マッチアップはこうなる。
徳島の3バックが東京の前線3枚を見るかたちになる。大崎・李の両WBがSBの上がりに備える。斉藤・濱田の両ボランチを東京のインサイドハーフにぶつけ、小島は高秀先生をマーク。2トップは東京のCBを牽制する。
つまり、徳島は、変形ではあるが、ミラーゲームを仕掛けてきたのだ。
この配置だと河野のマークが浮き気味になるが、そこはボランチのどちらか(主に斉藤)がアンカーポジションに落ちてカバーし、小島が下がってきてインサイドハーフのマークを引き継ぐ、という仕組みで守備を構築していた。
押し込まれるとこうなる。
前線に高崎を残して、自陣深くを固める。小島がアンカーポジションに下がってスペースを埋め、佐々木が中盤の守備ブロックに参加して高秀先生のマークを引き受ける。
いまの東京は、ショートカウンターが最大の武器で、その他は太田のクロスや武藤よっちの個人能力による局面打開ぐらいしか攻め手がない。コンビネーションによる崩しやセットプレーはまだまだ、という状況なので、ドン引きして、かつマンマーク気味にくる相手は相性最悪といっていい。
といっても、あれだけ攻めてりゃ事故の一つも起こってよさそうなもんだがorz
後半はバランスを崩して攻めに出ていたので、カウンターでやられなかっただけよしとしなければならないのかも。
で、こういう試合の後にやることは一つ。やけ食いだ!
締めはまた徳島ラーメン。どの店にもハーフサイズのラーメンがあってとってもヘルシー(え)
勝てば大食い、ダメでもやけ食い、これがイナゴの生きる道・・・
あ、フィッシュカツ殲滅作戦には参加してませんからぁ
2014年J1第12節 FC東京 0-1 大宮アルディージャ(観戦25試合目)
GW最終日、味スタの大宮戦。この日は「大青赤横丁」が開催され、多数の蝗で賑わっていた。アイスクリーム屋さん以外は・・・(気温は14度。厚手の衣類を持ってこなかったのでちょっとつらかった)。
食べたのはローストビーフとオムライスのスペシャルプレート。
この他にクラフトビールを2杯。寒くてもビールはうまい。
両チームのスターティングラインナップは以下。
東京は、CBが加賀から吉本に代わった以外は前節と同じスタメンとフォーメーション。
いっこうに調子の上がらぬ大宮は、前節から5バックの布陣。この試合の前までに10試合で19失点している守備の改善が課題か。
マッチアップはこんな感じ。
ズラタンはボールを受けに少し下がってくるので、高秀先生がマークに付いていることが多い。今井・北斗のところのマークが浮くので、大宮がボールを持ってWBが上がる時間が稼げた場合には、対応が遅れがちになった。連戦の疲れでポジション修正が遅くなっているようにも見えた。
もっとも、大宮はすぐに自陣に引きこもることになる。前半16分、セットプレーの守備でズラタンが負傷。長谷川悠に交代した(思えば、これが勝負の綾だった)。
交代後の状況はこんな感じ。大宮は5-4-1的な布陣で自陣を固めることが多くなる。攻撃はカウンターか、長谷川悠へのロングボールが中心。長谷川悠は下がってきて、高秀先生とロングボールを争い、フリックしてシャドーが裏抜けを狙う、というパターンを狙っていた。とはいっても、シャドーも守備ブロックを固めている関係上、長谷川悠との距離が開いていてうまく裏をつけなかった。
後半はハーフコートマッチになり、大宮の反撃は散発的なカウンターだけ、少なくとも引き分けには持ち込めると思ったが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まさかああいうことになるとはねえorz
ああいうミスで負けることはあるし、ミスした本人がそれを認めているし、まあ、あんまり言うこともないのだけれど、一つだけ気になるのは、長谷川悠が聞いたという、「流せ!」という指示の声かな。吉本も権田もそんな指示は送っていないと完全否定。
ならば、誰の声なのだ?
まさか・・・・w
2014J1第11節 浦和レッズ 1-0 FC東京(観戦21試合目)
埼スタへ行ってきた。
両チームのスタメンとフォーメーションはこう。
東京は、前節トップ下だった東が左インサイドハーフで起用された。前線は3トップ。ただし、開幕時のようにウィングを置くのではなく、平山をCFとし、千真と武藤がその左右近くに位置する形。CBは吉本に代わって加賀を先発起用。高さで勝負してこない相手に対しては加賀なのね。ベンチには河野が戻ってきた。
浦和は槙野が負傷欠場で、代わりに永田が先発起用。
浦和はいわゆる(?)「サンフレッズ方式」の変形フォーメーション。攻撃時には4-1-5の形になる。通常、阿部は攻撃時にCBの位置に下がるが、この試合では槙野がいないため左SBの位置にスライドしていた。
「サンフレッズ方式」の特徴のひとつは、相手の4バックに対して5トップをぶつけ、前線で数的優位を作ること。そのために必要な人数を、「中盤を無人化」することによって捻出している。
東京の対抗策は、第7節で本家・広島相手にとったのと同じく、高秀先生を相手1トップ・忠成のマーカーとしてDFラインに下げ、5バック的な布陣とすること。向こうが中盤を無人化して前線の枚数を増やそうとするなら、こっちも中盤を捨てて数的優位を打ち消す、というやり方。向こうが使わないスペースはこっちも捨ててしまうのである。このやり方だと、アンカーがDFラインに吸収されてしまうためバイタルエリア(図の黄色の楕円)ががら空きになるが、「サンフレッズ方式」はデフォルトでここに人を置かないシステム(中盤を無人化しているから)であるため、問題は起こらない。忠成がボールを受けにバイタルに落ちるなら、先生もついていく。前は、3トップと両インサイドハーフでスクリーンを張り中央エリアへのパスコースを遮断、相手をサイドに追い込んで仕留める。
この「バイタル放棄」とでも言うべき守り方で中央エリアへのパスコースを遮断された浦和は、そこだけは比較的フリーになる両WBを使って攻めてきた。
例えば、WBに長いボールを入れ、裏へフリックしてシャドーをペナルティエリアへ侵入させるやり方。
もう一つは、
単純にWBに勝負させてシンプルなクロスを上げるやり方。中の選手にダイアゴナルな動きをさせてマークを振り切ろうという工夫はしていた。しかし、連戦の疲れなのか、習熟度が「本家」に比べると落ちるからなのかはわからないが、ビッグアーチでやられたような息もつかせぬコンビネーションアタックを連発する、という状況にはならず。
連戦の疲れからか、浦和のほうが自陣に引いてしまう時間帯もあった。
東京の「バイタル放棄」方式が「ミラーゲーム」方式に比べて優れているのは、アンカーの位置さえ元に戻せば自分たち本来の配置に戻ること。アンカーの高秀先生は大変だけど。
ただし、現時点の東京の攻撃パターンは、前線3人によるショートカウンター、太田のクロス、武藤よっちの個人能力による局面打開、ぐらいしかなく、引かれた相手を崩す方法はまだ身につけていない。そもそも、主な攻め手であるカウンター自体がまだ下手である。
その中で、前半はショートカウンターからいくつかシュートチャンスを得ていた(千真・・・)。後半、浦和に引かれた状態で攻めあぐむが、ここは個人能力。徳永がカットインからシュートを放つが、惜しくもポスト(録画見ると、西川がちょっと触ってる)。
浦和のカウンターに対しては、先発起用された加賀が奮戦。その快速を生かしたカバーリング能力を見せつけた。交代出場した河野も献身的な守備を見せた。・・・が・・・・
またもセットプレーから失点。そのときの配置図が以下。録画が低解像度なので、一部推定(TBSチャンネルこのやろ)。
柏木がニア側のゴールエリア角(以下、ニアゾーンとする)に立つ武藤の頭を越えて落ちるボールを入れ、マークを振り切って飛び込んだ阿部に合わせられて失点。これが決勝点となった。
注目したいのが、CKに対する守り方。なにしろ、広島戦、名古屋戦に引き続き、CKから失点して負けるのはこれで3試合目である。その全てが、ニアを破られての失点だった。
東京のCKに対する守り方は、ゾーンとマンマークのミックス。このやり方は大半のチームが採用している。
ゾーン守備を担うのは、ニアポストに立つ太田、ファーポストの徳永(興梠と密着)、ニアゾーンにいる武藤よっち、ゴール前の平山。これら、事前に担当エリアを決めて配置される選手は「ストーン」と呼ばれる。
一方、ゴール前に突っ込んでくる相手選手をマンマークするのは、こちらの守備の専門家たち。このケースでは、両CBと先生、それに米本が、忠成・永田・那須・阿部らをマークする。
私が気になったのは、ニアゾーンのストーン役をやる選手の起用法(この場面では武藤よっちの位置)。この位置には、ヘディングの強い選手が置かれることが多い。ここではじき返してゴール前にボールが入れられるのを防ごうという発想である。しかし、守備の専門家であるCBは相手のストロングヘッダーをマンマークしなければならないため、ゴールエリア角のストーンにはヘディングの強いFWが起用されることが多い。東京でいうと、第6節鳥栖戦で平山がCKをはじき返しまくっていたのが記憶に新しい。
ところが、CKでニアゾーンを破られ失点した広島戦、名古屋戦、そして浦和戦、この3試合の失点場面全てで、平山はこの位置のストーンに起用されていない。例えば、名古屋戦では高秀先生がニアゾーンのストーンで、勢いをつけて飛び込んできた矢野貴章に上回られ、失点を喫している(これは相手が悪かった・・・)。
もちろん、フィッカデンティはこんなこと百も承知のはず。つまり、ニアゾーンの防空力を落としてでもケアしたい何かがあった、もしくは平山を別のところで起用することで総合的な守備力を向上させる目論見があった、ということになる。
上の絵で、平山の位置はニアゾーンでは無く、ゴール真ん前のストーンである。
かなりいい加減ではあるがそれぞれの担当範囲を書き込んで、平山が担っていた役割とフィッカデンティの意図を考えてみる。
平山はゴール前の広いエリアをゾーンで守る。その役割はマンマークを振り切ってゴール前に突っ込んでくる相手に対応すること。突っ込んできた相手がストロングヘッダーであっても、その高さで対抗すること。
フィッカデンティは、マーカーが振り切られた場合の保険として平山をゴール前のストーン役に指名した。たとえマークが振り切られても、ゴール前に単純な高さ勝負なら最強の選手をあらかじめ配置しておくことによって、念には念を入れたつもりだった。
こういう推測はなりたたないだろうか?
実際は、CKに対する守備システムがうまく機能しなかった。米本は阿部に振り切られ、ニアゾーンに配置された武藤はヘディングを被り、その後方をカバーすべき平山は突っ込む阿部に対応できなかった。最後の砦たる権田もニアポストにいた太田も、阿部のヘディングに反応できなかった。
まだ先は長い・・・んだろうな。